授乳フォトとは、その名の通り、
赤ちゃんにおっぱいを飲ませているところを撮影した写真です。

写真には色々な側面があると思うのですが、
誰にも見せない自分だけのプライベートなものとしての面もあります。

年月が経ち、振り返り、その時の気持ちを思い出し、一人で感慨にふける。

日記のように。

授乳フォトはまさにそれだと思います。

そんな、
大切で少し切ない思い出のかたまりを、どう写真に写すか。

先日お伺いしたご家庭で、
ママが授乳している姿、赤ちゃんとのやりとりを見て、
とても心が洗われる自分がいました。

それは、私が授乳経験者で、卒業生だからかもしれません。

でも、

「あぁ、これだぁ。これが写したいんだ。」と、
ママと赤ちゃんを通して見えるものがありました。

目に写っているそのままの姿でもなく。

現実とは違う作られた美しさでもなく。

記憶の中にある、
その思い出は、
余計なものが消え去り、
大切なものだけが輝く、
優しい世界。

授乳フォトに限らず、
私は、
そういう写真が好きなんだなぁと、
ファインダーを覗きながら気づきました。

いつまで赤ちゃんでいてくれるのかな。

笑顔と、

幸せを、

本当にありがとう。

これからも、
ママの思い出と記憶に近い形で、
授乳フォトをお撮りできたら、
私も幸せです。

撮らせていただき本当にありがとうございました。