三田紀房による投資マンガ『インベスターZ』の連載を題材に、経済アナリストの森永康平氏(@KoheiMorinaga)が、投資・経済・お金についての理解を深めるコラム・Q&Aを連載する「お金の偏差値を上げるマガジン」 。(毎週火曜更新)

今週の『インベスターZ』第99話では、前話に引き続き財前の同級生の松井が「四季報」の素晴らしさを力説します。エンジン全開の松井は「四季報は○○、投資は△△」とある喩えも用いて、それぞれの素晴らしさを語ります。

森永氏による解説コラムでも、この松井の言葉を題材に「投資を行うことで得られるメリット」について深掘りいきます。「お金」だけでないメリットとは…？

今週も、一緒に「お金の偏差値」を上げていきましょう！

『インベスターZ』第99話：「経済の旅」

        　　　　 　　　　　　　　（つづく）

第99話コラム：「投資を始めることによって得られるメリット」

　四季報は企業情報のお弁当であり、投資は旅であると語る松井。少し自己陶酔してしまっている気もしますが、私も松井が主張する内容については同意します。

　投資を始める人のモチベーションはお金を増やすことにあると思います。大成功した個人投資家に憧れて投資を始める人もいれば、老後資産が不安なのでNISAを活用して「つみたて投資」を始める人もいるでしょう。

一見違うように見えますが、根底にあるのは投資でお金を増やそう、ということに変わりはありません。