何を目標にして営業しているか

営業って一言で言いますけども

買い手の動機が強い(ある)場合の営業と、動機がない(買い手ですら無いか!)営業とでは、勝手がずいぶん違います。
と言うことは買い手の動機に関する情報を得ているかどうかで、適切な営業ができるか決まります。タイミング悪いとかえってマイナスになることだってあるかも!?

俳優プロダクションの営業先は対→人で考えるとキャスティングさんか、プロデューサーかアシスタントプロデューサーになります。対→会社で考えると制作会社、キャスティング会社、テレビ局、映画会社かなぁ。
なんで人と会社を分けて考えるのか。。。人がいないと営業にならないって思ってるマネージャーが結構いますが、会社が空いていれば、それなりに営業できたりします。(大きくない会社だと受付の人と仲良くなるのは良い営業になります)

買い手に動機がある時、具体的に探している役柄が決まっている場合。オーディションで募集かけてる時も動機があります。
もう一つの場合は指名案件です。この俳優でお願いしたい。これは俳優の力であってマネージャーの力ではありませんが、窓口をしっかりと努めます。

あるいはあの俳優がいいんだけどもスケジュールがないなら、似たような雰囲気の人いないかのようなとか。こんな人探してるんだけど、誰かいない?これはマネージャーの腕を信頼してるから届いたお問合せです。ここで仕事にしようと無理をせず、該当者がいないときは潔く認めることが信用につながります。

動機があるなら掘り下げて、どんな人が欲しいのか探る。

オーディション情報があっても、もっと詳しい情報を探ってみる。文字で表される情報以上にコミュニケーションで得られる情報があるわけです。監督の好みだとか、クライアントの好みもあるでしょう。決まっているキャストがいれば、その作風を知るよすがになります。問われるのは聞き出す能力ですね。

動機のない相手にどう営業するか、これが難しい

買い手に動機がない時って?撮影中で全キャストが決定済みとか、今は作品入ってないとか、まだ企画が固まってないとかです。あるいはその方はキャスティングしてないんで(言ってくれる方が優しいです)

この時、具体的に〇〇はどうでしょうとか、XXっていい俳優なんですよって話しても大体は聞いてくれてない。そもそも3人以上の俳優の話をしたら、もう誰の話を聞いたかなんて、きっと覚えてくれてないのです。

アウェイをホームに変える営業

私たちが目指してるのは現場を、オーディション会場を、ホームに変える、近づける営業です。俳優が思いっきり、その実力を出せるように。
せめて俳優が肩身の狭い思いをせずに力を発揮できるように。できるだけオーディション情報に書いていること以上の情報を提供したいとも考えています。
悔しいかな、仕事をするのは俳優の方で、私たちはそれを前捌きするくらいしかできないのです。祈るような気持ちで現場に、オーディション会場に送り出すしかできないのです。

熱心にある場所や人のもとに通って通い詰めて、ついに案件を取るなんてドラマのようなことはないんですねー。