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【タイ在住】スペイン旅行~至福のバル巡り~

旅行の神髄は食である。
なんて言うのは日本人くらいだと、昔アメリカ人の英会話の先生が言っていた。日本人以外は景色とか遺跡とかがメインの目的なんだよと。
ほんまかよ、と思ったが、確かに日本人の飲食に対する執着心は凄まじく、旅行誌など見ると大半が飲食情報だったりする。これに匹敵するのはタイ人くらいではないか…と思ったりするのだが、つまり、タイ在住の日本人ほど食を追求する者はいないのだ。
そんなわけで、我々の気持ちとしては1日中食べ飲み歩きたいのだが、残念ながら胃袋は1つしかないし、加齢に伴い食べられる量も減って来たので、1食1食を厳選し真剣に向き合わねばならない。
さらに、スペインで日本と同じように呆け顔で飲んだくれて電車で寝る…なんて愚行は決して犯せない。スペインに出掛けた知り合いがことごとくスリに遭った話を母から聞きかされ、学生旅行でスマホを取られかけている前科一犯・下戸主人と繰り出すわけなので、お酒はほどほどに。


【バルセロナ】Txapela(カタルーニャ広場)

ホテルに荷物を置きブケリア市場で向かうはずだったのだが、飢えと渇きに苦しんでいた我々は道中のカタルーニャ広場でテラスビールを楽しんでいる方々を見てしまい、気が付いたらこの店に突入していた。
観光地付近のお店はボッタくりで旨くもないと聞いていたが、昼前から飲むビールは最高、ピンチョスも大変美味しかった。お値段は12ユーロ程と高めではあるが立地を考えれば騒ぐほどでもない気がする。

(右下)紙を指させば良いイージースタイル

【バルセロナ】店名不明(サンタ・エウラリア大聖堂近く)

思い付きで行ってみた大聖堂の観光(年季の入ったエレベーターで屋上に上がれ町が一望できるのでおすすめ)を終え、トイレに行きたくなり入ったお店。またもや観光地近くに入ってしまった…という感じだが、カウンターに並ぶタパス・ピンチョスが美味しそうで真剣に選ぶ。
どちらも温めて出してくれ美味しさ倍増。ラタトゥイユの上にドーンと乗るのはゴルゴンゾーラチーズ。こんな贅沢な食べ方したことない。サングリアもたっぷりで美味。店員さんも親切で良き店だった。

サングリアは総じて量が多く得した気分になる。

【バルセロナ】Restaurant La Tasqueta de Blai(ブライ通り)

華金のはしごバルシリーズ。
1軒目は狙っていたRestaurant La Tasqueta de Blaiにて。
QRコードでメニューを見る最新式と思いきや、注文は口頭で。そしてメニューはスペイン語(写真があり助かった)。
後のことを考えて私はAgua con gas(炭酸水)。この旅行で唯一新しく覚え1番使ったスペイン語である。主人が頼んだモヒートはライム&ミント爆盛りで絶品。大きなボールに大量のライムを入れて運んでいたが…確かにこのモヒート作っていたら物凄い消費量だろう。
ピンチョスは次を見据えて3つで我慢。

何気にここでしか食べなかったオリーブが美味でした

【バルセロナ】Taberna Berri(ブライ通り)

通りを端まで歩いて気になり入ったお店。
食べていいのにタベルナ。
ここはカウンターに並ぶピンチョスをセルフで取って最後に会計する回転寿司方式。数十種類のピンチョスを前に、今夜だけで良いから大食い選手になって全部食べたいと真剣に思いつつ5つ+ビール1杯で終了。
珍しく英語が全然通じなかったけど、まぁ何とかなった。

ピンの色で値段を判別するらしい。ますます回転寿司っぽい。

【バルセロナ】Blai9(ブライ通り)

締めの3軒目。人気店らしく22時過ぎても人でいっぱい。
先程の2店とはピンチョスの毛色が異なり、揚げ物的なものや春巻き的な見た目をしたのが可愛らしいお皿に入って並んでいる。
重たいからもう食べられないかな…なんて思いながらも、見た目の美しさとちょっと変わった美味しさに結局6つを完食。お供のサングリアカヴァはフルーツ満点で大満足。

最後の1杯サングリアが大ジョッキで提供される。なんとか泥酔は回避。

【グラナダ】Bodegas Castaneda(グラナダ大聖堂近く)

バル密集エリア。
当日はお祭りだったこともありどの店も大賑わいだが、運良く入れた。
メニューが文字ばかりであまり良く分からなかったが、お店の人のおすすめで15ユーロ程の盛り合わせを頼むことに。
これが驚くボリュームで、どれも美味。
確かに周りの人も結構頼んでいるので、これがイチオシだったのか。
グラナダ名物のひよこ豆とベーコンの煮込みもばっちり入っていたことを後から知る。
お酒3杯と盛り合わせで27ユーロ。お腹いっぱい、気分よし、コスパよし。

じゃがいものトマトソース和えはドリンクに無料でついてきたもの。ソースが絶品。


【マドリード】Cava Baja 17(カバ・バハ通り)

マヨール広場から10分弱のカバ・バハ通りはバルが立ち並ぶ。
日曜の21時過ぎにも関わらず各店大繁盛。
大きめの木のテーブルが素敵な店で席確保。日本だと代官山あたりにありそうなお洒落バルである(代官山へは人生で1度しか行ったことがない)。
この店で念願のベルムーにありつく。ワインにハーブなどを漬け込んだお酒でスペインでは食前酒として飲まれるそうだが度数は結構高め。美味しくてスルスルと飲んでいると酔っ払い、次のお酒へ行けなくなる。
「ずっとこれでいいじゃないの」と2杯目もベルムー。お土産に購入することを自分に誓う。
スペイン4日目で若干お疲れモードの胃腸にラタトゥイユが染み渡る。

(下)名物?のお魚の赤ピーマン詰め。歯が要らないほど柔らかい。
お土産購入に向けてベルムーの写真を撮っておく

【マドリード】Meson del Champinon(サン・ミゲル市場近く)

マドリードで検索すると必ず出てくるお店。マッシュルーム焼きが名物だ。やはり旅行終盤で野菜・きのこ類を求めるアラサー2人は昼から直行。
よっぽど日本人観光客が良く来るのか、日本語メニューがあり、店員さんは日本語を喋ってくれた。サン・ミゲル市場での食べ歩きを控えていたのでマッシュルームをサクッと食べて引き上げることに。
待つこと10分程、アツアツが出てきた。
なるほど、これはウマイ。マッシュルーム・オリーブオイル・ベーコンの完璧なコンビネーション。これぞ原点にして頂点。

(上)ここでもお供はベルム(下)洞窟風の建物が雰囲気あり


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