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いつでも「好きな服」を着るために

Twitter でフォロワーさんとファッションについて話している時に、「ハレとケ」「休日と平日」「パーソナルとソーシャル」というトピックが出てきて、そのことについて考えている。

毎日いつでも、好きな服を着ていたい。
ファッションが好きな人は、そう思うだろう。
そのために、好きな服が着られないような会社には入らない、そんな職種は選ばないという人もいるはずだ。
自分好みの服に文句を言うようなパートナーなら別れる、ということもあるだろう。

でも大多数の人は、ファッションのために仕事を選んだりしない。
やりたいこと、待遇面、得意分野などとの兼ね合いで仕事を選ぶ。
パートナーには嫌われたくないから、相手が好まないような服は何となく着ずらいというのもよく聞く話だ。

となると、好きな服を着るタイミングはいつなのか?
ここで冒頭の「ハレとケ」「休日と平日」「パーソナルとソーシャル」というわけだ。
好きな服を着る時間は、自分らしくいられる時間。
何の制約もなく、自由でいられるそのタイミングは「ハレ」「休日」かつ「パーソナル」なものだろう。

ところが、この線引きは年齢と共にあいまいになっていく。
完全に自分だけのものだった休日は、やがてパートナーや家族と過ごしたり、あるいは年老いてきた親の世話をするために費やされるようになる。
必ずしも一定の年齢でパートナーを持つとは限らないにせよ、何となく周囲の目が気になり始め、年相応の服を着なければと焦り始めるのが早くて20代後半くらいから。
こうなると「平日と休日」「パーソナルとソーシャル」の境界は揺らぎ、好きな服を着て自分らしくいられる時間はどんどん失われていく。
さらに体型や雰囲気は10年くらいでガラリと変わるので、それぞれ節目の年齢に差し掛かると、突然ファッション迷子になってしまう。

じゃあ「ハレとケ」は?
ハレは本来、公的で特別な非日常的儀式を指す。
ということは、ケが日常。
昔は「ハレとケ」=「ソーシャルとパーソナル」だった。
ところが「ケ」の中に仕事という「ソーシャル」が紛れこみ、「ハレ」の中に好きなイベントに参加するような「パーソナル」が含まれるようになって。
いつの間にか現代は「ケ」の中にソーシャルが、「ハレ」の中にパーソナルが混ざりはじめてはいないだろうか?

そう考えると、装いが迷走する人が多い理由がわかる気がする。
「ハレとケ」があいまいになった上、「パーソナルとソーシャル」も歳を取るごとに揺らいでくるから、自分の立ち位置がグラグラしてどうしたらいいかわからなくなるのだろう。

現代のファッションは、状況に応じて装いを決めることが出来ない。
じゃあ、どうやって装いを決めたらいいのか?

その答えは、自分をキャラ立ちさせること。
自分のキャラクターを確立してしまえば、どんな状況でも自分らしさが損なわれることはない。
「ボーイッシュでスポーツMIXが好き、気分を変えたい日は少しだけセクシーをプラス」
とか、
「フェミニン大好き、大人のガーリー、シックな気分の日はモノトーンやレース」
だったり。

コツは、自分の感覚に近い雑誌や有名人をイメージすること。
あとは、実年齢に近い有名人じゃなくてもいいけど、若さをウリにしているような人は避けた方がいい。

見た目のイメージが難しかったら、性格や仕事からキャラを作るのもいい。
自分という主人公が出演するドラマがあったら、どんな服を自分が着るかを考えてみるとわかりやすいかもしれない。

自分のキャラ立ちが出来れば、いつだって好きな服を着ることが出来る。
なぜなら、キャラというフィルターを通して選べば、仕事服も遊び着も自分らしくなるはずだから。

例えば
「仕事の日はオフィスカジュアルだけど、こっそりスポーティーなカットソーを混ぜちゃおう」
とか、
「40歳でもガーリーが好きだから、子供っぽくならないように大きめでエレガントなフリルを大人っぽい麻素材で取り入れてみよう」
という感じだろうか。

休みの日だけ好きな服を着る。
それはそれで、アリだと思う。
でも、休みじゃない日の方が多いし、休みの日ですら自分だけの時間にならないのなら、私らしく装うことはどんどん難しくなる。

それは、寂しい。
だからこそ、みんな自分のキャラを立たせてほしい。
キャラ立ちした人がたくさん溢れる世界は、今よりもっと楽しくてキラキラしてそうな気がする。

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