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まだまだ使えていない?「共通点」のパワー

こんにちは、ミテモの松浦貴昌です。

仕事やプライべートで起こる様々なトラブルの根っこにある「人間関係」の問題ですが、周囲の人々との関係性を深めたり、距離感を縮めるには「共通点」が役に立ちます。しかし普段の生活や仕事において、「共通点」は意外と意識されていないのではないでしょうか。

そこで今回は、周囲の人との「共通点」に注目して、人間関係からビジネスまでを考えていきたいと思います。


実は意外と知らない「共通点」の実力

米国のコミュニケーション研究家のヴァネッサ・ヴァン・エドワーズの書いた書籍『CAPTIVATE 最強の人間関係術(ダイヤモンド社 )』では、第3章がまるまる「共通点」について書かれています。その一部を編集し、以下にご紹介します。

「類は友を呼ぶ」ということわざがありますが、人間はいつも、自分に似た人を探し求める性質があります。つまり人間は、自分と異質な人よりも、自分と似た人や共通点の多い人に魅力を感じて好きなるという傾向があるのです。例えば、結婚した相手が自分の親とよく似ているところがある、なんてことも聞いたことがあると思います。

では、なぜ私たちは自分と同じような人と一緒に過ごすことを好むのでしょうか?

書籍の中には、研究者のエレン・バーシャイド博士とエレイン・ウォルター博士が調べた理由が書かれています。

・活動や話題が共通する人のほうが、つきあいやすい
・自分の意見に他人が同意すると、孤独感が緩和し、自分の意見が正しいと自信が持てるようになる
・人との結びつきが強くなると、その人の行動や決断が予測しやすくなるため、相手に安心感を覚えやすい

つまり、割と合理的な理由で、自分と同じような人と一緒に過ごすことを好んでいるということです。


共通の「好き」で信頼関係とビジネスを創る!

このことは、「共通点」の反対にある「違い」について考えることのヒントになります。

例えば、対話の中で「私は違う」と連発されたらどのように感じるでしょうか?多くの場合、「私は違う」発言は、相手を遠ざけ、会話が続きにくくなると思います。では、何でもいいから相手に同調すればいいか、といえばそういうわけではありません。

私の提案は、相手との「共通点」や「共通の趣味」がないかを積極的に探したほうがいいのではないかということです。

ちなみに、「共通点」の種類には「共通の知り合い」や「共通の状況」などありますが、その中でも最も強力なのが「共通の趣味」です。対話する中で「共通の趣味」を意識すると、双方がよく知っている話題が見つかりやすく、深い話へと展開しやすいというメリットがあります。


ビジネスにも効く!「共通点」のコミュニケーション

株式会社コルクの佐渡島庸平さんが、書籍「WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE.~現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ~(NewsPicks Book)」の中で、共通の趣味を持っている人達を集めて、それを「ファンコミュニティ」としてビジネスに繋げることを紹介しています。

書籍ではファンの層を「User」から「Liker」、「Acceptor」「Committer」と分けて、書籍購入やSNSのフォロワーという弱い繋がりから、エンゲージメントの強い伝導役まで階層別に整理して行動に起こすことを、実例を元に伝えています。

例えば佐渡島さんはプロデュースしている漫画の『宇宙兄弟』について、ある巻でエディという人物が月面にエディ人形を置いた体験を再現するべく、「エディ人形」と「ブライアン人形」を月面模様のレジャーシートと共に発売しました。その意図を理解したファンは商品を購入するだけでなく、「待たせたな」という漫画に出てくる言葉とともにSNSなどにアップしたのです。

このように、自身の共通の趣味の世界観を、他者と共有することに価値を置く人はたくさんいると思います。そういった共通の趣味を「熱狂」まで昇華すること。それが「ファンコミュニティ」において重要なことだと、佐渡島さんは言っています。

この「熱狂」するほどのおもいやエネルギーは、ビジネスだけではなく、人との関係性や個人のパフォーマンスに繋がることは自明のことと思います。この機会に改めて「共通点」や「共通の趣味」について意識し直してみてはいかがでしょうか。

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