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JAPANNEXT のモニタを買って大失敗した

以前から使用していたモニタが突然壊れたため、代わりとなるモニタを購入することにしたのだが、そこで購入した JAPANNEXT のモニタが大ハズレだった。値段の安さに惹かれて買ってしまったが、これはあんまりだと思ったので、同じ過ちを他の人がしないよう、啓蒙のためにこの記事を公開する。

製品仕様

メーカー: JAPANNEXT
型番: JN-IPS27WQHDR-HSP

価格.com より引用:

27型, WQHD(2560x1440) でかつ、 KVMスイッチ機能がついているモニタを探していたのだが、3万円程度の価格帯で探すと JAPANNEXT のモニタのみがヒットした。 どうやらKVMスイッチ機能がつくと値段がかなり高くなるらしい。
口コミは調べたが、それほどヒドイ評価ではなさそうだったし、安いとは言えある程度まともなものを売っているだろう、という希望を持って購入することにした。

しかし、届いたモニタはその希望を打ち砕くものだった。

ダメポイント

フレームが緩衝材を噛んでいる

まず梱包がおかしい。
モニタは緩衝材である保護袋に入った状態で梱包されているが、どういうわけか、この袋をモニタのフレームが噛んでいる。

袋から出そうとしても、袋をがっちり噛んでいるので、袋の方が破れてモニタ側に残ってしまった。

このざまである。

フレームがはまっていない

この原因だが、そもそもこのフレーム、きちんとはまっていない。
台座を取り付けるためにモニタを取り出すと「パキッ」と音がする。どうやら、そのときようやくフレームがはまっているらしい。
これは想像だが、フレームを軽く乗せただけで袋に入れたために、その作業中にフレームがはまり、結果として袋を噛んだのではないかと思われる。

入出力端子とブラケットの穴のサイズが合っていない

モニタ背面には端子が計8つあり、それぞれの端子には金属ブラケットに空いた穴からアクセスするわけだが、この穴が揃いも揃ってすべてサイズが合っていない。

左側、 HDMI, DP, Type-C あたりを拡大。

穴の形状は、HDMI, DP 端子の形に多少合わせてあるようには見えるが、あまりにも大きすぎる。内部の基板が見えているので、ここからホコリも虫も入り放題だ。Type-C も同じで穴の方が二回り以上大きい。

USB-B も穴のほうが一回り大きい。なんなら端子が少し斜めに傾いている。

USB1, USB2 , イヤホンジャックも隙間があるし、DCも横幅は合っているが、高さが全然あっていない。
よく見るとブラケットそのものと本体の間にも隙間がある。

ACアダプタがでかすぎる

大きめのACアダプタで、手持ちの電源ボックスに入れて隠そうと思っていたのだが、入らなかった。かなり大雑把な計測だが、寸法はこんな感じ。

  • 幅: 60mm

  • 高さ: 35mm

  • 奥行き: 140mm

  • 重さ: 375.6g

ただ、このモニタは USB PD の給電ができることから、大きい電力を扱うために、ACアダプタが大きくなるのは仕方がないところではある。 JAPANNEXT の商品紹介ページには、消費電力の項目に "USB-C給電使用時最大100W" とある。
ACアダプタ裏面に記載の出力電圧/電流を確認してみる。

出力が 24V 4.0A とある。同出力のACアダプタについて軽く調べてみた感じでは、このサイズは一般的なようだ。

DCケーブルが短すぎる

ただし、こっちは割と致命的で、ACアダプタからモニタにつなぐためのDCプラグまでのケーブルが短すぎる。ケーブルに曲がり癖がついていたのであまり正確な測定はできなかったが、115 cm くらいしかない。おそらく曲がり癖をちゃんと伸ばしても 120 cm くらいだろうと思われる。

これは、モニタをPCデスクに、ACアダプタを床に置こうとした場合、ケーブルの長さが足りずに、ACアダプタが宙ぶらりんになる長さだ。デスク裏に電源ボックスを配置しているような場合は届くかもしれないが、ACアダプタがそこそこ重いので、それも心配だ。

モニタの角がぶつかってピボットできない

このモニタはピボット機能に対応していて、90°回転させて縦型にすることができる。しかし、回転させようとすると、モニタの角がスタンドにぶつかってしまい、回転できない。高さ調節機能もあるので、一番上に移動させた状態で回転させるのだが、それでもぶつかる。

チルト調整機能があるので、モニタを上向きに傾けることで、どうにか回転できる。

モニタ揺れすぎ

ピボット、スイーベル(水平回転)、チルト、高さ調節と位置調節機能が豊富なのは良いのだが、そのせいかモニタがすごい揺れる。ちょっと突っついただけでぐわんぐわん揺れるし、その振動が2秒くらい収まらない。

コントラストの初期設定値がおかしい

まず映像を出してみて思ったのは、明らかに暗すぎる、ということだった。明るさの設定を上げてみても、まだ暗いままで、どうしてだろうと思っていたら、コントラストの設定値が 0 になっていた(最大値は 100)。その設定だと色の区別もほとんどつかないくらいなので、なぜ 0 を初期値にしようとしたのかが全くわからない。
一応書いておくと、コントラストを 70 くらいにしたら普通に見える映像になった。

スピーカーの音が軽すぎる

HDMI ケーブル経由で音も出せるのだが、かなりシャカシャカした安っぽい音が出る。
まあ、ただモニタのスピーカーにはそもそも期待していないので、これは想定内。

ライン抜けがある

これが今回この記事を書くことにした最大の理由なのだが、いざ HDMI ケーブルを繋いで映像を出してみたところ、画面右側に一本線が入っていた。

もうこれでめちゃくちゃにテンションがだだ下がりしてしまい、すべてが嫌になってしまった。一応 HDMI ケーブル側の問題も考えたが、DisplayPort で繋いでも同じ状態だったので、液晶側の問題であることは間違いない。

さすがにこれは初期不良であって、他のすべての製品が同じ状況だとは思わないが、ここまで書いてきたような雑な作りなので、「映像がなんとなく映っていれば液晶が割れてても気にしない」くらいの気持ちで作っているのだろう。

ちなみに、このメーカーはリファビッシュ品(再生品)も販売している。
リファビッシュ品(再生品)とは何ですか。 - JAPANNEXT

今回買ったのは新品のはずだが、もしかするとリファビッシュ品を掴まされたのだろうか。そうならむしろ納得だ。

とは言え、ライン抜けのモニタは当然使い物にならないので返品することにした。

(番外編) 問い合わせフォームがバグっている

JAPANNEXT のホームページのフォームから問い合わせたが、送信完了後の画面がこれだ。

本来は何かメッセージが表示されるのだろうが、真っ白けなページが出るだけだった。

フォームに記載したメールに問い合わせ内容のコピーが届いたので、入力内容が届いたことは辛うじてわかった。

ダメポイントまとめ

ここまで書いてきたダメなポイントをまとめた。

  • フレームが緩衝材を噛んでいる

  • フレームがはまっていない

  • 入出力端子とブラケットの穴のサイズが合っていない

  • ACアダプタがでかすぎる

  • DCケーブルが短すぎる

  • モニタの角がぶつかってピボットできない

  • モニタ揺れすぎ

  • コントラストの初期設定値がおかしい

  • スピーカーの音が軽すぎる

  • ライン抜けがある

  • (番外編) 問い合わせフォームがバグっている

このうちライン抜けについては初期不良だとしても、他は製品仕様としてこうなっているはずで、私が買ったものが特別ハズレだったわけではないと考えると、 JAPANNEXT の製品を買うのは全くおすすめできない。というか絶対に買ってはいけない。

みなさん、私のようにならないよう、しっかり下調べをしてモニタを買うようにしましょう!


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