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聖なる週/Semana Santa ~イースター編

キリストが十字架に張りつけられた三日後に蘇ったお祝いをイースター(復活祭)と呼び、それはキリスト教において最も大切な祝日であるようです。実際、降誕節/クリスマスよりも重要で、それはキリスト教の中心的な信仰であるイエスの復活と救いを記念する祝日だからなのだそうです。

日本では、クリスマスやイースターが宗教行事であるという認識が薄く、一般的な行事やイベントのように捉えられている理由を考えてみました。

その1.日本の宗教事情:
日本は世界でも珍しい宗教多元社会であり、様々な宗教が存在しています。そのため特定の宗教の行事に対する関心が低い可能性がある。

その2.文化的な行事としての定着:
クリスマスやイースターは日本においては宗教行事というよりは文化的な行事として定着しています。そのため、宗教行事であるという認識が薄く、一般的な行事やイベントのように捉えられている。

これらの行事がたとえ商業化されていたとしても、それらが持つ宗教的な意味を理解し、現地の人々にとって何を意味しているのかを尊重することは大切だと思うのです。そして異なる宗教観に触れる機会として、自分の知識や理解を深めたり、彼らとの交流から学ぶことでより豊かな経験が得られることになり、それってとてもかけがえのないことだと思います。(こういうのをプライスレスって言うのだと思う。)


プラスチックの卵の中にはお菓子やおもちゃが入っています。
よーいドンで卵に向かって子どもたちは真剣にダッシュ('ω')ノ


じゃあ、なぜイースターにうさぎやひよこ?となりますよね。イースターにうさぎやひよこが関連付けられるのは、春の訪れと新生活の象徴としての役割があるためです。うさぎは古くから繁殖力が高い動物として知られており(プレイボーイのロゴ、、、)、新しい命や豊穣の象徴と見なされてきました。これがイースター、特に復活と新生を祝うこの時期にうさぎが象徴的な存在となる理由です。

一方、ひよこは卵から孵ることから、新しい始まりや生命の誕生を象徴しています。イエスの復活と新しい命の始まりを象徴するために、イースターでは卵を用いた様々な風習があります。ひよこはこの卵から生まれるのですから、それはまさに復活と再生のテーマに合っているのです。

これらの象徴は、キリスト教の復活祭の意味にプラスして、うさぎやひよこや卵の、新生活、希望、そして復活のテーマをビジュアル的に表現するために用いられているのです。

(つづく)

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