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ゆーちゃんふぁーむ応援金の募集

(2019年10月4日現在) 

2019年9月8〜9日にかけて、関東を直撃した台風15号。その巨大台風の爪痕が1週間経っても消えなかったどころか、状況の深刻さに衝撃を受けました。千葉県では2011年の東日本大震災の同県での被害総額を超えかねない、とも報道された程。そして今もなお、2次災害・被害への恐れに困窮され、精神的に披露される方は多く、一刻も早い、県全体の復旧を祈るばかりです。

この台風15号で、私の友人一家も被害を受けました。

ゆーちゃんふぁーむ

千葉市緑区土気でオーガニック農業を営み今年で6年目の「ゆーちゃんふぁーむ」。循環農法、在来種・固定種の野菜に、発酵飼料で育った平飼い鶏の卵を地域に、友人に、ご飯屋に届けてくれる農家さんです。それだけで無く、土気をより良い町にする為に、ファーマーズマーケットや、土気NGOを仲間と立ち上げ、精力的に活動しています。

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ゆーちゃんふぁーむが受けた大打撃

新規就農でゆーちゃんがゼロから始めた、ゆーちゃんふぁーむ。それが今回の台風で、育てていた夏野菜が9割、秋・冬野菜も一部、被害を受けました。

特に鶏小屋の被害が大きく、2軒あった内の1軒は大破。辛うじて半壊程で済んだもう1軒の隅で、台風が去った後も鶏たちはうずくまっていたそう。でも、不幸中の幸いで、鶏達は全羽無事でした。

野菜の被害はと言うと、植えたばかりのキャベツの苗は全滅。里芋は葉っぱがボロボロで、最高に美味しい菊芋も大きな被害を受けたと。一夜にして、今までの努力が吹き飛ばされてしまった、ゆーちゃんふぁーむの気持ちは、言葉にはとても表せません。


今回、カバーされる農作物の被害

自然災害だから、作っていた農産物には行政からの復興援助があるでしょう、と思いますよね?でも今回、「農作物への救済は無し」と行政は既に発表しました。これは農家の規模に関わらず、千葉県では一切無し。農業共済に入っている方もいるので、一概に全ての農家さんの収入がゼロになる訳ではありません。でも、自分で農場を立て直すという事が、どういう事か考えてみると、呆然としてしまいます。

例えば、大根の専業農家さん。1本の卸値が10円ぐらいなので(この常識にも驚きですが)大量に育てないと収入になりません。それが今回の台風で全滅に。これから種まきをしても、気候によってはいつも通りの美味しい大根が出来ないかもしれない。その上、種まきをしたとしても、台風前の時に加えて経費が2倍になります。種代も新たに必要です。そんな中、行政からの救済措置が無いと言われて、どうやって収入を得るのでしょう?立ち直る資金があれば、良いのですが、どちらにしても直ぐに種まきをしないと冬大根に間に合わない。台風の被害に加え、そのプレッシャーがのしかかって来る。

ゆーちゃんふぁーむも、規模は違っても、同じ状況下にあります。


ファームの損害額

被害の状況は明らかですが、今後、被害を修復するのにかかる金額のイメージがつきにくいので、おおよその値段をゆーちゃんに聞きました。

鶏小屋      60万 × 2棟
倒木撤去    4万 × 5本
外壁・瓦補修工事 7万

ざっと見積もって、150万。
(2019年10月4日現在、業者から見積もりを待っている状態。)

さらには、駄目になった野菜の損害額は、約50万。これは、夏・秋冬野菜の損害で、特に夏野菜と定植後間もないキャベツの被害が大きかったとの事。

そして、駄目になったけれど、まだ間に合う秋・冬野菜の種まきを進めているため、更に種代1万円。今まで自給していた野菜は、しばらく買う事になるので、生活費も以前よりかかります。


希望はあるのか?

今回の台風が、かなりの痛手なのは、十分伝わったと思います。では一方で、今見えているポジティブな部分もお伝えします。

台風後から、ゆーちゃんふぁーむの事を心配してくださった方々が、応援金を送って下さっています。2019年10月2日現在、それは約50万円程に達しました。温かいお気持ちに頭が下がります。

そして、設備の損壊については、行政から援助があるかもしれないという事も、情報で入って来ています。今現在、行政が伝えている事は、鶏小屋の損害は7割、良くて9割、補償金が出るかもしれないという事。これは千葉県が県全体の被害を国に報告をしている最中との事で、まだ決まっていません。もし補償金が出たとしても、実際貰えるのは、鶏小屋再建にかかった費用のみで、しかもずっと先の話。それまでは、自己負担です。それでも、9割の補償が出ると良いのですが。

行政からの発表を待っている訳にも行かないので、ゆーちゃんふぁーむでは秋・冬に向けて、種まき、修繕を急ピッチで進めています。それもこれも、周りで応援してくれる方のお陰です。そして宅配野菜は10月中旬から、復帰出来そうとの事です。成長が早い葉物野菜や、すでに収穫されていたカボチャなどを中心に、今までのお客さん達に届けられます。


なぜ応援したいか?

当然、今回の台風で被害を受けたのは、ゆーちゃんふぁーむだけではありません。でも、なぜ私がゆーちゃんふぁーむを応援しようとしてるか?それは、地域を良くしようと頑張る農家さんは、コミュニティが支えるべき存在だと考えるからです。

私は、ゆーちゃんふぁーむがまだもっと小さい頃から、畑のお手伝いでふぁーむを訪ねています。珍しく面白い、でも古くから伝わる種と野菜にあふれるファームは、どの季節に訪れても興味深い所です。勉強熱心で活動的なゆーちゃんの、今後のビジョンを聞くのも面白いし、発酵餌を食べてツヤツヤしてる可愛い鶏と遊ぶのも楽しい。

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現在は、隔週でゆーちゃんふぁーむの宅配野菜を購入しています。というより、自分で野菜を育ててみたいものの、時間と労力が割けない自分の代わりに作って頂いてる、とも考えています。それが今回、「台風の被害で、宅配を1ヶ月休みます。」と言われて、「あーそっか、わかった。じゃあ、また、再開したら教えてねー。」と返すのは何だか違う、そう感じました。

顔の見える関係で、一生懸命に美味しい野菜を届けようと頑張っているゆーちゃんの苦労と、思いを知ってるからこそ、何だか放っておけない思いになったのです。

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今回は、ゆーちゃんが野菜作りをサボっていた訳でも、季節の境目で野菜が取れない訳でもない。自然災害でゆーちゃんふぁーむが大打撃を受けた。ファームを本当に応援しているなら、この苦境を、お客さんではなくファームを応援する一員として、一緒に力を合わせて乗り越えたいと思ったのです。

CSA=地域が支える農業

海外で、CSA (Community Supported Agriculture)という言葉があります。身近にいる農家さんに、野菜を育ててもらい、コミュニティが買い支える。支える対象は、農家さんだけでは無く、その土地の自然環境も含んでいることがポイント。農家さんは、自然環境をより良くして、安心できる食べ物をコミュニティに提供する為に耕す。

この形は、ゆーちゃんふぁーむが目指している形。

私も、この形こそが、持続的に日本の自然環境を整え、食の関心と安全を高め、有機的な環境を作る、新しい農業の形と考えています。食料自給を上げるために、昔のように、みんな百姓になる事は無いです。

今後、自然災害が増えると言われる中で、若い農家さんが農業を続けていくにはかなりのハードルがあると私は考えています。農機具も、人手も、大規模・単一栽培の農家さんに比べると持ち合わせていないのが、若手&小規模農家。それを、買う側も支えていく。でも、それって、農家さんの方からはなかなか声高々に言えないのが現状。

今回の台風の爪痕は、本当に痛く深いもの。それでも、残ったものを生かして新たな一歩を踏み出そうとしているゆーちゃんふぁーむ。ファームを後押しする為に、応援金という形で、良い波と風を送ってあげたい。それがこのプロジェクトの源泉です。

もし、宜しければ、ゆーちゃんふぁーむの応援を一緒にお願いします!


ゆーちゃんふぁーむ応援プロジェクトの概要

痛手を負った今、復興のために 150~200万円程の資金が、ゆーちゃんふぁーむには必要です。若手で新規の小規模農家である為、立ち直るのにはとても大きな壁です。金額に関わらず、応援して頂ける方を大募集します。

応援の形は、リターン(支援のお返し)もある、クラウドファンディング(以下CF)で最初は考えました。しかし、以下の理由から、直接振り込む形が良いと判断しています。

・純粋なお金を届けたい
 (CF利用手数料などがかかる)
・リターンを約束してもらうと、
 新たなプレッシャーになる
・CFはスピードが遅い
・初期投資のお金が早いうちに必要

それから、ある程度まとまったお金が必要な為、募集期間を設けます。
募集期間は、以下の通りです。


2019年10月7日(月)〜10月21日(月)


集まり具合によっては、延長の可能性もあります。しかし、1日も早いゆーちゃんふぁーむの復興を応援したいので、ご理解のほど宜しくお願いします。

上記の期間、皆様から応援金を募り、集まった金額やファームの復興情報を逐一ご報告させて頂く次第です。

もし行政から、鶏小屋の修繕に9割の援助が出た場合や、皆様から応援金を必要額より多く頂いた場合、ゆーちゃんふぁーむが更に成長出来るように使わせて頂きます。ご理解のほど宜しくお願い致します。

 
(東京都 国分寺にある、cafe Slowさんでは10月31日まで、募金箱の設置がございます。詳しくはHPをご覧ください。)


応援金の送り先

応援金は直接ゆーちゃんふぁーむの口座へお振り込みお願いします。
振込口座は以下となります。

・ゆうちょ銀行から
10510-40035301  オオタユウスケ

・他金融機関から
【銀行名】ゆうちょ銀行 
【店番(支店名)】〇五八
【預金種目】普通預金
【口座番号】4003530



お振り込みにあたってのお願い

振り込みの前後、どちらでも構いませんので、私(発酵旅人:寺島)の連絡先まで以下の情報を送って頂けると幸いです。ゆーちゃんには作業に専念してもらい、私は応援プロジェクト事務局の役割を担います。お預かりした個人情報は、ゆーちゃんふぁーむに漏れ無く共有をし、お礼のご連絡及び、ゆーちゃんふぁーむについての情報をお伝えする事以外には使用いたしません。(収集する情報項目は、ゆーちゃんからのリクエストにより決めました。)

< 連絡先 >
発酵旅人: 寺島あかね
misonowa@gmail.com

< ご連絡頂きたい情報 >
・お名前
・住所
・電話番号
・メールアドレス
・応援いただける金額(差し支えなければ)
・ゆーちゃんふぁーむへメッセージ

お忙しい中、大変恐縮ではございますが、ゆーちゃん一家にとって励みになりますので、是非ともよろしくお願い致します。

尚、今回の応援プロジェクトについてのご質問も、私までお問い合わせお願い致します。


復興情報について

ファームの復興情報につきましては、ゆーちゃんふぁーむのFacebookや、事務局である発酵旅人のnote「ゆーちゃんふぁーむ応援プロジェクト」マガジンからお伝えします。

noteの便利な利用方法として、「ゆーちゃんふぁーむ応援プロジェクト」マガジンの登録をして頂けると、その情報が更新された時メールで連絡が行きます。発酵旅人が個人的なnoteを投稿しても、余計な情報は届かないようになっていますので、ご都合に合わせてマガジン登録なさって下さい。 強制ではありません。

応援金がどのぐらい集まっているかは、ゆーちゃんから報告が入る度に、逐一ご報告していきます。

尚、ファームの復興情報をどのぐらいの期間まで発信するかについては、現在は未定です。


最後に


農家さんという、常に私達の食を支えてくれる存在。農家さんが居なければ、家族で囲む食卓も、忙しい時に助かるコンビニのご飯も、友達と行くご飯屋さんの素敵なお食事も成り立たなくなります。

気候が変動してきている事で、災害が増えていると言います。その災害で、家も職場も一気にダメージを受けるのは農家さんです。この後またすぐ、災害が起きたら、もう農家さんは続けていく気力が持てるか分かりません。

農家さんが居なくなった先に見える世界は、どんなだろうと想像してみて下さい。

どんな時でも、農家さんを支える。そんな仕組みが今後必要かもしれません。今回の事に絶望するのではなく、より良い社会への一歩と考えて頂けたらと思います。

莫大なお金が今後必要かもしれません。でも、必要なお金 = 必要なエネルギー(皆さんからの思い)です。世界にはお金がない訳ではなく、必要なところにちゃんと流れていないだけ、と聞きます。よろしければ、こちらの情報をシェアして頂き、さらには、ゆーちゃんふぁーむに元気を送って頂ければ幸いです。

今回、ゆーちゃんふぁーむだけが痛手を負った訳ではありません。もし、皆様の繋がりの中で、大変な思いをされてる農家さんがいらしたら、話を聞いて、何が必要か一緒に考えてみて下さい。

みんな小さな種からはじまる。
どうぞ宜しくお願いします!!


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*この記事の下に出てくる「サポートする」というボタンは、発酵旅人へのサポー
トになります。ゆーちゃんふぁーむへの応援金窓口とは異なりますので、お気をつけ下さい。


頂いたご厚意は、さらに世界の発酵を見て、伝えて、開拓する為に使わせて頂きます。