ちょっとの違いが大きな違い~契約書をパクってくるのはやめよう。

突然ですが,みなさん,下の2つの図の違いがわかりますか?

 右端の歩が一個進んでいるかどうかだけの違いなのですが,実は全く違う場面です。

 具体的にいうと,上の方の図面は,こちらがなにもしないと詰むという絶体絶命の状態なのです。

 どうして詰むのかを見ていただくと,

1 桂馬を打つ

2 角が効いており,桂馬を歩でとれないのでしかたなく王を横に逃がす。

3 金を打たれる。逃げ場がなく,金を取ることもできないので詰み

 このように,上の図は,こちらが何もしないと詰む状態なのです(ちなみに,王を銀の下に逃がしても金を打たれて詰みます。)。

ところが,下の図の場合だと,

IF

なんと,今度は上に逃げられるので詰みません。下の図の場合は,まだ全然ピンチではないのです。

このように,「普通の人には違いがわからないけど,実はぜんぜん違う」ということが世の中にはたくさんあります。

法律業界でもこのようなことがあるのですが,その一番の例が契約書です。

一見ただ真っ黒にされた紙にしか見えませんが,その内容によって全く効果がことなります。

たとえば,専属管轄条項などがそうなのですが,ここからはまた次の機会に。

 ※ちなみに,この記事の価格120円は,私が記事作成中に飲んだリアルゴールド一本分のお値段です。

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