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新学期スタート、新しい友達、新しい目標 #ラトビア日記 24週目


2024年2月5日 はじめまして

 新しいルームメイトが来た。キューバの首都・ハバナから。

 物腰やわらかい感じの人でよかった。しかも、既婚者。リガで6月まで勉強したらベルリンに行くのだという。

 玄関で靴を脱ぐ習慣があるらしく、なんとなくうれしい。

 さらに「ONE PIECEが好き」と言って、一番お気に入りだというシャンクスのフィギュアのを見せてくれた。

 たくさん荷物があるだろうに、大事に持ってきたそうだ。

 もちろん暮らし始めないと分からないこともあるが、トンチンカンな感じの人でなさそうでよかった。

2024年2月6日 気分を上げよう

 ひさしぶりに、元同僚の一人とオンラインでおしゃべり。会話開始後すぐに、ラトビア渡航以降の写真を褒めてもらえてうれしかった。

 一緒に働いていたのは数ヶ月前なのに、なんだか一年ぶりのような、でもついこの前も会っていたような、不思議な感覚。

 変わったことも変わらなかったこともあって、元気をもらいました。

 そして、Bazzarというパン屋さんと、Kalveというカフェをはしご。

 Bazzarは新しいお店で、他のベーカリーに比べて価格が安い。そのうえ美味しくて、一つひとつがボリューム満点。

 Kalveは、わたしの中ではNo.1。リガで一番おいしいコーヒーが飲めるカフェ。

 年明け早々、心がかき乱されるニュースが続く中、友人たちと行って元気が出たカフェもKalveだった。

 どちらも、いつ行ってもスタッフの雰囲気がよい。席数が少ないから長居はできないけれど。

 Bazzarのパンと、Kalveのコーヒーを買って、気分を上げる。

 なぜなら今日は、ラトビア政府が受付を開始した奨学金のための書類作成、秋学期の交換留学にエントリーするための書類作成、サマーインターン応募のための書類作成という、重めのトリプルタスクに取りかかるから……!

 結局、奨学金申請のためのモチベーションレター(志望動機みたいな書類)は書いて、相談している学校の先生に送信するところまでは完了。先生方からリファレンス(推薦状)を貰わなければならないのだ。

 交換留学エントリーのための書類は、このnoteを書いたらやります……。インターンのアプリケーションは、週末やります……。ひえ〜。

2024年2月7日 春学期スタート!

 今日から、春学期が始まる。

 授業数は、前セメスターより少ないし、数ヶ月を経て要領はなんとなくつかんだとはいえ、やっぱり始まりは緊張する。

 大学に行くのも、一ヶ月ぶりだし。

 新しい授業のほとんどは、イントロダクション。授業全体の説明と、導入。

 わたしの学年──つまり2023年秋入学のクラスメイトは、当初の人数の、1/3くらいに減ってしまった。

 秋学期が始まり、だんだん「あれ、あの子最近来てないね」という人が増え、秋学期が終わってからさらに何人か離脱した。

 前も書いたけど、大学を辞めるって、そんな気軽な感じだとは思っていなかったから、びっくり。

 特にインターナショナルな学生は、わざわざ国境を超える手間暇をかけて来ているのに、なんだかもったいないなと思ってしまう。

 とはいえ、それぞれの人生、それぞれの選択だから、わたしがあれこれ追求しても仕方ない。

 わたしは粛々と、やるべきことをやろう。

 久々に数時間の講義を経て、少し疲れて帰ってきたら、ルームメイトがわたしのぬか漬けを発見したらしく、恐る恐る「これ何?」と聞いてきて、笑ってしまった。

 すっかり、説明するのを忘れていた。

 「変なにおいしたかな」と言ったら、否定せずに苦笑いして「前のルームメイトの忘れ物かと思った」とのこと。ごめんね〜。

2024年2月8日 どこまで分解できるか

 新しいセメスターで一番楽しみにしていた授業「Introduction in Science and Technology studies」。

 この日は授業の概要やタスクの説明がほとんどだったけど、最終タスクもおもしろそうだった。

 最終タスクは、ふたつの課題から一つを選ぶのだが、そのうち一つは「対象物を決めて、それをimplosionする」というもの。

 “implosion する”ってどういうことなのか、シラバスを見ただけではよく分からなかった。

 けれど、説明を聞いたら、対象物をさまざまな視点で分解&分析すると分かった。

 たとえば、鍵を分析すると決めた場合、その形、素材、用途、政治的文脈、関わっている会社、宗教的意味、教育的な背景……などなど、いろんな角度で鍵を紐解いていく、というもの。

 対象物が持つ客観的な事実と、相対的に構築された意味のどちらもを、言語化してみようという試みだと受け取った。

 説明を聞きながら、わたしは何を対象にしようかなと考えた。昨年は、自分の寝室のドアを選んだ学生がいたらしい。

 すぐ思い浮かんだのは、たまごのパック。ラトビアのスーパーで売られているたまごのパックは、どれも紙。しかもリサイクル紙で作られていて、パックも回収後、またリサイクルされるみたい。

 素材としても文脈としても、おもしろそう。

 フィールドワークのテーマに生ごみを選んでいるし、関連性もある。

 あとはコーヒーの自動販売機。リガ市内のあちこちで見かけるから。

アイスもホットもいける自販機。紙コップに注がれる

 週末にじっくり考えよう。

 どの授業も参加する学生が10人にも満たない感じで、かなりこじんまりしている。

 だから安心して発言できる部分もあれば、戸惑うこともある。

 気候危機のことを、もう少し踏み込んで勉強したいと思っていたから、このタイミングでscienceが切り口の授業があるのはありがたい。

 久々に、夕方から夜まで3コマの授業をぶっ続けで行い、ちょっと疲れた。

2024年2月9日 lazy day

 久々に、目覚ましをかけずに寝た。

 午前中、少し仕事をしたら、なんだかぐったりしてしまった。

 午後も、新しい授業に関するテキストを読みながら、気づいたら寝落ち。エネルギーの消費が激しい。早く勉強のルーティーンを取り戻さないと……。

2024年2月10日 ラトビア人でも悩んでいること

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