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【子育てエッセイ】おひさまくん誕生 はじめまして


はじめに

息子のおひさま(仮名)が生まれてから
5年半が経ち、6回目の春が来ました。
このnote空間は、毎月の成長と出来事、
目に見えるもの、目に見えないものの記録です。
あしもとにある
"ちいさなひかり"
”いのちのひびき”
も見つけたら記してみようと思います。

今、日々にしあわせと喜びを感じられています。
息子が宿ったのは、私が35歳。
生まれてきたのは、私が36歳の時でした。
初めての子育ては、ひとり親で未婚で出産。
毎日を生き延びることに精一杯で、命を削って育てたような記憶。
あっという間に過ぎ去り、今となってはその記憶も曖昧です。

でもその必死の精一杯の子育てだったから、
生まれた時からのたくさんの宝物も今あるのだと思っています。

必死に育てたようだけど、
おひさまの存在は 遍く照らしてくれるあのお日様のような存在。
おひさまが私の元を飛び立っていくまで、丁寧に見つめてみたい。
そんな祈るような気持ちで、子育てのことを記していきます。

おひさまの人生は、笑顔ひかり、あまねく照らして、しあわせに感謝できる日々になりますように。
おひさまのように今成長する全ての子どもたち、大人たちの人生が笑顔ひかり、豊かなものになりますように。

出会い

お腹が大きくなってきて
散歩をしていたある日。
「きっと夏至に生まれてくる。」
予定日は過ぎた日だがきっとそうだと、感じた。

また散歩をしていたある日。
名前を考えて、思いつく名前を声にいくつか出していて
「おひさま」と声に出してみたら
胸があったかくなった。
「あ、このなまえなんだ!」と感じて
生まれてくる子の名前になります。

本当の名前はおひさまではありません、
ストーリーはそのままです。
本当は、おひさまにちなんだ、また別のお名前があります。

出産

予定日を3日過ぎて
2018年夏至の日、夏至の時間

丁度チャイムが鳴ったかのように陣痛がきた。
予定していた助産院に向かう。

陣痛はゆっくりで
助産院の院長Tさんと散歩をする。

太陽が空高く一面を照らし、
田んぼの青々とした広がりの中で、
白いサギの点がに映える。

助産院から見た太陽

ゆっくりとした陣痛は30時間以上かかり、
どれだけ痛くてもなかなか生まれてこない。

2晩が明ける頃、胎児の心拍が一度下がった。

お産の場に憧れて、産科で看護師もしてきた私。
様々なお産の中には、命を繋げなかったお産もあった。

子どもが死ぬかも知れない。
必ずこの子と逢いたい。
必ず生かしたい。

そう思ったのが早かったかどうか
「もう帝王切開でもいいから、この子を生かしてください!」
周りへの配慮も何もなく、必死に助産師さんに叫んだ。
私の本心に私が出会った。

それからすぐ心拍は正常に戻り、それでも私の体力が限界。

妊娠6か月に…
ここを書こうと思っても書けない。

それまでの家もお金も人間関係も人の温もりも何もなく
ただこの子を生かしたい思いはあって私も生きている。

妊娠と出産への憧れとは真反対のような
ドラマにもならない共感もされないような
不安と孤独すぎた妊娠期間の6か月を経て
妊娠してから初めて手を握ってくれた人
お腹をさすってくれた助産院の院長Tさん。

長い陣痛時間だったのでたくさんの助産師さんが変わるがわるきてくれてそれぞれに最大のサポートをしてくれた。
クリニックに行きますか?と聞かれたのかどうかも覚えていないけど、
最後はTさんが側にいてくれながら、
助産院からクリニックに移動をして分娩台にのり、促進剤を用い、
吸引をクリニックの院長がサポートしてくれて
窓からみえる太陽が高く昇ってきた朝7時を回って、
おひさまはこの世に生まれてきた。

生まれてきてくれた!
ありがとう!
よかった!
これからは一緒だね!

とうとう、待ちに待ったおひさまが誕生してやってきました。

生まれた日のおひさまくん


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