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(美達の蔵出しオススメ)『天皇への道』 吉田伸弥 講談社文庫 それと、『明仁天皇と戦後日本』 河西秀哉 洋泉社



<『天晴!な日本人』が刊行になりました!>

拙著、『天晴!な日本人』が刊行になりました!
こぞって購読下さい。
安倍さん、明治の傑物、昭和の軍人たちの魂を感じとってくれたら幸いです!!


<本文>


※2016年12月に旧ブログに投稿した書評です。
初出時とは名称がお変わりになっていますが、その点、特にご留意下さい。

 天皇についての、「偏り」も特定のイデオロギーも入っていない書の紹介です。『天皇への道』は、今上きんじょう(現天皇のこと。ここでは現上皇陛下を指します。以下、同様です)が生まれた時から、美智子みちこ皇后と結婚されるまで(1959年4月)の歩みを描いています。
今上は、1933(昭和8)年12月23日午前5時16分に生まれました。午前7時少し前、街(東京市の18カ所で)にはサイレンが響き渡ります。

1分間鳴り続けて、10秒の間を置いて、再び1分間で「皇太子」の誕生を告げたのです。姉の内親王ないしんのうが4人続いた後だったので、国中に歓呼かんこの声が広がりました。
株式市場でも、2円20銭高の181円10銭の「奉祝ほうしゅく相場」となったのです。

父親の昭和天皇は、自身が生後3カ月で、川村純義すみよし(薩摩出身の海軍中将)のもとに預けられて育ったので、息子である明仁親王あきひとしんのうは、自分の手元で育てたい意向を持っていました。
それに対して、未来の天皇ゆえに好ましくないという宮廷関係者も多く、結局は6歳まで共にすごすことで妥協したのです。

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