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みすゞ、ストリップ劇場へゆく

先日わたしは、
地球に生まれて20何回目の誕生日を迎えました。

細胞が退化していき、体内の水分が少なくなり、いつか死ぬであろう自分を受け入れなきゃいけないけれど、あまり受け入れたくないので、ここでは年齢は非公開にしておきます。

今年の誕生日は、わたしが上京をして初めて自分から声をかけて仲良くなった友達、ももぞさんと一緒に過ごしました。

ある12月1日に、師走と書かれたスウェットを着て、わたしの働く職場にひとり訪れたボブの女の子。なんて素敵なセンスなんだろうとひとめぼれし、思わず声をかけたのがももぞさんとの出会いでした。分かりやすく言うと、ナンパしました。それからというものの、定期的に遊び、クリスマスも一緒に過ごすほどの仲になることが出来ました。

そんなももぞさんと過ごした1日について、未来のわたしが忘れないように、日記として書き残したいと思います。



浅草ロック座でストリップをみる


13:00頃、新宿駅西口のヨドバシカメラの前で待ち合わせをし、新宿エルタワーの地下にある銀座ライオンでお昼ご飯を食べました。

オムハヤシイス¥1380
日替わりランチ¥1150


ももぞさんパーマをかけたらしい、可愛い。


お腹を満たしたあとは、新宿西口駅から大江戸線に乗って蔵前駅で降り、ゆっくりと歩きながら浅草寺方面へと向かいます。
今回の私たちにとってのメインイベントは、浅草ロック座でストリップをみること。前々から、消えゆく昭和のストリップ文化というものに興味があったことをももぞさんに伝えたところ、ももぞさんも自身の「死ぬまでに行ってみたいところリスト」に入っていたそう。


蔵前駅からのんびり歩いて約20分、浅草ロック座に到着。


ビルの2階に登りチケットを購入。今回の公演は一般¥6000、女性は¥4000。カップル割などもありました。

開演まで少し時間があったので、近くにあるFUGLENで
ルイボスティーラテを購入 (ドリンクのみ持ち込みOK)

好きな席について、開演まで待ちます。少し周りを見渡すと、9割が男性客でしたが女性のお客様もちらほら見かけました。

16:10開演。18:00までの約1時間50分の1公演を観劇しました。施設・ステージ内は全て撮影録音NGなのでわたしの言葉での感想ですが、結論、人生で1度は観劇するべきショーであったなと感じました。

まず、ステージを彩る照明やミラーボール、演出がとても良かったです。様々な色の照明がきらきらと光り、より演者を輝かせるようにスタッフが演者に向かって手動でロールテープを投げて美しさを際立たせ、会場を盛り上げている点も素晴らしかった!
そして、演者さんにも驚きました。ポージングの際、最初は観ているわたし自身がなんだか恥ずかしくてどぎまぎしてしまっていました。裸体のデッサンはした事がないし、銭湯で他の人の体をみるのも失礼だし、まじまじと生きる女性の裸体を見たことが無かったから。

しかしよく見ると、素敵な表情や笑顔を絶やさず、スローモーションのようにゆっくりとしたお淑やかで色気のある動き。その動きは手の先から足の先まで集中しているように見え、相当な精神力や体力を消費するように感じました。そして何より、ただただ美しい。お客さんの視点が全て自分に集まっているのに、こんなに華麗な姿でいられることが凄いと感心してしまいました。


夜がとても良く似合う、ロック座の看板

とにかく浅草ロック座のストリップショーは、スタッフと演者の方々がつくりだす会場内の雰囲気の満足度が高かったです。死ぬまでに行けてよかったと思う、興味深い経験でした。




洋食屋ヨシカミ


ストリップショーを観たあとは夜ご飯。
浅草ロック座から徒歩3分ほどの場所にある洋食屋ヨシカミさんに行きました。

1951年に客席数わずか10席のオープンカウンター式のお店として誕生したヨシカミさんは「旨すぎて申し訳ないス!」をキャッチコピーに、ビーフシチューやオムライスなど子供から大人まで、様々な著名人の方々にも長年愛されている洋食屋さんです。

キャッチコピーがコップにも


ロースカツレツ¥1400
オムライス¥1450

わたし達は、ロースカツレツオムライスを頼みました。カツレツにかかるソースは濃すぎずアッサリめなので、肉の味を引き立てており、衣はサクサクでした。ももぞさんが頼んだオムライスもひと口頂きましたが、これぞ昔ながらの洋食屋さんのオムライスといったような、素朴で温かみのあるどこか懐かしさを感じる味でした。

2人で先程観たストリップをテーマに熱く語り合いながら、美味しく頂きました。

昭和35年の建て替え以来そのままの店内が、古くも良き雰囲気をまとい、昭和好きのわたしにとってはとてもときめく、心地の良い時間を過ごすことが出来ました。


きちんと参拝もしてきました
フードを被るももぞさん

夜ご飯を食べた後は、浅草寺周辺を少し散歩。お土産屋などはほぼ閉まっているものの、まだまだ人で賑わっています。さすが東京。



ミレチンクエチェント (1500)


その後、浅草を出て新宿駅に移動し、小田急線で代々木八幡駅へ。駅から徒歩2分のミレチンクエチェント1500というレストランへ行きました。

お店を入るとすぐ右手にスイーツの並ぶショーケースがあり、わたし達は誕生日ケーキも兼ねて夜カフェとして伺いました。


カッサータ ¥550
パンナコッタ ¥500
ビスコッティ¥350
カフェラテ¥600

ももぞさんはカフェラテとカッサータというケーキを、わたしはカフェラテとパンナコッタビスコッティを頂きました。パンナコッタはまろやかでくどすぎない甘みがあり、ビスコッティは風味がよくたっぷりとナッツが入っていて食べ応えがありました。カフェラテが、スイーツとよく合います。

BARとして営業されている時間帯だったので、照明は暗く大人お洒落な感じでしたが、2人でまたストリップの話を深めたり、恋バナをしたりして、静かにはしゃいで楽しみました。


ももぞさんがチェキをとってくれました

コーヒーもスイーツも全て美味しかったのですが、何よりも接客して下さるスタッフの方々がどの方も丁寧で感じがよく、1日の最後にぴったりのお店でした。


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これからも自分を好いてくれる、助けてくれる周りの人への感謝を忘れずに、綺麗なものは綺麗だと思える純粋な心も大切に、いい感じのマイペースさで死ぬまで生きようと思います。

よい誕生日でした、
お祝いしてくれた皆さんありがとう。

また書きます。

みすゞ

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