カレン

生活のことと考えていること たまに詩を書きます

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サーカスナイト

砂漠に横たわる棺桶の 中身はとっくになくなっていて 骨まで残さず幽霊になっていた いつかいつか 砂つぶひとつに名前をつけて あそこに帰してやろうね あたたかいスープ、 何杯だっておかわりできる この世に未練なんかない ひとくちあげようか きみのもひとくちちょうだい そういうのずっと苦手だった 小さい体にぴったしの棺桶に 入るだけのディアボラ風ステーキ そこに魂とかない おいしくいただいてよ きみの影を踏んで歩きたいだけ 後ろについて何もない世界のこと 忘れて歩きたいだけ

    • 離れ島

      言葉で黙らせてくれ 俺を 浴びせられる罵倒の意味によって 間違っても変わったりしないように まずもって誰かが始めた理の中に 入り込んでく意思なんかお前らには要らなくて ノータリン 足し算も引き算も出来やしない だから確かめる痛かったり苛立ったりの繰り返しで さよなら 触らない 言い訳の数々 下がらない お前の足をどんだけ踏みつけても サンタとかがいるなら 置いていくだろたぶん 俺らが一番欲しがったあれこれ 言葉じゃ何も得られない生活で 言葉だけがいつも味方だった 金が高

      • パイピングテープ

        知らないふりをやめて またひとつずつ探そう まばたきするたび 世界が変わるなら 僕らあくびをする暇だってない 諍いが起きない答えで 問いに応じるつもり むずかしくない きっとやさしい あかるく照らす やわい風を ぬるいね、って言った それだけでもう ずっときみのことが好きで お気に入りのぬいぐるみをポケットから少し出して、見せびらかすみたいに歩いた。ここにいるんだよって叫びながら、小さく隠れて見えなくなってしまいたかった。落ち着くのは野花の匂いを嗅いで、草っぽくてよく分か

        • 来世もここで待ち合わせ

          今日は木漏れ日が綺麗で、綺麗だなと思えたから良い日だったと思う。 今世はじゅうぶん頑張ったから、もう来世に行ってもいいじゃないかと思う。 今世は魂を鍛えるのが目的だった。 来世はきっとあらゆる苦しみをスルーして絵描きさんになれるよ。 ボタンを押して、ハイ来世ってわけに行かないかしらね、と、 考えながら毎日8㎞歩いてる。 暗いことを言っているつもりはないんだけど、 たぶん感覚が狂っているだけでとっても暗いだろうから、 色んなSNSをやめて罪悪感を終わらせた。 これから生きて

        サーカスナイト

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        • 砂つぶ Ⅱ
          54本
        • 記録
          123本
        • 2本
        • 砂つぶ
          99本

        記事

          狂ってるのと正気とを繰り返しているので本当におかしくなりそう しっかりしろな 明日も大事に生きろ

          狂ってるのと正気とを繰り返しているので本当におかしくなりそう しっかりしろな 明日も大事に生きろ

          何も失わない

          飛びたくない鳥の羽は 広げると繊細な模様で スイートピーの香りがして とても美しかった 山を降りる時、踏ん張る脚に いくつもの枝が刺さっては折れ どうして近道をしようとしたのか 悔やみながら、でもそんなもの 一生抱える後悔じゃない 膿んだ傷も治る まず薬草を塗って 誰かからもらった手紙を しつこく巻きつける 遠回りしたらもっと時間がかかったよ でも安全だったじゃない コダマの声聞いたよ そのためにたくさん傷ついたね それでよかったんだ 食い込んで抜けない枝も 枝のせいに

          何も失わない

          春の小さな光

          春が好きだ 春から初夏にかけてが好き あたたかくて、風がやわらかくて 歩いているだけで なんだか肯定されているような気持ちになる 大丈夫だよ なんとかなるよ ✴︎ おやすみをたくさんとったら、 精神が健康に戻ったり 心が納得するための時間に当てられたり なんとなく気が済んだりできるだろうと思って のんびりしていたけど 心が強くなるってことはないんだなあ ずっとこのままなんだなあ ということを知ったのだった 急に元気になったりはしないと思ってたけど このままなのか〜ってね

          春の小さな光

          夜の隙間に

          このごろ手書きの日記ばかり書いていたけど、 言葉の音だけを気持ち良く並べたくなってここに来た。 手書き日記は、自己対話ノートというかマイジャーナルみたいなものになっていて、 書きながら考える行き当たりばったりな文章となるとデジタルのほうが書きやすい気がする。 たぶんそれぞれに癖みたいなものが出るんだろう。 ブログを始めたのが中1とか中2とかだから、 書くことが一番長く続いていることかもしれん。 ◎ 最近はほとんどの時間をひとりで過ごしていて、 のんびり時間を味わってる。

          夜の隙間に

          おうちで過ごすクリスマス

          行事ごとがとってもだいすき。 それに合わせて食べ物や行動を合わせるのも好きで ひな祭りにはちらし寿司を食べたり、そういうのがしたい。 特にクリスマスが好きで、たぶん幼い頃から クリスマスはきまって平和だったからだろうと思う。 街も人も浮かれていて、それはうちの家も同じで。 今年は他の行事をあまり楽しめなかったから、クリスマスはお祝いしようと決めていた。 ひとりで過ごす、わたしのためのクリスマス! それから、クリスマスっぽい雑貨も作りたくて、紙粘土を買ってきて天使ちゃんを作

          おうちで過ごすクリスマス

          エーテルコード

          楽天的に生きるというのはかなり重要なことだと最近改めて思う。 自分はひどく感傷的に生きている人間なので、"考えすぎ"と"感じすぎ"で色んなことが難しくなっている。 まあつまり自分でややこしくしているのだ。 これも思考の癖で、ちょっとずつちょっとずつ気づいて方向転換してゆくしかない。 それでこの頃は、頭の中の竜巻から飛び出てきたものを積極的に言語化している。 出てきた言葉をペンでノートにとにかく書き殴る。 現実世界での経験によって飛び出してくるものがほとんどだけど、大体はでか

          エーテルコード

          爪と瞼を持つ体

          早寝の習慣で、23時には布団に入っているのに、3時間寝れずにいる。勿体ない。5時半に起きたいのに。そして色んなことがしたいのに。色んな可能性を感じたいのに。 でもまあこんな日もあっていい、か、と思い直した。気にしない習慣もつけたほうがよいかもね。どうしてこんなに興奮しているのだろう。目の前がかゆい。寒かったり暑かったりしてる。琥珀のまぎれたブレスレットを無くしてしまったけど、いつまでも守ってくれていると思う。様々なことが巡る。暇だから、思い出したり、することしかやることがない

          爪と瞼を持つ体

          4月の青

          4月ももう終わる、 生き延びたね、たぶん、 もうすこし頑張れば5月で、 また5月を生き抜いたら 6月だよ 夏が来るね ⊿⊿ ヤコブさんと家主をずうっと聴いている 台風クラブも聴いてる 他の歌もたくさん聴いてるけど、 とにかくヤコブさんの声が聴けるあらゆる動画を検索しては見ている ヤコブさんの歌は耳が本当に気持ちいいな 耳が気持ちいい。 わたしはいつも大量の感情を持て余していて、 その感情には名前がないから何にでもなり得るけど、 それがマイナスにいかないために何かにハマっ

          サリー、白線、しぶき

          大丈夫そう?と聞かれて、ちょっとしんどいです、と答えた。何がしんどい?と聞かれて、わたしには荷が重いです、と答えた。 そうだ、わたしには荷が重い。荷が重いって言いたかったんだ、ずっと。 別になんだって、やろうとおもえば出来るけど、やろうと思って努力すれば大抵は出来るけど、なにもかもに対して思ってる、出来るけど、わたしには荷が重いよ。 本当はずうっとふにゃふにゃしてたい ひとりでいると寂しいけど ふにゃふにゃできていい ふにゃふにゃしてたい… ああこうしてぷかぷか、 浮か

          サリー、白線、しぶき

          描きたいものの輪郭が強く浮かび上がってくる 暇なときはぼんやりとしていたものが一斉に声を上げる ここにいる、ここにいた、そんなものたちが。 くるしいときほど、詩が書けるのとおんなじなのかな

          描きたいものの輪郭が強く浮かび上がってくる 暇なときはぼんやりとしていたものが一斉に声を上げる ここにいる、ここにいた、そんなものたちが。 くるしいときほど、詩が書けるのとおんなじなのかな

          ふらふら

          自分の昔のnoteを読み漁っていた。 ついでに当時の紙の日記も少し。 紙の日記は生々しくてあまり読めたものではないのだけど、何年も経ってからだと、案外冷静に読めるものだね。 2017年は本当に辛そうで、ギリギリで、よく生き延びたなと思う。 何も出来ないでいて、何かをしなければと思っていて。 当時付き合っていた人とやりたかったこと、やろうと言っていたことを全部自分ひとりで叶えていた。それを経験するというのが自分との約束だったし、恋人とは会えなかったのでひとりで実行したのだけど

          ふらふら

          淡淡しい

          助かった、と思う 鬱々としてダルかったけどいい具合に狂えてきた 最近同じものばかり作って食べていたけれど、 健康のこと考えてちゃんとご飯も作れる 助かった 助かりたかったから よかった お仕事で一緒になったモデルさんが関西出身の方で 盛り上がってずっとしゃべっていた やっぱり関西人は騒がしいんだな、わたし含め 東京の電車の中すごく静かだもの わたしは静かなの好きやから嬉しいけど でも関西のノリで色々おもしろがれたのは楽しかったな 結婚したいかもしれない 結婚できるならした

          淡淡しい