見出し画像

極左と化したアメリカの現状を知る一冊!! 『ネオコンの残党との最終戦争』渡辺惣樹(そうき) ビジネス社


(4月22日記)

本書のテーマは、アメリカの外交をミスリードしてきた、これからもしていくであろう、「ネオコン」の存在と、その弊害に気付いて戦おうとする勢力のあり方です。

ネオコンについては、私のレビューで散々説明してきたので、詳述しません。
乱暴に言えば、アメリカ一極支配主義を標榜し、軍需産業を儲けさせる戦争大好きグループのことで、最近は、再び左翼とも近くなっています。

イラク戦争を引き起こしたブッシュ・子・政権はネオコンの巣窟でしたし、オバマや今のバイデンもそうです。
ネオコンと戦ったのがトランプで、この人のやってることは正しかったのでした。

皆さんが知っていると思われる中では、ヒラリー・クリントン、ディック・チェイニー、マデレーン・オルブライト、コンドリーザ・ライス、ラムズフェルドが有名ですが、近年、暗躍しているのは、ビクトリア・ヌーランドです。
この女性は、国務次官補から国務次官、日本なら外務省の事務次官になった人で、夫はネオコンの理論的支柱のロバート・ケーガンです。
国務省が、日本では外務省になることも覚えておいて下さい。
皆さんが一つひとつ覚えてくれると、初歩的解説を何度もしなくてすみ、その分同じ紙数でも他のことが書けます。

そのネオコン、今ではアメリカの左翼とベッタリで、その左派のメディアの報道が大きく偏っているのです。

ここから先は

2,911字 / 1画像
書評、偉人伝、小説、時事解説、コメント返信などを週に6本投稿します。面白く、タメになるものをお届けすべく、張り切って書いています。

書評や、その時々のトピックス、政治、国際情勢、歴史、経済などの記事を他ブログ(http://blog.livedoor.jp/mitats…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?