見出し画像

プレゼンしたり記憶が飛んだり #ラトビア日記 21週目

2024年1月15日 はみ出し者なりの忍耐力

 今日は、試験期間で唯一の、グループプレゼンテーションの日。

 早めに集まって、スライドを準備する。

 プレゼンは、ネットが途中で切れて動画がうまく表示されず、なんだかグダグダに……。

 けっこう、他のグループプレゼンでもネットが切れて慌てる場面があった。大学のネット環境、本当にどうにかしてほしい……勉強しやすくなるための投資をしておくれ……。

 コースの先生の評価が比較的ゆるくて「みなさん、well done. 全員10点満点中、満点か、悪くても9か8です」とのこと。講評というより、報告だった。

 授業とは関係ないが、おぼつかないWi-Fiアイコンの点滅を見ながら「そういえば日本も勉強や研究への投資が薄いよなあ」などと考えた。

 もちろん、積極的に補填する制度や学校もあるのだろうけれど。

 社会人向けの学び直しに対するサポートの薄さは、自分なりの経験から思い知っている。

 しかし、社会人になってからの学び直し、わたしは今のところ、すごく楽しい。もし興味があるなら、ぜひやってみてはと勧めたい。

 ただ、キャリアパスや人生の岐路を考慮し、泣く泣く諦める人もいると聞く。優先順位は人それぞれだ。無理強いもできない。

 わたしの場合、異国に行くことへの漠然とした不安はあっても、会社を辞めて大学院に行くことに対して、ぜんぜん怖さはなくて、むしろ「いいな」や「ちがうな」という感覚を見落とさずに舵を切りたい傾向が強い。

 「ちがうな」と思いながら過ごす方が、むり。忍耐が無いと解釈できるかもしれない。

 とはいえ、人とちがう道をえらび、文句を言わず突き進むのにも、忍耐がいるのだ。

 社会人かどうかは関係なく、清濁合わせ飲んで孤独に人生を舵取りする人も前向きな社会であるといいな、と思う。

2024年1月16日 どこもかしこも寒くない?

 風がある。雪が降っている。

 積もったと思ったら溶けて、気温が下がってツルツルになり、また雪が降り……というような天気が続く。

 これがリガの冬か。

 昼から近所のカフェで、大物エッセイのうち一本を書く。

 窓際の席が好きで、よくどこに行っても窓際に座るのだけれど、うすら寒い。

 なんか最近、どのお店も寒くない?

 ここのところ「どこなら一番あたたかいか」で、勉強する場所を選びがち。前は「雰囲気が好き」とか「コーヒーがおいしい」とかで選んでいたけど、あまりにも寒い。気温は北海道よりも高いはずなのに。

 友人の一人が「冬になると身体が芯から冷えて、春の終わりくらいまで、その冷えが引かない」と言っていたのを思い出す。

 当時は、そのつらさがよく理解できなかったけど、今はものすごくわかるよ……。

 結局、家に帰り自宅で課題の続き。

 机を移動し、足元にヒーターが来るようにしたから、いつのまにか自宅が一番快適になっていた。人目を気にせず音読もできるしね。

 8割完成した。明日もう一度見直して、提出しよう。

2024年1月17日 代謝の良さ

 夕方から、のどがいがらっぽくなる。

 また? 風邪ひきすぎでしょ……。

 毎日寝るときはマスクもして、部屋も濡れタオルを干して乾燥しないようにしているのに。

 身体の冷えのせいか、免疫が落ちているのかもしれない。早く暖かくならないかな……。

2024年1月18日 発熱

 また風邪ひいた。

 目の周りがジンジンする。悪寒も走り、明らかに熱がある。

 だるくてベッドから起き上がれず。

 ひたすら寝る。いま何時かわからない。

2024年1月19日 引き続き

 昨日よりだるさは無くなった。

 が、眠りすぎて頭と背中が痛い。

 昨日は何も食べなかったので、蕎麦の実丼を食べる。ハマったら、ずっと同じものを食べがち。

 最終課題、来週の火曜が締め切りのエッセイ以外は全部提出し終えたから、休むことに集中できる。

 早く復活したいよ。来週は久々の一人旅だっていうのに。

2024年1月20日 出会いと別れと微熱

 一昨日と昨日の記憶が、ほぼ無い。

 ひたすら寝ていたから、いまが何日なのかもよく分からないまま「ああ今日は20日か」と思ったのが、今日の昼。

 夕方、ルームメイトのフランス人が「フランスに帰るね」と挨拶をしに来た。

 彼は半期のみ、ラトビア大学でロシア語を学ぶ交換留学生だったから「ああ、もうそんな時間が経ったのね」と、鼻水をずるずるさせながら思う。

 気になることを挙げればキリがないが、それはお互い様だろうし、それぞれのプライベートをしっかり切り分けて必要最低限の配慮があったし、大きなトラブルもなかったから、ラトビアでの初のルームメイトが彼でラッキーだったなと思った。

 特に台所浸水事件のときは、とても助けられた。

 本当はもっとそういうことも伝えられたらよかったんだが、3日ぶりくらいに人と話す微熱の残る脳の働きは鈍く、彼の英語を聞き取るだけで精一杯だった。

 次に来るルームメイトも、常識人であってほしい。

 この数ヶ月だけで、何回風邪をひいたら気が済むんだろうか……。健康が取り柄だと思っていたのに、さすがに落ち込む。

 同時に、もし来年の冬もラトビアにいるなら(交換留学などしないなら)それまでにちがう家に引っ越そうと決めた。

 家が寒くて風邪をひくなんて、逃げ場がないもの。

2024年1月21日 最低限の文化的な生活

 ここ数日、まともに起き上がっていなかったため、リハビリを兼ねて部屋を掃除し、洗濯。

 熱は、まだ37.5度あたりを行ったり来たり。なかなか下がらないから、コロナかインフルエンザかもしれない。

 幸いなのは、気力と食欲があること。

 2〜3日前のnoteも、いつ書いたのかまったく覚えていないけど、スマホを触っていたことは覚えている。

 リガ市内に新しくできたパン屋さんで、アルバイトをする夢を見た。

 働く意欲はあるみたい。

 気力はある(弱気にはなっていない)とはいえ、そのメンタルに体力が追いついていないので、無理せず徐々に、元に戻したい。

今週の雑記:マッチングアプリその後

ここから先は

545字

¥ 100

読んでいただき、本当にありがとうございます。サポートいただいた分は創作活動に大切に使わせていただきます。