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自分

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思っていることを、吐き出す場所
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自分を物語る

自分を物語る

ことばって、何だと思う?
けっしてことばにできない思いが、
ここにあると指さすのが、ことばだ。

長田弘
「花を持って、会いにゆく」、『詩ふたつ』

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今年もたくさん読むのだろう。
社会人になっても、年間70冊くらいは読むことができている。

電車の中でほぼ全員が携帯をいじってる。その均一性がどうにも気持ち悪かった。
テレビやYouTubeは何もしなくても全て

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優越感をプレゼント

優越感をプレゼント

誰をかも知る人にせむ高砂の
松も昔の友ならなくに

藤原興風『小倉百人一首』より

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人と対等でいたいと思う。
一方で、僕の周りの人は誰かを見下すことが多い。悪口が飛び交っている。
そんな環境に少なからず影響されている。
悪口が飛び交うのが当然かどうかは知らない。

それを「怖い」と思い始めたのはいつからだろう。
「見下されないように生きなきゃ」という焦燥感は、

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透過と思い出

透過と思い出

後悔とあざけりが
昔の音楽を泣いているひまに
雨がふるのを聞くがよい

上から下から
おまえを支える絆の糸が
落ちてくるのを聞くがよい

アポリネール「雨がふる」、『カリグラム』

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生きていくのだろうか、これからも。
気付いたら、生き永らえているだけの死体になってやしないか。

そんな不安を抱く傍らで、
今年はその姿を透過させようとしている。

「いい奴」であ

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歩く。

歩く。

城でもなく、庭園でもなく。
美しい景色でも、観光名所でもなく。

人の目を通すから風景になってしまうけれど。
風景でもない。多分。

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バスに乗る。
電車に乗る。

歩く。

本を読む。
景色を眺める。

なにも考えずに、歩く。
なにか考えながら、歩く。

人が好きだから、一人になりたい。
好きでどうしようもないから。

電車の音。
車の音。
波の音。
機械の音

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不完全に憧れる

不完全に憧れる

愛の最良の衣装 それは信頼を装うこと
ふたりの嘘が必要なんだ

菅原敏 『超訳 世界恋愛詩集』

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手ざわりが好き。
開いた時の匂いが好き。
文字と文字の隙間が好き。
行間が好き。
ページの余白が好き。

小説と比べて言葉数は少ないけれど。
読むことだけが主眼に置かれていないような、そんな印象をいつも持つ。

恋愛詩集を読むのは久しぶりだった。
相手を想う気持ち

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薄れる、でも。

薄れる、でも。

高校時代に撮った、一番好きな写真。
多分、僕が撮ったはず。違ったかな。

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一昨日は命日。

あの日、彼女からかかってきた電話を取らなかったこと。
その日は部活でBBQをしていて、だけど途中で「今から学校に戻る」って言われたこと。

言われた時に、なにが起きたか確信したこと。

学校に戻って、顧問から伝えられた時の会議室の雰囲気。その日は泣けなかったこと。
帰り

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親友、とか。

親友、とか。

23年と、あと数日で4か月。
noteのアカウントを作成したのは3年前らしい。

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親友という存在には憧れる。
親友ってどうやったらできるんだろう、とか。
友人と親友と恋人の違いってなんだろう、とか。

親友と呼べる人間がいないのは、一人の人間と密に接してこなかった証拠なのだろうか、とか。
時々、そんなことを考える。

でも周りには甘やかしてくれる先輩がいるし、

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