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#すくーるまーち について

「学校に来ないのは一種のボイコット。学校や先生が、生徒からノーを突きつけられている。」

  広島県で先駆的な教育改革を進めている、教育長の平川理恵氏は不登校という現象について(朝日新聞の取材に答えて)上記のように語っていました。不登校の要因を「子どもとその家庭」にしか見出そうとしない学校と教育行政に憤りを感じていた私は、学校という制度そのものを問い、「学校が」変わるための取り組みを先導している教育長に拍手喝采。そして横にいる中学生のムスメさま(ボイコット中)が英語の教科書で読んでいるガンディーの話が頭をよぎり、「ボイコット・・・非暴力・不服従・・・なんと、君たちは令和のガンディーだったんか・・・」と驚愕した話はこちらの記事にしたためました。

 ガンディーが塩の専売に抗議して、400km仲間たちと歩いたその抗議活動は「salt march(塩の行進)」と呼ばれるそうで、子どもたちも学校に抗議してschool marchしたらってムスメさまと話していたくだりも記事に書きました。するとそれを読んでくれた友人が、「やりましょうよ!School march!オンラインで。」と仰ってくださったので、学校生活に関する子どもたちの声を集めるこの取り組みを「#すくーるまーち」と名づけることにしました。オンラインで声をあげ、それに賛同してくれる仲間たちがちょっとずつ加わって、ゆるゆる行進していくイメージです。向かう先は「・・・国会?」とムスメさまが言ったときにはワハハ(かっこいいな!)と笑ってしまいましたが、いやいや笑いごとじゃなくて、制度を変える権限をもつとところにたどり着きたいと思っています。

 アンケートやインタビューに寄せられた声は、このマガジンの中で少しずつ紹介していきます。仲間たちの言葉や表現に触発されて、「自分もひとこと言いたい!」って思ってもらえる子どもたちが増えてくれたら嬉しいなと思っています。可視化された子どもたちの声が、オンラインでずらずら行進していきますよ~。

  ある小学生の子どもさんにインタビューしている時に、「学校のルールについて、みんなで話し合って決めることができるか」どうか質問をしたら、「それができたら衝撃的!!」という答えが返ってきました。自分たちのことを自分たちで決めることができるなんて、まだまだ夢の世界のお話で、「そうしていい」ことにすら思いが及ばない。社会が子どもたちをそのように「させている」のが現実です。またある中学生の子どもさんは、自由参加の行事に「参加しない」と意思表明をしたら、「みんな参加するのになんで?」と参加を暗に促されたそうです。「自由に選べるよ」「自分の意見を言ってもいいよ」というていで、実のところ「みんな」と違う選択や意見は否定されたり排除されたりしてしまう。そのような環境の中においては、「自分の意見を言う」ことが面倒でリスクの高い行為になるため、子どもたちが意見を言うことを控えたり、回避するようになるのは当たり前だと思います。安全で、どのような意見も尊重される環境を用意することは大人の責任ですが、これもまだまだできていないことを痛感させられます。

  だから「声をあげよう」ではなくて、「言ってもいいんだよ」「あなたが感じているその気持ち、表現してもいいんだよ。」と伝えていきたいと思います。嫌だ!つらい!こうして欲しい、ああして欲しい!どれも「わがまま」なんかじゃない、あなたが感じている大事な気持ち。それを聞いて、ものごとをよい方へ変えていくのは大人の仕事です。闘うのは子どもたちじゃない、大人なんだ。大人は、「声をあげたら、ものごとをよくしてくれるはず」と子どもたちに思ってもらえる、信頼を取り戻す努力を始めないといけないと思っています。今更でごめんやけど、と心の中でつぶやきつつ。

 アンケートやインタビューに関しては、梟文庫ホームページでご案内しています。

アンケートフォームは下記となっております。

 小学校低学年

小学校高学年

中学生

ひとこと言いたい!義務教育を終えたみなさん(高校生以上、保護者の方など)

子どもたちの声を集めようと思った、私自身の問題意識についての記事はこちらです。


 

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