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とあるオタクカードゲーマーが結婚相談所で婚活して結婚するまでの話

いずれは婚活の話しをどこかで書こうかと思ってたのですが、最近某番組等で婚活が話題になっていたのでこれを機に自分の体験談を書こうと思いました。長くなると思うので婚活に興味のある方は暇つぶしに読んでみてください。


1.何故婚活を始めたか?

私は低年収で学歴も良くないが結婚願望自体は昔からあり「どこかでいい出会いがあったら結婚したいな」と頭の片隅でぼんやりと考えていた。
が、
考えるだけで特に行動を起こさず、仕事以外はオタク趣味やカードゲームに没頭し「うおぉぉぉぉライブ最高!!!」「MTG対戦楽しいぃぃぃぃ!!!」「ソシャゲのストーリー面白えぇぇぇぇぇ!!!」と休日の時間を消費していった。
そして気が付けば30歳を過ぎ
「あれ?これ何も行動しなかったらずっとこのままなのでは?」と気付く
職場での出会いはなく休日はソシャゲやカードゲームをやるので当然である
このまま40代、50代と進んでいったら結婚なんてできるわけがない
そこでネットで婚活について軽く調べた。どうやら35歳を過ぎると結婚できる確率がかなり減るらしい。

女性は35歳から高齢出産出産になってしまうし男性は精子の劣化していき子供を作るのが難しくなっていく。自分は「絶対子供が欲しい」とは思っていなかったが結婚できたなら子供もできるといいなと考えていた。子供を抜きにしても結婚するなら男女共に若い人を求めるだろう。
「ならば行動を起こさねば!35歳までに結婚しよう!」と奮起した
仮に35歳までに結婚できなかったとしても「あの時あれだけ頑張って結婚できなかったから」と諦めがつく。遂に婚活を始める決意をした。

2.結婚相談所にしたわけ

婚活と一口に言っても様々な形態がある
「結婚相談所」「マッチングアプリ」「婚活パーティ」等々
私はその中で結婚相談所を選んだ
何故かと問われれば1番安心できるサービスだと思ったからだ
何個か理由を挙げていくと
・プロフィールに嘘の情報が少ない
入会する際に様々な証明書等を提出し「独身」「既婚歴」「年収」「学歴」等が偽りなく載るので安心。TCGで考えるなら情報アド。相手のデッキがわかってる状態で対戦してるようなもんだからね!
・仲介人(アドバイザー)がいる
はっきり言って私は恋愛経験が少なく恋愛弱者だった。学生時代はそれなりだったが社会人になってから皆無。どういう風に結婚まで進めるか自分一人では不安があった。TCGで考えるならプロプレイヤーが隣について対戦するようなもんだ。常に最善手でいける。
・必ず相手に会える
結婚相談所ではお見合いが成立すれば必ずその人に会って話しをすることができる。アプリ等で待ち合わせしたがドタキャンされたという話しを耳にするが結婚相談所ではそれはほぼない。仮にあったとしても日程を再度組み直したりする等のフォローが入る。

こういった理由で結婚相談所に入会した
誤解のないよう書いておくが結婚相談所が最善でアプリは悪手というわけではなく私には結婚相談所のスタイルが合っていたというだけでアプリが肌に合っているという人も当然いる。もし婚活する際には自分にあった婚活スタイルで活動して欲しい。

3.結婚相談所のシステム

利用したことのない人にはさっぱりわからないと思うので説明しておく
ただし、私の利用した相談所ではこんな感じだったというだけで全ての相談所がそうではないと最初に言っておきます

お金に関して
入会金:十数万
月額会費:約1万2000円
成婚退会費(結婚が決まり相談所を卒業する時に払う費用)
二十数万
これに加えてお見合い時のお茶代や交通費が別途かかります
私は2年近く活動し100万以上使いました。

お見合いまでの流れ
まず相談所で情報を登録して相談所専用のアプリを利用します
アプリは住宅情報検索サイトのような感じで顔写真、学歴、年収、身長体重、趣味、自己PRみたいのが一人一人書いてあります。そこで自分の気に入った人を探してお見合いの申し込みをして相手からOKが出ればお見合い成立
仲介人が二人の予定を聴いてお見合いの場所や日程を組んでくれます
だいたいホテルのラウンジが多いです

お見合いから相談所卒業までの流れ
お見合い

仮交際(知り合い以上恋人未満の関係)※複数人と仮交際可能

真剣交際(一人と結婚を前提としたお付き合い)

互いの両親に挨拶

プロポーズ

成婚退会

卒業までの流れで「両親の挨拶の後にプロポーズって変じゃないか?」と思うかもしれませんがこれは相手の両親とうまくいかず破談になるケースがあるかららしいです。
入籍手続きは相談所を退会した後各々でタイミングをみて行う感じでした
相談所退会後に破談になるケースも稀にあるらしいです

4.相談所での活動

私が活動する上で相手に求めるものは
1.共働きができる
2.趣味への理解
3.できれば自分の年齢35歳までの方
1の条件は私の低年収で養うのは無理だから
2の条件はオタク趣味やTCGで遊ぶことを許してもらえるかどうか
趣味を共有して欲しいわけではなく「そういう趣味もあるんだね」とそっとしておいてくれるかどうかということだ。結婚しても続けたかったので
3の条件は最初の項目で説明した年齢の壁があるからだ。一応絶対ではないが子供を望んでもいたので

そんな条件で活動を開始
お見合いの日程に時間を割くためにTCGの大会の参加はしなくなった
とにかく3つの条件に合いそうな方にお見合いの申し込みをしまくった
しかし現実は厳しかった・・・
お見合い成立するのはほとんどなく上限の月20件申し込みをしても2件成立すればいい方だった。(0の時もある)
逆に申し込みが来ることも数件あったが条件に合わない方が多かった
そこから月に何度かお見合いを重ねていき、「よし、楽しく話せたな!」と思っても仮交際に行かずお断りされたり、仮交際まで行っても1回目のデート後にお断りされたりというのを何度も繰り返していった
次第に心が黒い感情に包まれていき「先が見えない。誰でもいいから婚活を終わらせたい。」「お見合いのお茶代や交通費でお金が消費されてるのに何も得るものがない。」「どうせ私みたいな人間は結婚なんてできない。」等のマイナス感情で溢れていった。あまりにもうまくいかないもんで仲介人と面談してどういう点がダメなのか聞いて自分の言動や行動を改善したり、会話を広げるための本を読んだり等の努力をした。
そんな努力が実ったのか活動から1年程で遂に真剣交際に進むことができた
この時「やっと婚活が終われる」「これから楽しいことが待ってる」とかなり浮かれていた
そんな気の緩みが身だしなみや行動に出ていたのか真剣交際から1ヶ月程でお相手から交際終了の申し出があった。思えばデートの際の会話も対して盛り上がってなかった気がする。冷静に分析する余裕などは当時はなく、天国から地獄に突き落とされ「またレベル1からスタートかよ・・・」とメンタルが死んでいた。
しばらくメンタル回復するために親友と飲みに行き愚痴を聞いてもらったり、好きなアニメ見たりやゲームをしたりした

約3ヶ月後・・・

メンタルを少しずつ回復しながら婚活を続けた私は衝撃の出会いを果たす
なんとお見合いで某TCGアニメが好きという女性(Aさん)と出会ったのだ
お見合いではそれ以外でも好きな作品のことを話せたりとかなり盛り上がった
それから仮交際と順調に進みデートを重ねていった
しかし前回真剣交際から失敗したこともあり万が一Aさんと交際が終了しても大丈夫なように他の方とも平行して仮交際しようと思った(レベル1に戻るのは嫌だった)
そこでお見合い希望してくれてたBさんとお見合いをすることにした
Bさんはライトオタクな感じでとても明るく話しやすい方だった
私が婚活プロフィールに載せていた仕事猫のグッズに唯一突っ込んでくれたりして嬉しかった
それからBさんとも仮交際に進みデートを重ねていった
しばらくしてAさんから真剣交際に進みたいと申し出が来た
私は真剣に悩んだ。二人とも条件に合ってとても良い方で違う良さがあった。だが真剣交際できるのは一人。Aさんと真剣交際すればBさんとは強制的に交際終了なのだ。仲介人にも相談し「もう少し仮交際を続けて考えてもいいかもしれない」と言われた。だが「Aさんの気が変わってしまったら?」「今度こそ婚活を終わらせられるチャンスでは?」「Bさんと真剣交際に進める保証などない」等の感情もありAさんに気持ちが傾いていった。

「Aさんと真剣交際に進もう」
覚悟は決まった

その前にBさんとの予定を立てていたので最後に会いに行くことにした
デート中はひたすら気が重かった。楽しそうにしてる姿を見て「こんないい人なのにお断りしないといけないなんて・・・」と考えていた
Bさんは犬を飼っているらしくデートの最後に「今度ウチの犬に会ってください」と言われた。
「ええ、是非」と答えた。この後交際終了するのに・・・

デート後仲介人に悩んだ末Aさんと真剣交際に進む連絡を入れた
仲介人に自分から交際終了の連絡をするのは最初で最後だった

その後Aさんとところどころ問題はあれど綺麗に修正し、デートを重ねていき後は互いの両親への挨拶とプロポーズのみとなった。一緒に婚約指輪や結婚指輪を見に行き購入したりもした。
「来週遂に相手の両親に挨拶か~緊張するな」
自分の親にも近い内に挨拶に行くと連絡していた
そんなある日仲介人から連絡が来た

仲介人「Aさんから突然交際終了の連絡が来ました・・・」

・・・え?

特に何かした覚えもなくゴール目前で突然の交際終了
私も仲介人もただただ困惑
その後自分の仲介人は相手の仲介人と話して考え直すよう本人に促したが考えは変わらず交際終了したいとのこと

わけがわからなかった。物凄い虚無感に襲われた。

その後Aさんから最後に話がしたいと連絡があり会うことに
(基本仲介人を通して交際終了の通知をしたら会うことはないです)

Aさんはやつれており泣きながら話し始めた
要約するとマリッジブルーに陥ってしまい色んな友人等に相談した結果自分は結婚に向いてないと気付き交際終了を選んだとのこと

Aさん「あなたはとても良い人でした。私のせいで本当に申し訳ない。指輪の購入代金はお返しします。」そう言って彼女は相談所を退会した

私は色々不満点はあるがAさんの言い分に一応納得し受け入れた
話し合って解決できる問題でもなかったし

その後私は吹っ切れた
「もうこうなったら35歳までとことん婚活頑張ってやる!」

そして思い浮かんだのはBさんのことだった
「こんなことならBさんに真剣交際の申し込みをすべきだった・・・。Bさんまだ相談所で活動してるかな?」
自分の交際履歴を辿りBさんが活動してることを確認
「ダメ元でもう一度交際できないかお見合いの申し込みをしてみよう」

申し込んだが十中八九ダメだろうと思った。振られた相手から申し込まれて受ける人なんていないだろう。普通の恋愛ならまだしもここは結婚相談所

だが奇跡はおきた

なんとお見合いが成立し再びBさんと会えることになったのだ
Bさんと再びお見合いした際に聞いてみた

私「どうしてお見合い受けてくださったんですか?」
Bさん「あなたは良い人だったし仲介人の方からとても悩んで他の人を選んだと聞いたから、もう一度会ってみてもいいなと思いました」

仲介人に相談しておいて良かったと本当に思いました

その後Bさんと再び仮交際をスタート
私は今までのアドバイスや失敗を糧にして順調にデートを重ねていった
その結果とんとん拍子で話しが進み成婚退会まで行ったのだ
成婚退会後から2ヶ月程して入籍。私はBさんと結婚した。
Bさんの飼っている犬とも仲良しだ

5.婚活を終えて

約2年本当に苦しい闘いだった
何度も辞めたいと思ったし終わりが見えず辛かった
二度とやりたくはないが色んなことを学んだし乗り越えたからこそ今の生活があるので感謝している
よくある質問で
「相談所で知り合った人に恋愛感情を持てるの?」
というのがあるが私は「持てる」と言う
私は妻が大好きだし生まれ変わってもこの人と結婚したいと思う程だ
結婚生活は充実していて幸せな日々だ
現在妻のお腹には子供がおり母子共に健康でいられるようサポートしている
子供が成長したらこの婚活苦労話しもいつか聞かせてやりたいと思います

おまけ

「見直したらTCG要素全然ねぇじゃん!!」
と思ったので少し書き加えたいと思いますw
私はマジックザギャザリングというTCGをしています
妻には結婚する前か結構な価値があるカードがあることを伝えています
妻「わー凄いね!家が火事になったら持って逃げなきゃだ」と言ってました
結婚後初めて大型のイベントに参加する際に「The Tabernacle at Pendrell Vale」というカードが必要になり妻に買っていいか聞いた時のエピソード

俺「ねぇ、今度カードのイベントに行きたいんだけどいいかな?」
妻「全然いいよ~。行ってきな」
俺「それで大会で使うThe Tabernacle at Pendrell Valeってカード買いたいんだけどいいかな?」
妻「タバ・・・?何?」
俺「The Tabernacle at Pendrell Vale」
妻「よくわかんないけどいくらするの?」
俺「ご・・・50万くらい」
妻「そんなすんの!?まぁ自分の貯金で買う分は私は何も言わないよ」
俺「おぉ・・・妻よ・・・ありがとう」

参加した大会は惨敗でしたw

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