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『弱法師』 

2023年9月10日高知県立美術館ホール 『弱法師』 劇作・演出:市原佐都子 語り:原サチコ 音楽・琵琶:西原鶴真 人形遣い:大崎晃伸、川村美紀子、中西星羅、畑中良太 昔々、人形が好きだから文楽も好き。と申したら文楽は太夫が語る浄瑠璃が大きなポイントをしめる芸能だよ?(だから浄瑠璃にも意識をはらって聴きましょうね。の意味)と教えて頂いた事があった。 早川書房『悲劇喜劇9月号』に市原佐都子さん作『弱法師』の戯曲が掲載されているというので、気になっている箇所を確認したか

    • CHAiroiRLIN 「BALLO〜ロミオとジュリエット〜」

      LINE CUBE SHIBUYA(旧・渋谷公会堂) 2023年8月30日 散らかす散らかす散らかり放題 上からも下からも投げ上げる降り落ちる この天衣無縫に見えるキラキラした作品も切ったり貼ったりパッチワークしたりしてるのだろうなあ。でも取り散らかし魔(小道具/物質のみならず、言葉/文字、色等々)スズキ拓朗の作演出はそんな苦労を微塵も見せず針の穴を通るような獣道をダンサーと共に観客を道連れる。 ベンヴォーリオ役のジントクさん。 ベンヴォーリオの現場リポートをベンボーリ

      • ギャラリー巡りのコンクリート出会い

        2020年10月10日 池袋、新江古田、青山とまわって終了←少な! 展覧会の感想はまた後日。 昨日は2つのギャラリーのコンクリートで興奮。 興奮し過ぎて青山で脳内充電が切れた。 新江古田のギャラリー nohako 粒子の細かいセメントで出来た艶っぽくエッジと大小の四角が組み合わさったコンクリートの函。スクエアに作らず四角が各所に点在。四角好きの私はワクワクする。 このギャラリーがオープンした時の二階にあがる階段は、薄い鉄材に白い塗装を施した折り紙のような階段だった。幅が

        • 「普通に死ぬ~いのちの自立~」

          貞末麻哉子監督 新作ドキュメンタリー映画 「普通に死ぬ~いのちの自立~」 ドキュメンタリー映画ですが、映画を観ているのに 無言の問いかけや、無言の確認が画面の向こうから 何度も何度もやってきます。◇ その人らしく生きてその人らしく死ぬ。                  ◇ この映画はガチガチに固まった既成概念や 正論に縛られ、身動きしづらくなっている私たちに、 新しい考え方を提示してくれる希望の作品だった。 映画鑑賞=受動 ⇔ 貞末作品=能動の促し ←ここに 監督、貞末

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          第68回 東京藝術大学卒業・修了作品展 工芸鍛金・藤中康輝  「please take them home」

          第68回 東京藝術大学卒業・修了作品展 工芸鍛金・藤中康輝  「please take them home」

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          三島由紀夫戯曲、 倉迫康史演出 Theatre Ort 『薔薇と海賊』

          三島由紀夫戯曲、 倉迫康史演出 Theatre Ort 『薔薇と海賊』 2019年8月29日(木)~31日(土) Salone Fontana サローネ・フォンタナ 阿里子:平佐喜子 帝一:大谷昌史  重政:八代進一 重巳:ヤストミフルタ 額間:代田正彦  阿里子の娘・千恵子:岩倉真彩  初老の使用人・定代:林周一 勘次:竹原千恵  重政、重巳の愛人・芸者のチリ子、セリ子:井藤あやほ 小原佳子    女に人権は無い。 寺山修司戯曲『毛皮のマリー』でも感じたが、それよりも

          三島由紀夫戯曲、 倉迫康史演出 Theatre Ort 『薔薇と海賊』

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          三島由紀夫戯曲、 倉迫康史演出 Theatre Ort 『薔薇と海賊』

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          内外海田烏 海のステージ2019 演劇集団・風煉ダンス「魚人奇譚」

          内外海田烏 海のステージ2019 演劇集団・風煉ダンス「魚人奇譚」

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          野田秀樹作演出 「赤鬼」Dチーム

          お読みになる前に かなり黒い感想になっております。お読みになられる際は、文章から滲み出ます腐オーラに十分ご注意下さい。 で、控え目に書いてたらムカムカがすごいので逆に全部出しにした。観劇中、派生から想起したいろんな考えをぶちこんでみたら楽しくなりましたが、まだ腐オーラはございますので、お気をつけ下さい。 *** 野田秀樹作演出 「赤鬼」Dチーム 観劇感想 「赤鬼」Dチームを、知人が出演するのと、評判がすこぶる良いのと知人が観に行くのと(←あとから感想聞いて、その感想が好

          野田秀樹作演出 「赤鬼」Dチーム

          Psyche. 第一回公演『あいつの自画像』

          2019年12月15日(日)13:30- Psyche. 第一回公演『あいつの自画像』 演出・振付:花島令 出演:石川朝日、貝ヶ石奈美、鈴木春香、後藤海春、牟田のどか ここ最近、公演ものは耳からの情報(声・音)に興味があるのだけれど、 この作品では「視線」に猛烈興味を持っていかれた。 貝ヶ石奈美、鈴木春香、後藤海春、牟田のどか 4人のダンサーの中で唯一役者から参加の石川朝日 彼のダンス(演技)、4人の女性の間を誘われ導かれかわされ 追い立てられされながら、ひとりひとり

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          はならぁと2019宇陀松山 アムリタ『ひかりのわかれる』

          はならぁと2019宇陀松山エリアでは知人が3人参加している。 また、両親の故郷奈良吉野に近いので勝手に懐かしさがあった。 さらに知人の参加アーティストの内の1人、林ちゑの最近の変化(遠い眼差しと透明感と声の立ち方)に、彼女はどんな芝居をするのか興味を持った。 築120年?当時はそれは賑わったであろう木造芝居小屋。 時代と共に芝居から活劇になり、映画館となって今は使われなくなった(死んだ)古い劇場、喜楽座が会場。 林ちゑが出演するのは、アムリタ『ひかりのわかれる』。 その前に

          はならぁと2019宇陀松山 アムリタ『ひかりのわかれる』