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淑女のゴルフを目指して/「私の全英」への道〜終って残ったもの①

スコットランドでのゴルフは終わった

海外のゴルフも初めて。4日間連続でラウンドするのも初めて。
若くもない私がよくやれたと思います。一緒に廻ってくださった友人ご夫婦に本当に感謝です。

あんなに一生懸命オールドコースでプレイするためのハンディキャップ証明を取ろうと2年近く奮闘し、でも抽選にはずれてプレイは出来なかった…。
しかし、よく考えると最初の動機である「メアリー・スチュアートのようにスコットランドでゴルフする」ことは出来て、メアリーを感じる場所にも遭遇出来た。
オールドコースは、スコットランドでプレイすることの象徴で、憧れる目標へのひとつの目印のようなものだった気がします。

そこで私は何を感じて何が残ったのだろう。

一番思い出すのは…

6か月以上経って、思い返したとき一番に頭に浮かんだのは、出会った人たちでした。

セント・アンドリュースのBALGOVEコースでスタート時に雨が降り始めたとき、「もう少し待ったらー!」って大声で呼び止めてくれたスタート小屋のお兄さん。

本物の全英オープンの開催時なら有名なプロゴルファーや関係者が宿泊するであろうオールドコースホテルのレストランで、私たちのような一見のアジア人でも、コースが見渡せる素敵な席に躊躇することなく案内してくれたウエイターさん。

エディンバラのホテルの入口で、私の30kgのスーツケースとゴルフバッグを載せたカートを一緒に押そうとしてくれた老婦人。

私の場合、ゴルフも旅も、素晴らしい景色や景観より、その印象の良し悪しはそこで出会った人によるんだなあと痛感しました。

日本でどんなに有名なコースでラウンドしても受付の人が横柄だとあんまり印象良くないし、たとえ待ち時間が長いラウンドでも、前後のカートの人たちが気持ちいい人だったりすると、思い出も良い方へすり替わります。

そう、スコットランドでのゴルフを目指す途中で、日本でも忘れられない思い出があります。

六甲国際パブリックコース

オールドコースでプレイするのに必要なハンディキャップ取得のために、コースレイティングが出ているコースでラウンドをしなければならず、しかも土日、夫とふたりならツーサム可能、お値段も高くなくて、家から遠くないところ。

こんな厳しい条件で見つけたのが六甲国際パブリックコースでした。
本コースの「六甲国際ゴルフ倶楽部」は毎年サントリーレディスオープンが開催されますが、その隣にあるパブリックコースで、受付やカートの手配などもいかにも「ゴルフ場運営会社の社員」のマニュアル通りの対応という感じじゃなくて、いろいろな年代の「普通の方」がされている感じです。みなさん、一生懸命に動いてくださって、多少混んで受付に時間がかかってもなぜか許せてしまう雰囲気があるのです。

土日でツーサムでもプレイ費がびっくりするほどは高くない。
家から阪神高速だけで行くことができて(阪神高速は他の高速に比べるとこれも高くない)1時間!
しかもコースの前にしっかり練習できる場所がある。打ちっぱなしの練習レンジ(ここはプロも練習されるところで結構有名)、アプローチ、バンカー練習場もあります。
カートは天気が良ければフェアウェイ乗り入れ可(真夏のラウンドで助かりました)、男性だけのグループはほとんどモノレールを使われていました。

決して、クラブハウスはゴージャスというわけではなく、ロッカーもスチール製で、鍵はコインロッカーと一緒の100円戻るタイプです。
(レストランも1000円しないぐらいで、ボリューミーな定食が頂けます。)

このコースがあったから、私はハンディキャップを目標値近くまで縮めることができた。
スコットランドに行く前のここでの最後のラウンドが終わって帰宅する際、よく受付をしてくださっている妙齢のご婦人に「来月スコットランドにゴルフをしに行きます。ここで練習させてもらったから行くことができるようになりました。」とお伝えしました。
すると、「がんばって!!」とガッツポーズをしてくださいました。
あのお茶目なガッツポーズもスコットランド行きの思い出の一つなのです。

そして、今、これを書くためにホームページを確認したら、「手引きカート」と「電動カート」がありました!

六甲国際パブリックコースHPより

スコットランドの「トロリー」!!
これこそ、出会いのキックバック(笑)。
アップダウンのある六甲山のコースですが、気候の良い時期に「電動トロリー」で廻ってみたいです。(体力あるかな…)

続く…


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