私の親愛なる人よ

私の親愛なる人よ。
私はあなたに会えて、人生が変わった。価値観が変わった。人を愛するという気持ちも知った。大好きだった。

あなたを好きな理由がどんどん見つからなくなった時に、その事実を理解することを拒んで好きだと暗示をかけた。あなたを好きな私が、とても辛く幸せそうだったから。

でも、好きでいる理由がなくなった時にあなたは私を振ってくれた。大好きだった人から振られるのはとても辛いなあ。という失恋を知ったのもあなたが初めてだ。

あなたと話す音楽の話が大好きだった。2人だけの世界って気がして、この時間が永遠に続けばいいとさえ願いたくなった。あなたの優しい心と声が好きだった。その優しさに私は何度も救われた。

あなたの優しさは、宝石のようだ。
見る人を魅了して、時に輝き、時に大切なものであり、時に酷く冷たく美しいものだなと。

あなたは幸せを見つけた。
もう、あなたの人生に私は必要ない。だから辛いことがあったとしても、それを相談する相手はあなたじゃない、だからこれが最後だよと伝えた。

やっぱり、あなたはズルい人だ。
君が辛く明日があるかも分からないと、救いを求めるときは、何があっても助けるからと。迷惑じゃなかったら、相談して欲しいし、お守り程度に頭の片隅に置いておいてほしいと。

この優しさに救われて来たはずなのに、この優しさが泣けてくるくらいに残酷だと思った。忘れさせてくれない人だと。もう好きにならないと分かっていても、あなたを無意識に頭に置いて生きていくんだと思うと、お互いにどこかで結んでおかないと壊れてしまう事を悟っているなあと。

彼は壊れることは無いかもしれないけれど、過去に壊れた自分と私を重ねて、手放せない彼の甘さが、私をどんどん鈍らせる。

もう、彼と話す事なんて無くなるだろう。
それでいい、私たちはお互いに幸せにならなきゃいけない。それをお互いに理解したこの4年で、昨日の夜だった。

ありがとう。
私の親愛なる人よ。愛していたよ。今も昔も。
お互いにどこかで幸せになったとき、またどこかで


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