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中小企業の業績V字回復ストーリー。

おはようございます。今朝も勢いで書きます。

テレビなどで企業の業績V字回復が取り上げられることがある。

例えば、かつて日本を代表する航空会社であるJAL(日本航空)が経営の危機に陥ったことがあった。多額の負債を抱え、会社更生法を申請するまでになった。

その危機を救ったのが、アメーバ経営でも知られる京セラを創業した、稲森和夫氏だった。

大手企業での業績V字回復は、このようにニュースでも見聞きすることがあるが、当然だが中小企業でも起きている。そして、そこにはドラマがある。

コロナ禍で業績を落とし、それまでにない多くの赤字を計上し、そこからコロナ前以上の業績V字回復を実現した住宅リフォーム会社がある。

その会社のコロナ前の売上は、12.5億円だった。それが、コロナ禍で10億円にまで落ちた。

コロナ前     売上12.5億円
コロナ禍 初年度    売上10億円

2.5億円の売上ダウンなので、これだけを見れば、大きな業績の落ち込みには感じられないかもしれない。しかし、社長の話をお聞きすると、当時、目指していたのは、売上成長率120%以上の積極的経営。そのため、投資を積極的に行っていた。

そういうなかで売上が落ちるとどうなるか?120%成長を見越して、経費や投資をしているので、利益がマイナスになる。実際に、8000万円の赤字となったようだ。しかも、当時の内部留保は2000万円。なんと、6000万円の不足となった。売上10億円の会社で、6000万円が足りないという危機である。

さて、この住宅リフォーム会社はコロナ禍を経て、今、どうなっているかと言うと、

売上20億円へと成長している。もちろん、利益も計上している。なんなら、生産性がコロナ前800万円程度だったのが、今は1200万円へと1.5倍になっている。

どのようにV字回復をしてきたかと言うと

売上12.5億円
売上10億円   コロナ禍初年度
売上15億円
売上17億円
売上20億円

このように、3年で売上を10億円から20億円へ倍増させている。

しかも、驚くのは、現在の社員数は52名なのだが、コロナ禍で辞めていった社員は70名を数えると言う。

これはもう人間で言えば、体のなかに流れる血がすべて入れ替わったのと同じだ。すべての血が入れ替われば人間でも体質が変わりそうだが、この会社も以前とは体質が大きく変わった。

コロナ前の社員は中途社員が多かったが、今は、新卒を中心とした組織になった。平均年齢が若い会社へと変わった。

もちろん、これだけの業績をV字回復するには、様々な改革を行ってきているのだが、このようなお話を社長はいま、ニコニコしながら話される。きっと、当時は相当に苦しかったはずだ。

あなたの近くにある中小企業でも毎日ストーリーが生まれている。

たとえ今は苦しくても諦めずに今日もステキな一日に。

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