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ゴールデンレバーの改造!3Dプリンターを用いた鉄拳7 三島一八のステステ高速化

Amazonのセールで買った3Dプリンターを使って、鉄拳7のステステを高速に行う為にゴールデンレバーの改造をしたのでご紹介しようと思います。

結果から書くと改造を施したお陰か、リロイが猛威を振るうなか一八の段位が武帝から鬼神まで段位を上げる事ができました!(書いてる時点で煌帝に落とされてますがw)ステステの速さ ≒ 強さでは全く無いですが、ロマンがありますね!高速ステステで相手を威圧して倒して行きたいところです。

こちらの記事の注意点として、鉄拳7にまつわるステステなどのキーワード・ゴールデンレバー・3Dプリンターについては一切解説をしないので物好きなプレイヤー向けの文章になっております。

高速化のポイント

ステステ高速入力を目指すということで、改造のポイントを整理します。

1. レバーを離したら、即ニュートラルポジションに戻るフォースの実現

2. レバーを倒したら、すぐに入力される軽さの実現

3. ボールトップ・バッドトップを自分の手にあった形にする

これらが達成されればステステのスピードがあがりそうです。特に三島一八をやる場合は個人的に1.が最重要かと思います。ステステのみならず最速風神やダッシュ入力を必要とする左踵や超ぱちきなどを安定して出す上で必要です。

ゴールデンレバーのパーツ検討

目標をゴールデンレバーで達成する為のパーツ選定です。まずポイント1.に対しては、ニュートラルポジションに即戻すということでシリコンラバーは60A(ハード)レッド を使います。

試した事がある方は共感して頂けると思いますが、デフォルトのゴールデンレバーに付けると、確かにニュートラルへの戻りが早いのですが、レバーが超重くなり鉄拳の基本的なムーブである山ステや横移動や前ダッシュ等々を意図したタイミングで入力できなくなり本末転倒です。筋肉痛になりそうで5分以上使うのは厳しいですが、このへんは3Dプリントでなんとかします。

シャフトはレバーを高速に動かす事が目標なので、高校物理レベルの浅い知識ですが、シャフトも軽い方がいいだろうということで経が細いレバーシャフト 7mm を選びます。

経が細くなるとスイッチが入力されてからガイドにあたるまでの距離(ストローク)が長くなるため、高速ステステする際にガイドを使った波動拳入力ができなくなるデメリットがあります。自分はガイドに当てたいので、ここも3Dプリントで解決します。

ガイド(カラー)は一八ならステステの波動コマンドと最風で斜め止めを両立する必要がある関係で8角にします。

バッドトップ・ボールトップは既製品を色々買って試してみたのですが、自分の手に馴染むものが見つからなかったので3Dプリントします。

基板は応答速度が一番早い事でおなじみにBrook Universal Fighting Board を使っています。

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アクチュエーター開発

たとえシリコンが重くとも、ほんの少しレバーを倒しただけでスイッチが反応(2.の条件)すれば重さも感じないだろうと考え、反応を高速化する最大サイズのアクチュエーターを3Dプリンターで開発しました。もちろん既存の販売されている16.5mm のアクチュエーターやベアリングを使えないかを検討しましたが、最速反応と考えるともうワンランク大きいサイズ 17mm~ が欲しかったので3Dプリントです。さらに改良点としてスイッチに当たる部分以外は軽量化のためにアクチュエーターの上部は細くしてみました。

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※四角形になってるのは試行錯誤中のものですが、全然使い物になりませんでした。真ん中の2つが採用した形状ものです。

ちなみにスイッチ位置調整の手裏剣は最小サイズで調整しています。が、一八の場合、ステステ時にジャンプが暴発する事があったので反応しにくいように下側のスイッチは 0.5mm~1mm程度 手裏剣から位置を離しています。

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更にちなみにスイッチのレバーを一番遠く当ててテコの原理でスイッチの戻る力をレバーに効率良く伝えるために、スイッチの下にスペーサーを噛ませてアクチュエーターにあたる位置を調整しています。これはゴールデンレバー利用者にはポピュラーな改造のようです。

こうしてほんの少しレバーを倒せばスイッチ入力がされて、手を離せば一瞬でニュートラル入力されるアクチュエーターができました。スイッチを反応させるだけならレッドシリコンの重さも全く感じません。

シャフト用のリング開発

レッドシリコン & シャフトを細くしていることでスイッチが反応してからガイドにあたるまでのストロークの部分が超重く距離があります。ステステをする際にはガイドにレバーを当てながら入力できると高速化が期待できますが、これではガイドにあてて入力することができません。シャフトとガイドの距離を調整するためのリングを3Dプリントしました。

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サイズは試行錯誤しましたが直径13mmのリングが自分のセッティングだとちょうど良かったです。スイッチが入力される = ガイドに当たる が実現できました。

ボールトップ・バッドトップの開発

千石で売っていた市販のφ40mmボールもなかなか良かったんですが、もう少しバッド感が欲しかったので、試行錯誤した結果、φ40mm ボールトップとバッドトップの中間みたいな形を3Dプリントでつくりました。

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ちなみに設計ソフトはFusion360を無償の個人的使用ライセンスで使っています。

つくってみると思ってもみなかったメリットがありました。それは重さです。3Dプリントしたものは中身をスカスカにできるので、既製品より明らかに軽くできます。

ステステ実践

完成したレバーを使ってステステしてみましょう。

早くなりました!(当社比)

論文じゃないから計測してないけど許してください。ステステ大会とかあったら出てみたいです。

まとめ

3Dプリンターを使って、ゴールデンレバーでステステが更に高速できるように改造しました。

プロゲーマーがシノギを削る格闘ゲームの世界でもレギュレーションが許す限り自分にあったコントローラーをカスタムメイドする世界観がもう到来しているんだなと思います。野球選手のイチローがバッド職人に作ってもらっているように。

もしこの記事を読んでカスタムパーツ制作に興味あるプロゲーマーや強い方がいましたら相談・協力しますので、Twitterなどで連絡ください!(そして鉄拳を教えて下さい・・・)


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