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2017年のまとめ

今年も無事に終わりに近づいています。自分を中心にした日々のまとめ。

一月。両親の古希を祝う会。

まず、この二人無くしては私が無いという事。そして、70歳を迎えた今も健康で現役の職人であること。感謝しかない。「出来ないのは出来るまでやらなかったから。」競技スキーの専属コーチ(鬼)だった父から幼少期叩き込まれた言葉。今も私の軸になっていてくじけそうになった時も何とか頑張れる。諦めなければ、出来るまで続ければ、必ず自分の願った通りになる。母はいつも私の身体の事ばかり心配している。食べているか、休んでいるか。この歳になってもまだまだ甘えん坊で心配ばかりかけている。

二月。親子のスルメ市。

こもりがちな冬こそもっと楽しい遊びをと思って、あえてこの時期に行った催し。その道のプロフェッショナルから教わるこどもワークショップ、どれでも100円子ども店長フリマ、英心&TheMeditationaliesのライブ、スルメ着ぐるみで屋根からお菓子撒きなど、楽しい二日間だった。いつも力を貸してくれるさおりちゃん、けいちゃん、新田さん、かなえちゃん、えりちゃん、聡さん、たっちゃん、まだまだたくさんの愛あるボランティアスタッフのみんな、本当にありがとう。

三月。麹の出張講座in京橋酛

京橋酛は、仲良しの上野くんが素敵なお料理を作り、スタッフ皆さんの豊富な知識と共に日本酒を楽しめる、連日満席でなかなか予約のとれない店。「みなさんのハテナ?に答えてもらえますか」と、麹のチカラをお伝えする場を頂いた。お料理が美味しくなるのは知っているけれどそれってどういう事?お家でも私でも出来る?上野くんの麹を真摯に使ったお料理の組み立てに感動しながら、お客様がどんどん前のめりになってくださったのが嬉しかった。

今年は麹のお話をする場を本当にたくさんいただいた。「自分の暮らしに生かせるかどうか。」お話の場を頂くと同時に、麹屋という仕事も試されているように思い、伝えながら学ぶことが出来たように思う。

四月。恒例の味噌作り教室。

大豆、麹、塩、水。それぞれの味を確かめながら合わせて、桶(に見立てた専用の段ボール)に納める。はじめはバラバラの味だったのに、数か月で一つの味になる不思議。麹のチカラを感じ、味噌がもっと身近になったらいいなあという思いで始めた味噌作り教室は、回を重ねるごと参加者が増え、小さなお子様連れのご家族も多くなった。生きてゆく上で食べることはとても重要だけど、当たり前すぎて「意識すること」は少ないようにも思う。自分の身体を作るものをよくよく選んで食べたいものである。

五月。大家の学校へ。

夜中にエイッと申し込みのボタンを押して、通う事を決意した。横手市の事業で何度か増田で講演してくれた青木純さんが校長先生の「大家の学校」。様々な物件と状況を抱えた仲間が全国から集う刺激的な学校だった。ひと月に二回ずつ濃い講義があり、その前後では仲間同志で悩みを共有したり意見もらったり、様々な物件を見に行ったりと、とても有意義であった。暮らしのなかに「働く」が有るのだけれど、どこで線を引くのかを毎回問われたように思う。卒業した今は、「線をひかない暮らし」を目指しているが、まだ具体的に何も出来ていない。これは2018年へ持越しになるが、絶対に実現したいと思う。あの場で出会えた、いや、あそこに行かなければ絶対に出会うことの無い仲間が出来た事に感謝している。なかなか会えないけれど、いつ会っても昨日の続きみたいな話ができるよう、私はいつも頭を柔らかくしてアンテナを高くしておこうと思う。

六月。増田寄席弁当。

地元を盛り上げようと頑張っている仲間がたくさんいる。一歩進んで二歩下がるみたいな、なかなか一筋縄ではいかない事もたくさんある。寄席の弁当はみんなで知恵を出し合って作った。自分が出来る事を一生懸命考えてずっと続けられるようになりたい。楽しかった!は大事だけれど、それだけでは終わらないように。

七月。父の田んぼ。

この時期の田んぼの景色が好き。実ってたわむ前の、ただがむしゃらに天に向かって伸びていく青々とした稲。この景色を食べて、私は生きている。

田んぼの除草や肥料やりの仕事をしている父はいつも楽しそう。仕事と思えば辛いこともあるだろうに。「暮らすように働く」を地でいっている人。

8月。屋台作りワークショップ。

池袋で行われたワークショップに参加したくてできなかった私。「秋田で出来ないかなあ…。」という私の一言から始まったこの催し。

東北芸工大から講師を迎え、信じられないことに全国から大家の仲間が駆け付けてくれて、くらをの敷地内で大がかりなワークショップを開催できた。残暑厳しい炎天下の中、地元からも多数の参加者が集まって6台の屋台をほぼ3時間で作り上げた。私はみんなのお昼ごはん担当で作業に全く参加できなかった。誰よりも作りたかったのに!笑  

屋台を作ろうと思ったきっかけの増田の朝市に、今後一石を投じたい気持ちである。これも2018年に持越し。

九月。種付けの見習い。

母に習って麹作りのお手伝い。母は現役時代のじいちゃんの仕事を盗み見て覚えたという。私は教わることが出来て幸せだな。くらをの母体である麹屋の仕事。良い麹、良い味噌をずっと作り続けられるよう、私もなるべく早めに現場の修行に入りたい。

十月。外遊び。

今年はずいぶん青空の下で美味しいものを食べた。コーヒーも飲んだし、サムゲダンもやった。ホットサンドの道具をプレゼントしてもらったり、珍しいきのこも頂いた。焼き芋も焼いたし、味噌を練り込んだホットケーキも食べた。自分はこの地の一部であり、この地に生かされている事を、友人と共に存分に味わった #水曜休みを楽しむ会  のみんな、ありがとうございました。

十一月。人間不信と片肘の会。

神様は私にどんどん課題をくださる。11月は自分史上最大級の恐怖と試練があったように思う。こういう時に心を開いて話せる仲間がいて、本当に良かった。泣かないように、乱さないように心に蓋した11月。

明け無い朝は無い。そう信じて。

十二月。いぶりがっこはおおしごと。

両親に習って全部で1500本ほどのいぶりがっこを漬けた。漬け手が減少する理由がよくよくわかる、文字通りの重労働だった。でも、出来上がった漬物は間違いなく全国の皆様に喜んで頂ける。友人が先日いぶり農家に就農したばかりで、私にとっては見通しの明るい重労働である。来年に向けて、新たなアイデアもある。。ウェルカム重労働。体力作りも頑張ろう2018年。

店にいつも来てくださるお客様、元気いっぱいのスタッフ、私を出来るだけ自由に、あらゆることにチャレンジさせてくれる家族と両親、遠くや近くから叱咤激励をくれる友人、今年も一年、本当にお世話になりました。ありがとうございます。来年もどうか変わらずお付き合いください。宜しくお願い致します。

ここに書ききれないぐらいのたくさんの出来事にくるまれて、少しは大きくなった私がいます。

2017年の全部にありがとう。


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