見出し画像

料理って手軽に幸せ感じられる最強ツールじゃない??


小ぶりで使いやすそうなボウルと、リネンのちょっと良いキッチンクロスを買った。

値段にするとなんてことは無いけど、ホクホクと幸せを感じている。キッチン用品店めっちゃたのしい。合羽橋とかもはやディズニー。


私は料理が好きだ。


なので、数百円のキッチン用品でも、新しい道具に出会えるととてもワクワクする。小さいボウル、このサイズあると助かるぅ!洗い物ラクぅ!
そんでこのクロスを掛けたキッチンを早く見てみたいな!!洗濯上がるのが楽しみだなあ〜!!絶対可愛いぞ〜〜!!


その他、スーパーで季節の野菜を見かけると「おっ!!もう君がくる季節かい?待ってたよ〜!今年も美味しく食べさせておくれよ」と一方的に話しかける。
お魚屋さんでは「これ、何にするのがオススメ?」とか話して、教えてもらったように作ってみる。専門家の言うことは試した方がいいんだなと素直に思うくらいに美味しい物ができる。私は魚料理に慣れてないので、余計に思う。
聞き慣れないスパイスや変わった調味料に萌える。家の棚が小さいカルディみたいになる。楽しくてしょうがない。


別に豪華なものや栄養にめっちゃ配慮したもの、見た目がとびきり良いものを作る必要は全く無く(むしろ私は本当に盛り付けが下手)自分が美味しいと思うものを自分のできる範囲で作ればそれが「料理上手」なんじゃないかと私は思う。



料理は生活を豊かにしてくれる。



小さい頃から好きだったわけでは全く無く、むしろ逆に苦手だった。大人になってからも、洗い物すらしない為全くキッチンに立たなかった。

大きな転機は一人暮らしを始めたことだった。

自炊しなきゃやってられない給料だったのもあり、ほぼ初めてレシピを調べ、1人で買い物へ行き、料理をした。



それがクッッッッソ!!!!!!!!!!まずかった。

何を作ったのかは全く覚えていないが、とにかくまずかった。まずすぎて、何を作ったのかを忘れてしまったんだと思う。


折角農家の人や地球が作ってくれて、私の前に命を差し出してくれている野菜をこんなにまずくしてしまって、本当に申し訳なく思った。

こんなごはんがこれから、仕事に疲れた自分を毎日待ち構えているの……?


そんなの許せない〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!

というわけで、とにかくなんでも作ってみる日々が始まった。


その後付き合った彼氏(今の夫)が初めて私の家に遊びにきてくれた時に、頑張ってハンバーグやほうれん草の胡麻和え等など作ってご馳走した。

彼は「嬉しすぎる……」と、なんかちょっと泣いてて怖かった。


この日々が飛躍したのは料理教室へ通ってからだ。


豪華でオシャレな料理では無く、毎日食べたい家庭料理を教えてくれる教室だった。料理だけではなく、食べる事と生きる事の繋がりを教えてくれた。

そしてそのレッスン代は夫が「将来への投資!」と言って全額出してくれた。英断!!!
教室で習った料理は全て夫にどハマりした。


その料理教室の先生は私と夫の新居近くにカフェを併設したお弁当屋さんをオープンし、私も後にスタッフとしてお声かけ頂いた。


あのクソマズおかずを半泣きで食べた日から全て繋がっている。



今ではすっかり料理が楽しくなってしまい、ついおかずを作りすぎて夫が「食べすぎてお腹いたい…」と言うことも多々あり。(無理すな)


そして、「家族が喜んでくれるから!」ではなく、「私が料理作りたいから作る」を大切に、わがままに自分の食べたいものを作っている。これが料理を楽しめている大きな理由の一つだと思う。

疲れて何も作りたくない時は絶対キッチンに立たないというのも気をつけている。
師匠のお店が近くにあるのだから頼れば良いし、たまにジャンクな気分の時はピザを取ればいい。


日本の女性はもっとわがままに料理を楽しんで良いと思う。(もちろん男性も)

夫と結婚した当時は、夫の反応に一喜一憂していたけど、料理するのがしんどくなった。
今は反応を気にせず、自分の食べたい物を作るのが本当に楽しい。
小さな子どもがいても自分が山椒気分の時は子の分を先に取り分けたりすればいいし。


カフェでキャロットケーキを食べながら「うちも今度作る時はもう少し胡桃を入れよう」と考える。そんな小さな予定が私の未来に希望をくれる。


料理するって幸せだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?