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#8 ふと思った田舎の現実と将来

今日は、ふと思った田舎の現実と将来について書きたいと思います。


◯私が住んでいる街について

私が住んでいるのは静岡県中部の人口が10万人を下回った市です。
1市2町が合併した街、そのうち1市も旧村が合併してできています。旧東海道にあり、「箱根の山は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」と大井川を挟んで両岸に宿場町として賑わった歴史を持ちます。川のおかげで物理的に宿場に泊まることを余儀なくなれることも多いために、「何もしなくても人が来る」と思っている人が多いとよく聞きます。

ここまで言うとわかってしまうかも知れませんね。
人口密度は、296人/㎢であり、横浜市の8,620人/㎢と比べるとすごいですね。山間部が多いのも理由なのですが、、、
(滋賀県の守山市は人口85,000人で1,526人/㎢です)

◯現実


私の実家は、JR東海道線から徒歩10分のところにあります。静岡県の政令指定都市である静岡市まで電車で約30分、浜松市までは40分程度です。
田舎といえど、そこまでの田舎でもないという感じです。
小学生の頃は、全校児童1,000人のマンモス小学校であり、子供がいっぱいいた記憶があります。

最近、私はこの街で自宅を建設しようとしていますが、現実は悲惨なものです。自宅がある駅周辺は、自分の親世代である団塊の世代、つまり70過ぎが多いです。自分の実家のある町内は、世帯数も20世帯もないですが、ほぼ70過ぎです。(駅から徒歩10分ですよ?)

あと20年もすれば、ほとんどが空き家になっていると思います。
一方、小さい頃に田んぼが広がっていた地域は、打って変わって、土地改良事業により、住宅地になっています。

◯将来どうなってしまうのか?

自宅を建てるにあたり、将来が心配になります。
周囲の10分の1が空き家になる予想です。こんなところに建ててもなあ〜と思う反面、駅から離れて、比較的若い方(45〜55歳)が住んでいる地域も、20年後には、70代の人ばかりがいる地域になる。

今後、若い方が住むとは考えられず、どうなることやらです。
内陸部なので、地震などの災害が発生した場合、状況は変わるかも知れませんが、、、

◯都市政策を見直すべきでは?

自身が行政に関わっていたこともあり、都市政策を見直すべきでは?と感じます。もう新たな道は正直必要ないです。
渋滞が頻発するわけではないのに、2車線化の工事が進み、2車線化に合わせて既存道路の拡幅も行われています。この工事って本当に必要なんですかね?

北部の地域の小学校は、閉鎖され来年では、5〜10キロ程度離れた小学校に統合されるようです。さすがに、小学校が統合されれば、新たな住宅は建てれないと思いますが、行政も都市政策を正直見直すべきではないでしょうか?ただでさえ、私の街は非線引き地域、つまり、調整区域がなく、どこでも住宅を建てられます。

緩やかな居住誘導をしていかないと、街がスカスカになり、インフラコストが負担となり、市民サービスは低下する。そんな将来が待っています。
ただでさえ、財政の硬直化率は県内でも高い部類なのに、、、
※財政が硬直化している=新たな投資はできないということです。

自身が行政にいたときも、そんな議論がほぼされなかったなと。
ここに踏み込み議員や政治家がいないと街の行く末はないなと感じます。

◯まとめ

議員には、今起きていることを考えるのではなく、20年後の市を考えて発言してほしい。行政には、惰性ではなく、自身が給料をもらう街をどうしていくのか真剣に考えてほしい。サービスが低下する=あなたたちの給料は減らされますよ!ということです。
とはいえ、逃げ切れる現幹部や幹部に近い役職の人はかえたがらないんだろうな、、、

退職金も一括ではなく、分割として、将来の町の財政によって増減する仕組みを取ったら必死になるのかな〜。そんなことは逆立ちしても認めないとは思いますけどね、、、

島田市職員の皆さん、頑張ってくれ〜(あ、言ってしまったw)
それでも私は島田市に家を建てます。



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