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呼吸の話②

 前回、呼吸器の構造をお話ししました
 今回は、そこにどうやって空気を出し入れするかです。

 呼吸器の構造を、肺は壺のような胸郭入った風船のようだと、説明しました
 空気の出し入れは、この壺が大きくなったり、小さくなったりすることで、その中に入っている肺を大きくして空気を吸い込んだり、小さくして入っていた空気を押し出したりして、空気の出し入れをしています。   
 それで、胸郭は、側面は肋骨とその間にある肋間筋、底は横隔膜(実は筋肉)で出来ているので、筋肉を伸ばしたり縮めたりして胸郭の大きさを変えて、肺へ酸素の出し入れをします。
 これは、やってみると意識できると思います。

 ちなみに、実際には、肺は風船みたいな一つの大きな袋ではなくて、その中に小さな風船が無数に有り、それが集まって一つの肺を作っています。
 この小さな風船を肺胞と言って、そこに酸素が入っていくと、肺胞の周りにある血管に入って体中に酸素が届けられます。
 この時に、酸素は肺胞袋の壁を通り抜けて血管に入っていくわけです。
 この酸素の動きは、今後の人工呼吸器の効果の出方なんかを考える時に重要になってきます。

 というわけで、次回は酸素投与、人工呼吸器の作用の前に、どのような時に酸素が取り込めなくなるか?について説明します

 看護師さん向けですが、絵があって解りやすいかと思います。
https://www.kango-roo.com/learning/1619/


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