見出し画像

仕事においても「共感でつながりたい」HSP

HSPの気質的特徴に「共感力の強さ」があります。

日常で、HSPさんが好むシチュエーションとして、自分と相手(周り)が同じ度合いの共感を交わす、があります。

例えば、SNSでのHSPあるあるに共感が集まるのも、この側面がよくあらわれているのではないでしょうか。

HSPさんは、仕事でもプライベートでも、周囲に対して、自分と同じ度合いの共感を求める傾向があります。

みさきとのキャリア面談や、講座で伺うエピソードにも、このテーマは頻繁にのぼります。

この側面が強いゆえに、対人関係において、相手に過剰な期待を抱いてしまうHSPさんも多いようです。しかも、無自覚のうちに、とか、それが当たり前、という感覚を持って行う傾向が多いと考えています。

この感覚が、ネガティブな方向に出るとどうなるか。

・上司に話の深刻さをわかってもらえない。
・親や友達に、相談をしても、「考えすぎ」「忘れなよ」などと言われてしまう。

上記のようなシチュエーションが生まれ、HSPさんとしては、自分の思いを、頼りにしている相手から、同じ度合いで返してもらえないことに、寂しさを感じるのです。

付け加えると、仕事の質や仕上がりに対しても、似たようなことが起きるようです。

成果や評価に対し、周囲の期待を細やかに拾い、(実際は、期待自体を過大解釈していることも多いのですが)その期待に応えることで、周りも自分も喜びたい。だから自分に対して成果のハードルを上げてしまう。

実はこの状況は、気持ち的にはネガティブな悪循環につながりやすいのです。

自分で描いた「あるべき成果」が出せないと感じ、周りから褒められても「まだまだ、もっと努力すべきだ」と自分を追い込んでしまう。

あるいは周りからの反応が、思ったほどポジティブではなかったと感じ、自分にダメ出ししてしまう。

上記のような心境を、自分でどんどん重ねて、思い詰めてしまい、最後には自分の居場所がない、と結論じみた思いに駆られてしまう。

さらに、その思いが強い故に、自分に自信がもてず、仕事を辞めてしまうとか、働くことに自信が持てなくて、勉強に走ったり、正社員や管理職になるのが怖くなってしまう。このようなケースを、日々の面談で伺っています。

実は私も、同じような悪循環にハマっていました。それがHSPと関係があると知ったのは、エレイン・アーロン博士がHSPのキャリア参考書として紹介なさっていた「Making Work Work for Highly Sensitiver Person (Barrie Jaeger, Ph.D.著)」を読んだからでした。

では実際のところ、どうしたら良いか。

解決策としては、まず、この2点に気づくことです。
・周りに対し、自分と同じ度合いの反応を求めすぎている
・自他および成果に対し、期待を高く掲げる傾向があること

気づいたら、「相手は相手なりの感覚があるんだ、私の感覚とは違うんだ」と思い出すことです。あるいは、自分に期待しすぎちゃったな!と流すことです。

そうできるようになると、HSPにとっては本当の意味で、周りからの影響に線を引くことができるマインドが構築されていきます。言い換えると、周りは周りであり、自分は自分だという健全な尊重ができるようになります。

健全な尊重ができるようになると、相手や現実をありのままに捉えて付き合えるようになり、その上で、HSPらしい気配りや、リスク回避志向を、業務遂行や対人関係で発揮できるのです。

ここまで来れば、HSP本人も、周りも、互いに心地よい距離感でのお付き合いを楽しめます。そうなれば、健全に共感を交わすことにもつながりますね。





仕事でもプライベートでも健全な尊重ができるようになりたいHSPさんへ、公式LINE限定で、ご相談受け付けております。

新刊のおしらせ、HSPやHSS型HSPらしい人生を応援するライブチャンネル↓


ありがとう~!