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経営コンサルタントの仕事術””寄り添い力”編

おはようございます。今朝も勢いで書きます。

経営コンサルタントには大きくは2つのスキルが必要。一つはロジカルでテクニカルなスキル。そして、もう一つはエモーショナルなヒューマンスキルとでも言えばいいだろうか。

ただ、このことは経営コンサルタントには限らないと思う。ロジカルでテクニカルな専門性だけで生きていける仕事は限られる。例えば、お医者さんでも腕はいいのかもしれないが、まったくこちらの気持ちを考えない、あるいは理解できないような人では診てほしくない。弁護士でもそうだろう。

逆に、気持ちはとても理解してくれるのだが、腕が怪しいというお医者さんも怖すぎる。とても大切な自分の体を預ける気にはならない。

経営コンサルタントも同じである。ロジカル思考に優れ、頭の回転が早く、資料もポイントをつき分かりやすいものをあっと言う間につくってしまう。しかし、人の感情に疎く、こちらの気分をまったく考慮せずに言ってくる。社長だけにならまだしも、その会社のスタッフや社員にも、そのような態度で接するものだから、問題ばかりを起こす。このような人では、経営コンサルタントとして成果を上げるのは難しい。

そこで、必要になるのが、経営コンサルタントに必要なヒューマンスキルの一つといえる”寄り添い力”である。特に、中小企業のコンサルタントであれば、ご支援先の社長に、いかに寄り添えるか?

そのときに、まず必要となるのが、社長を理解するチカラである。社長のことをどこまで知っているか?その理解が寄り添い力を高めるには必要。

例えば、以下のようなことは当たり前に知っておかなければいけない。

・誕生日
・幼少期のこと(育った環境や何をして遊んでいたのかなど)
・小中高時代のこと(どのような子供だったのか)
・大学時代のこと(打ち込んだこと)
・両親や兄弟姉妹について
・趣味や好きなこと
・好きな食べ物
・前職があれば、勤務先や仕事内容
・会社を承継するころや創業期の話
・これまでの会社経営で大変だったこと
・これから目指す経営の在り方
など。

他にもまだあるかもしれない。このようなことをまずは社長と話しをしながら教えてもらう。これが社長を理解する基本的なことである。

さらに、今の社長を理解するためには、社長のインプットに興味を持つことだ。

例えば
・どのような本を読んでいるのか?
・どのようなテレビ番組を観て、好きなのか?
・最近、見た映画。
・最近、感動したことや驚いたことは何なのか?
・仲が良くて、頻繁に情報交換をしている社長仲間はいるのか?
・奥さんなど家のなかでは家族とどのような話をしているのか?
このようなインプットを知る。

そして、できることであれば、社長と同じインプットを経験する。同じ本を読み、同じ映画を観て、同じ場所へ行く。

社長を理解しようとするとき、多くの人は、社長が何を話すのか?どのような行動をしているかを見る。これらはアウトプットである。

人を理解しようとするとき、その人の言動などアウトプットを見ることも必要だが、私はそれ以上に、「なぜそのようなことを言うのか?」「なぜそのような行動をとるの?」といったことに興味を向け、それを知るために、その人のインプットを知り、できれば同じ体験をするようにしている。

それが、社長を理解し、そして社長への寄り添い力を高めるための、初めの一歩だと思っている。

大切な人への寄り添い力を高めて今日もステキな一日に。

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