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京都が大好きな私が、さらに大好きでたまらない場所について。丸太町~出町柳~鴨川

京都が大好きでたまらずに移り住んでしまった私だけれど、その京都の中でも、とりわけ大好きなエリアがある。それが、神宮丸太町~出町柳~下鴨神社のあたりだ。地図でいうと、鴨川が左右に分かれて、賀茂川(西)と高野川(東)に分岐するちょうどそのあたり。

Googleマップのピンだらけ…

晴れた日には、ついこのエリアを散歩したりカフェにふらっと立ち寄りたくなったりする。数ある大好きな京都のエリアの中でも、特別視したくなるほどにお気に入りのエリアなのだ。

今日はそんな大好きな場所で過ごすお気に入りの時間、場所をまとめてみたい。


鴨川に降り立ち、のびやかに過ごす

まずは鴨川へ。数日の雨の末にようやく晴れた日、雨で散歩できないうっ憤を晴らすため、神宮丸太町へ降り立った。バスを降りると、おおらかな装いで私を出迎えてくれる鴨川が、すぐ目の前に広がる。

小さい子がお父さんとボール遊びをしていたり、カップルがベンチに座りコーヒーを飲んで語らっていたり。歩いたり走ったり、ぼーっと寝転がっている人もいる。そう、鴨川は自由の象徴。私が“自由”を思い浮かべるとき、きまって目の前に鴨川の広くのびやかな姿がイメージできるほどに、皆がうれしそうに鴨川でのひとときを過ごしている。

そんなのびやかな空気を味わっているだけで、私は鴨川に立ち寄ってよかったなあ、としんみりと感じる。神宮丸太町から鴨川の分岐点である鴨川デルタまでは、2km、約20分の散歩時間だ。

多くの人が鴨川といえば、四条大橋から見た鴨川をイメージするかもしれないけれど、この区間の空が広くてのびやかな雰囲気がとても好きだ。家が川沿いにずらりと並んでいる四条エリアの鴨川に対して、建物はほとんどなく公園のように芝生が広がるこのエリアの鴨川。どちらにも良さはあるのだけど、私ひとりの好みとして言えば、やっぱり空が高くどこまでも続いているかのような感覚にさせてくれる、神宮丸太町~出町柳までの鴨川が好きだ。

四条あたりの鴨川。家が並んでいる

さて、そうやって気持ちよさをじっくりと味わいながら歩いていると、あっという間に鴨川デルタにたどり着く。鴨川が賀茂川と高野川に分岐する地点。近くには商店街があり、個人店も多くて歩いているだけでパワーをもらえるような、とても活気のあるエリアだ。

鴨川デルタでも多くの人が遊んでいる。京都が他の都会と違う雰囲気を放っているのは、この鴨川の存在が大きいのかもしれない。いい意味で都会らしくない。文化や歴史が根付いている。大人も子どもも関係なく、ただこの自然を堪能している、そんな感じ。

下鴨神社で、背筋をのばす

鴨川デルタを抜けると、糺の森~下鴨神社へ。京都市街にいることを忘れてしまうほど、スッと空気が変わるのが分かる。何度来ても、パワーがもらえる場所。春には緑でいっぱいになる参道、冬の間は枯れ葉が多いけれど、その隙間から漏れる太陽の光の美しさといったら。風とともに揺らめく影をついつい目で追ってしまう。

下鴨神社では、私は必ずお参りをする。「~が叶いますように」ではなくて、「~を頑張るので見守っていてください」と、決意表明のように今の気持ちを伝えることが多い。モヤモヤうじうじ悩んでいることも、スパッと伝えて、頑張ろうと、見守っていてくださいと、気持ちを入れ替える。私にとってお守りのような場所になっている。

下鴨神社を出たら、次は鴨川が分岐した先の東側、高野川を通りながら神宮丸太町まで戻る。同じ鴨川であるのだけど、東側と西側を歩くので絶妙に空気が変わる。太陽の当たり具合で、水面がキラキラ輝いている場所とか、そんな変化を見つけて嬉しくなる。

周辺で立ち寄りたいお気に入りの場所

私がこのエリアを散歩するときには、お気に入りのカフェや書店に寄ることも多い。鴨川をひたすらに歩いて、疲れたタイミングで近くのカフェに立ち寄る。このエリアにはそんな風にふらっと立ち寄れるお店が多くて、どこかに立ち寄ることを目的にすらして、この散歩旅を楽しんでいる節がある。

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ランチのプレートからスイーツまで、どんな時間帯でも気軽に立ち寄れるお気に入りのカフェ。店内は明るくて、でも絶妙に静かで。本や雑誌を読むのにちょうどいい空間だ。元気がない時に食べたランチプレートのおいしさが忘れられない。

ItalGabon

パスタがおいしい~~!カフェ。奥行きがあって、外観以上に広々としてほっとする。本や雑誌がたくさん置いてあるので、気兼ねなく長居をしてもいいのかな、と解釈してゆっくりと過ごせる場所。路地裏にひっそりとあるからか、静かで落ち着いた雰囲気です。

誠光社

ItalGabonの隣にある書店。恵文社で長年店長を務めていた方が独立して開店した場所のよう。本当にここの本のセレクトが好き。本の背表紙を眺めていると、「ああ、こういう本を今読みたいと思っていたんだった」ということに気づかせてもらえたり、逆に「この本おもしろそう」と新たな出会いがあったり。何かを買う日もあれば買わない日もあるけれど、いつ来ても気持ちが躍る場所。

SCHOOL BUS COFFEE STOP KYOTO

海外のような洗練されたおしゃれな雰囲気が好きなコーヒー屋さん。店内は少し狭いのと西日が強烈なのでなかなかイートインはできないのだけど、鴨川散歩のおともにテイクアウトするのがすごくいい。軽やかな味わいのアイスコーヒーは、散歩のおともにちょうどよくて。散歩中のいい思い出が詰まっているような味。

珈琲 ゴゴ

少し前の時代に迷い込んだかのような、古き良き喫茶店。壁に並んだコーヒーカップだったり、濃いめのブレンドコーヒーだったり。喫茶店でしか得られない時間があるなあと感じる場所。

kito cafe

とにかく空間が美しいなあと見惚れたカフェ。緑と黄色の壁と大きな窓、そこに差し込む光。ちょうど昼過ぎだったかな、うっすらと暗い店内が、そこだけ明るく照らされていて。ずうっと1枚の絵のように見入ってしまう。いろいろな野菜が添えられていたプレートランチもおいしかった!

大好きな場所に、大好きを詰めていく

今日は好きな場所だけを、思い切り書き起こしてみた。丸太町~出町柳のエリアの鴨川が好き、ということを書き進めていると、下鴨神社に必ず立ち寄っていたり合間にカフェで癒されたり、付随して大好きな場所が増えていることに気づいた。大好きな場所に、さらに大好きな場所があって、散歩をしながら点と点を結んでいくように、大好きを巡っている。

なんて幸せなことだろうか。お気に入りの場所を作るということは、その中にさらに大好きを詰めていくこと。そうやってじわじわと大好きの範囲が広がり、繋がり、私だけのお気に入りになってゆく。私にとって今日紹介したエリアは、そんな大好きが輪のように広がって繋がって、お気に入りになっていった。天気がいい日はもちろん、悩んでいたり嫌なことがあったりしたとしても、私はこの大好きがあふれる場所に行けば大丈夫だと思える。そんな場所を暮らしの中に、これからもたくさん作っていくのだ。

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