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毒デッキの歩き方

私が魅了されてやまない毒デッキについて、現段階で擦り続けて得た経験値を文章ににして残すことにより後続の各人に役立てていただきたい。
需要があるかは知らないけど、これを読んで一人でも毒に興味を持ってもらえたら幸いだ。
ちなみにここで話す内容は私が愛用している下のデッキについてであり、セレズニアカラーの毒アグロでは無い。



1.毒デッキってどんなデッキ?

 毒を10個与えるデッキだろ。と言われればその通りなのだが、そもそも毒デッキはアーキタイプで分別するとどのタイプにあたるのだろうか?

 晴れる屋では”増殖コントロール”というアーキタイプになっているのでその名の通りコントロールデッキと思っている人もいるかもしれないが、私はむしろバーンに近いと感じている。
 カウンター、ドロー、バウンスがあるのでどうやってもコントロールの動きになるのだが、心持ちはバーンでデッキを回さないと勝てる試合を落としてしまう。
 
 毒の優れている点は、バーンと違って一度増えた毒を減らすことが出来ない点である。
 毒デッキを簡単に表現すると増殖と書かれたカードを6~10枚通すデッキと言える。ドロー、除去、バウンスにおまけで増殖がついているので、時間稼ぎがそのまま勝利に直結する不可思議なデッキだ。

2.《敬慕される腐敗僧》の採用

 従来の青黒毒デッキと違う点は一目瞭然に《敬慕される腐敗僧》を採用していることにある。
 このためにダメランを8枚入れることになってしまったし、赤単にも激弱になった。
 だが、それを差し引いても《敬慕される腐敗僧》には圧倒的な力がある。
相手とのデッキがかみ合わない時の除去やバウンスも毒加速に使えるようになった点が最大の恩恵。
 相手が《敬慕される腐敗僧》に嫌々撃った除去に《血清の罠》を合わせようものなら、いきなり毒が3つも増えてるし生きてるし脳汁がドクドク止まらない。
 嫌がらせの権化みたいな存在だ。

3.キープ基準

 このデッキは1にも2にも毒を1つ与えることから始まる。それができなければコントロールの出来損ないに成り下がる。
 《敬慕される腐敗僧》《多汁質の頭蓋住まい》《ファイレクシア病の前触れ》が1枚も無かったら迷わずマリガン。

 ちなみに先手番で《ファイレクシア病の前触れ》が手札にあったら2ターン目のメインで唱えることを忘れずに。
 相手が明らかにカウンターが無い色と分かるなら相手のエンドでも構わないが、デッキが確定できない時は絶対にメインで唱えよう。うまぶって相手のエンドに唱えたものを打ち消されたら目も当てられない。

4.対メタデッキの有利不利とサイドボード

対ランプ

メイン:超有利
サイド:超有利
out 4 血清の罠 4 苦痛ある選定
in    2 強迫 3 シェオルドレッドの勅令 3 ヴラスカの堕落

まず負けることが無いお客様。サイド後に《ティラナックス・レックス》が出されたら流石に負けなので《シェオルドレッドの勅令》と《ヴラスカの堕落》で万一に備えよう。

対エスパーコントロール

メイン:有利
サイド:有利
out 2 血清の罠
in    2 強迫

相手と同じような動きをするなら、より軽いこちらの方が強い。
《放浪皇》が出されてもラッキーくらいに思ってトークンに《胆液まみれ》を浴びせて毒を増やそう。

対青単

メイン:微有利
サイド:微有利
out 4 血清の罠 4 苦痛ある選定
in    2 強迫 3 シェオルドレッドの勅令 3 ヴラスカの堕落

有利であることに変わりはないが、下手すると《傲慢なジン》1枚に負けることがあるため気を付けよう。

対エスパーレジェンズ

メイン:微不利
サイド:微不利
out 1 強迫 4 敬慕される腐敗僧 4 多汁質の頭蓋住まい
in    3 シェオルドレッドの勅令 3 ヴラスカの堕落 3 ぎらつく氾濫

サイドは思い切って生物全抜き。持久戦に持ち込んでどさくさに紛れて毒殺を狙おう。

対ゴルガリミッドレンジ

メイン:5分
サイド:5分
out 2 強迫 4 敬慕される腐敗僧 4 多汁質の頭蓋住まい
in    3 シェオルドレッドの勅令 3 ヴラスカの堕落 4 方程式の改変

とにかく《苔森の戦慄騎士》が厄介すぎるので、2ターン目には構えて打ち消す準備を怠るな。

対赤単

メイン:無理
サイド:無理
out 2 強迫 4 敬慕される腐敗僧 4 歪められた好奇心
in    4 方程式の改変 3 シェオルドレッドの勅令 3 ヴラスカの堕落

無理。
以前は《黙示録、シェオルドレッド》と《ファイレクシアの抹消者》を入れていたが、それでも10-0の無理が8-2になる程度だったので無視することにした。

5.毒デッキが苦手とするもの

 デッキの有利不利で分かった人もいるだろうが、このデッキが苦手とするものは生物だ。ぶっちゃけ《敬慕される腐敗僧》《多汁質の頭蓋住まい》の攻撃が通らなければデッキの脅威は激減する。
 毒デッキ相手にサイドから入れて有効なカードは打ち消しでも除去でもなく生物だ。
 もちろん出した生物を片っ端から対応されて気が付いたら毒殺されるケースもあるし、私もその勝利を目指すが、愚直に生物を連打してくるデッキを非常に苦手としているのは本当のことだ。

6.まとめ

 わたしが今持てる限りの毒に関する情報を書き起こしたが、いかがだろうか。
 現在のスタンダード環境において、毒デッキはそこそこ良い立ち位置にいるのではないかと思っている。
 ランプやコントロールが多い様なら悠々と勝ち越すだろう。
 デッキの値段で見てもかなり安い部類なので、気になった人は是非実際に回してほしい。毒の魅力に染まれ!



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