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読んでみた! 「キュレーションの時代」  佐々木俊尚(No.4)

大変勉強になったので、印象に残った箇所を整理・まとめてみます。

●情報のノイズの海の中から、特定のコンテキストを付与することによって 新たな情報を生み出す存在 。

それがキュレーター。
(佐々木さんが言うコンテキストは、背景、遠因、経歴、出自いわゆる「バックグラウンド」が近い)
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あふれる情報の中から価値ある情報を見つけ、さらに付加価値をつけて発信する

キュレーターの役割
●ある情報を求める人が、いったいどの場所に存在しているのか。 そこにどうやって情報を放り込むのか。 そして、その情報にどうやって感銘を受けてもらうのか。
一一一一一
情報、場所、戦略的、ストーリー性をもたせる。

マスメディア
●自分のことを棚に上げネットに責任を押し付ける。本当の理由は明確なのに直視しない。
一一一一一
しっかりと向き合う。でないと、見向きされなくなる。人が遠のいていく。

記号消費から機能消費へ
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最も印象に残った内容。
「機能消費」
もともとの目的のために買う(消費する)
・移動するのが目的だから軽自動車でいい「記号消費」
もともとの目的と同時に、見栄・ステータスを得るために買う(消費する)
・移動するのが目的だけどセレブだから高級外車にする

ミニマリスト。必要最低限のモノで生活する。

共同体の変化
農村→企業へ…その流れも消滅へ向かう
それにともない、
・人と人との接続方法はどうなるか?
・どのようにして他者から承認されるのか?
そこで重要になるのが
「承認と接続の物語」

物語につながるための消費へシフトする
『共感に結びつかなければ無価値なものへ』

物語につなげるために、
「うまい歌よりも心に響く歌を」
という考え。
無細工 未完成 雑多でも物語があるもの
『推し活』
 
双方向性(一方的ではない)
●芸術作品だけでは成立しない。鑑賞者がいないと。
一一一
片方だけでなく両方が必要。一方通行ではない。
・サービスと顧客
・先生と生徒
・光とかげ

以前の私たちのが住む世界(いまも?)
私たちの相互の関係性は、いまや劇的に変化してきている。
自己完結的な閉鎖系は、情報の流れを固定化させ、そしてまた情報が内部の法則によってヨ ントロールされてしまい硬直していく。
この硬直は、同心円的な戦後のムラ社会 には都合がよかったともいえる。
一一一
日本的な会社、学校 閉鎖的な空間
イノベーションは生まれない

世界中の人間が、同じテクノロジーのプラットホームから知識と発想のタネを得ていますが、そこで花咲く文化は多種多様です。同じ土壌でも、違う木が育ちます。
一一一
多面的、多面性、個性、パーソナリティ
情報の受け取り方

ざっと書いてみました。
自分にしか分からないかも。まぁ、いいや。
一番の驚きはこの本が十年以上も前に書かれていること。このような先見性で投資をしていればお金持ちになれるかも。
著者である、佐々木さんは興味なさそうですが…
本のなかでは、推し活や広告ビジネスについても書かれています。チャットGPTの登場により、ますます変化しそうです。


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