見出し画像

何かオカシイ!…姿勢制御装置の推進剤タンクに施工不良・イプシロンロケット

 タンクに施工不良があった、と断定したイプシロンロケットの打ち上げ失敗。これはだいぶ前に報告されたものの追認に過ぎない。
 文科省専門部会による失敗原因の認識や付加的なものは一切無い。
 根回しなのか、出来レースなのかは不明だが、どうやら後者の臭いが臭(くさ)い。さらに
『背景要因として、人工衛星などで使用実績のある部品を利用する際の確認不足』
とした上で、
★★専門委員会の報告書は「実績を重視し、使用条件の違いを含め、設計の 
  考え方や作動原理を十分理解した上での確認が不足していた」
と指摘したらしいが、抽象的で
 ★何をどうやるべき
と言う点については、何も無いのと同然であり反映すべき事項も精神論で何を以て専門部会と称するのか意味不明である。
 部品を利用する際の確認不足と言うが、何の確認なのかも分からない。
 どうやら、『施工不良があったのに見逃した』と言いたいらしい。
 施工不良と、設計の考え方になんの関係も無いし、作動原理をメーカが十分に理解していなかった…なんでこんなことがあり得るのか、またどうしてそれが専門委員会に分かるのだろうか?
 でも、よく考えてみると、
 ★★一時原因は施工不良(施工とは工事を行うこと)
であるので、施工不良に至った原因を特定するのが急務であろう。
 上の報告書を一言で言えば、
『よく勉強しろ!』としか聞こえない。
 施工不良には要因が、
 ・施工者がミスを犯した
 ・施工後の検査が不十分
という二つの要因がすぐ頭に浮かぶ。
 施工者に今さらロケットの勉強しろ!って言ってもナンセンスなのは当たり前。
 では、
 ①どのような施工ミスがあったのか?
 ②検査で見落としたものは何で、どうして起きたか?
これこそが、再度不具合を起こさないための必須条件であろう。
 どうやら誰も傷つけずに穏便に済ませたが、結局は意味の無い原因追及に終わった。
 まさに日本の品質保証レベルの極端な低下と専門家が機能しないと言う日本産業界の縮図をみただけであった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?