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(美達の蔵出しオススメ) 『VTJ前夜の中井祐樹』 増田俊也 ほか3冊。


<『天晴!な日本人』、発売中です!>

拙著、『天晴!な日本人』、発売中です!
おかげさまで「じっくり、堅実に」売れているとの連絡が編集者よりありました。
皆さんのおかげです。感謝しています。
今後も、アマゾンのレビューへの投稿も待っています!よろしく!


<本文>


※以下すべて、2015年5月に旧ブログに投稿した書評です。ご留意下さい。上の書影は後に発売された文庫版です。

本当にいい青春時代をすごしたんだなあ。
著者は『七帝柔道記』『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』(2冊共、旧レビューで紹介しています。見てない人はどうぞ。※書名をクリックすれば記事に飛びます)の人です。
タイトルの中井祐樹は著者の北大柔道部での後輩にあたり、シューティングからバーリトゥードに転向した男のことでした。
本書は3つの短編(ノンフィクション)北大柔道部時代の先輩で主将だった和泉唯信いずみゆいしん氏と著者の対談で構成されています。

『七帝柔道記』を読んだ人には、胸に迫るものがある対談でした。
未読の人は、是非、『七帝』を読んで下さい。魂・血を激しく揺さぶる一冊であり、この対談で「そうだったのか」とか「ええっ、そこまで!」と二重に琴線をかき鳴らされます。
冒頭の中井は試合で右目を失明する反則にあいながらも勝ちました。ファイト中は闘志ある限り、痛みはさほど感じませんが、中井の場合は次元が違います。

残り2編は背負い投げ一筋に生きた『超二流と呼ばれた柔道家』と、我が子を襲った空手家やヒクソン・グレイシーら生者と死者たちが交錯する不思議な幻想たんです。
何よりも和泉氏と著者の対談が素晴らしくて(2人の写真あり)、『七帝柔道記』を読んだ人には心に響くものとなっています。

なぜ、あれだけの猛稽古をしたのかをはじめ、多くの疑問が氷解しました。竜澤たつざわの今も出てきます(ウシの松井も)。

「後ろを振り返りながら進みんさい。つなぐんじゃ。思いはのう、生き物なんで、思いがある限り必ず繋がっていくんじゃ」

他にも魂が震える言葉が満載でした。

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