ひかりこ日記85 ぶくぶくの正体(ぱー3歳)
パパに肩車されていたぱーが、
「くつ、ぬぐ」
と言い出した。
「なんで?」
「あし、ぶくぶくする」
ぶくぶくってなんだ、と思いながらも脱がせると、
「くつしたも」
と、寒い中で裸足になった。
「冷たいから靴下だけでも履いてたら?」
「ぶくぶくするから、いや」
足を見ても、特に変わった様子はない。
パパが、
「水虫ちゃうか」
と笑うと、
「うん、そうやとおもう!」
と、嬉しそうに、
「ぱーの、くつしたのなか、みてみて!」
「水虫は、靴下見てもわからんで」
と言われると、困り顔になった。
どうやら、『水虫』という虫が、靴下の中に入っていると思った様子。
確かに、それはさぞかし、ぶくぶくすることだろう……
その後、もう一度靴下を履いた時には、ぶくぶくする虫はどこかへ行ったようだった。
よかった、よかった。
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