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8.力(タロットの象徴を独自考察)


力の絵について見てみる


力(The Pictorial Key to the Tarot by A. E. Waite)wiki commonsから

絵を読み取り書き出してみる

  • ライオンを人物がなでています。
    ライオンは象徴として、権力、力、神性、恐怖があります。
    そんなライオンを手懐けているように見える姿は力を制御していることを象徴しているのでしょう。

  • 頭上に無限のマークがあります。魔術師でも出てきましたが、このカードに合わせた解釈をしてみます。

    • 中性紙を表す記号。中性紙は酸性紙と違ってとても寿命が長い紙になります。力を制御しているこの状況が安定していることを示すのでしょう。

    • ウロボロスを示す記号。死と再生を表す記号ですが、力というのもずっと続くわけではなく、ある力はいつしか力を失い、そしてまた獲得する必要があります。いつまでも続く安定はないということです。

    • メビウスの帯を示す記号。メビウスの帯は一周すると帯の別の位置になるという性質があります。力が長く続いたとしてもそれは変容するものだということを示しています。

    • 煙霧を示す記号。力の行く末は霧に包まれたようにどうなるかわからないということを示しているのでしょう。

  • カードのナンバーは8なので八卦に当てはめれば坤と艮ですね。力は動きを示すものですから震であり、六十四卦に当てはめると雷地豫と雷山小過になります。

絵から印象を書き出してみる

  • ライオンを手懐けて仲間のように扱っているのが可愛くて良いですね。

書き出した絵の特徴や印象から意味を考えてみる

主要なキーワード

  • 制御している。

副となるキーワード

  • 状況が安定している。

  • いつかは安定しなくなる。

  • いつしか変わる状況。

  • どうなるかわからない。

  • 喜び。

  • 楽しみ。

  • 協力者。

  • 大きなことはしない。

  • 謙虚。

以上をキーワードとして読み取りました。

意味

  • 状況を制御できていて安定している。しかし、いつかは安定せず状況が変わる。その時どうなるかはわからない。

  • 喜びや楽しみを得る状況を制御できている。

  • 協力者が間違いを起こさないように制御できている。

  • 大きなことをすると制御しきれなくなる。謙虚に振る舞おう。

これらを私は導き出しました。

逆位置の意味を考えてみる

逆位置について、逆の意味を持つということを採用しています。

それを踏まえて書き出してみるとこんな感じでしょうか。

主要なキーワード

  • 制御できない。

副となるキーワード

  • 不安定な状況。

  • 明快な未来。

  • 苦痛。

  • つまらなさ。

  • 協力者の勝手な行動。

  • 大きなことをする。

  • 高慢。

  • 今は状況が制御できない。しかし、いつかは安定が得られるよう状況が変わる。その時どうなるか見えてくるだろう。

  • 喜びや楽しみを得る状況が制御できていない。突発的な喜びや楽しみ、または突発的な不幸や苦しみが不安定に訪れる。

  • 協力者は好きなように動いて、自分にとって良くない状況が生まれるかもしれないし、望ましい動きをするかもしれない。

  • 大胆なことをするほうが大きな出来事を制御するには良い。

  • 高慢さを制御できない。

このあたりを思いつきました。

結び

あなたはどういう意味を思いつきましたか?

力は名前の通り力に関することではありますが、力をいかに制御するかということがライオンから伝えてくれる一枚となっています。

ライオンを今は手懐けていても、ライオンも寿命がありますから、いつかは失う力ということでもあります。

あなたもタロットの意味を考える試みをしてみてください。

タロットの意味を独自考察シリーズまとめは下のリンクになります。

私の自己紹介は下のリンクから見てください。


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