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急がば回れ…『H3 できるかぎり早期の打ち上げ』・・これって正しいのか?

 失敗を取り戻そうとすると、ついつい焦ってしまう。早く成功させたい、と言う気持ちは誰しも強いのは当たり前として理解できる。
 けど、その前にこのやり方は本当に正しいのだろうか?
 すでに日本のロケット打ち上げは数回の失敗を経ている。
 特にH3ロケットは次回(万一)再び失敗するとどのような状況になるであろうか。
 ここは慎重に構えて行くべきところでは無いだろうか。
 どうも国の宇宙開発について審議する宇宙開発利用部会で議論?された結果原因らしきものが以下のように報告されて了承されたと言う。
 原因についての特定は依然として明確では無さそうである。
★★★
 第2段の制御系がエンジン起動に使う電力系に過電流を検知して、電源を遮断したという。
 2段目への着火のために過電流の検知回路は2系統が準備されており、今回の異常が発生するためには、2系統(A系/B系)の検知回路が同時に故障する必要がある。
「PNP(ニューマティック・パッケージ)下流機器の短絡/地絡で実際に過電流が発生した」
 たまたま、製造時のバラツキで短絡/地絡しやすい状態になっていて、フライト時の環境によって短絡/地絡が発生したような複合的な要因ではないか、と見る。JAXAは技術的な難しさだけでなく、時間的な難しさにも迫られている。
                              ★★★
 何やら不安な故障解析結果である。
 要するに肝は、『たまたま…バラつきで…』
『たまたま』論を持ち出すと、何でもかんでも原因になり得るのでは無いだろうか?
 日本国民だけでなく世界がその帰趨を見守っている。
 『たまたま』解析結果が当たればいい…寂しい限りの再出発である。
 いよいよ、当たるも八卦、当たらぬは失敗。


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