DEATH NOTEに学ぶ情報セキュリティ①
幻の国家資格「情報セキュリティスペシャリスト」を所持し、DEATH NOTEをこよなく愛する私が、DEATH NOTEの展開から情報セキュリティについて思いを馳せるシリーズです。DEATH NOTEのネタバレを含みますので、嫌な人は回れ右でお願いします。
第何回まで続くはわかりませんがとりあえず第1弾。
page.2 L
page.1 退屈では夜神月とリュークの出会いが描かれ、
page.2 Lはどんな章かというとLの初登場回にしてキラvsLの直接対決が描かれる章になります。
Lは「ICPOからの全世界同時特別生中継」の場でキラへ宣戦布告します。
それに対し、キラこと夜神月は以下のようにリアクションしています。
さて、この後どうなるかと言いますと、軍配はLにあがります。
Lに「悪」呼ばわりされた月はテレビに映るリンド・L・テイラーを殺すべく、テレビで顔を確認しながらデスノートに名前を書き込みます。
名前を書かれたリンド・L・テイラーは40秒後に死亡します。
しかし、リンド・L・テイラーはLが用意した影武者であり、Lを殺すことにはなりませんでした。
この直接対決でLがキラについて得た情報は以下になります。
直接手を下すことなく人を殺すことができる
リンド・L・テイラーは殺せたがLは殺せない、殺せない人間もいる
日本の関東地区に潜伏している(全世界同時生中継は嘘だった)
名前を書かれた人間が死ぬ死神のノートなどという非現実的な殺しの道具を持っていながら、一気に日本の関東に潜伏し殺人を行っていることがバレてしまいました。
月の敗因は何だったのでしょう。
私は、時差について疎い世間知らずだったというのが大きいと思います。
日本(JST,UTC+9)が朝9時のとき、ロンドン(GMT,UTC+0)は深夜0時、
サンフランシスコ(PST,UTC-8)は前の日の夕方4時です。
日本が午後5時のとき、ロンドンは朝8時、サンフランシスコは深夜0時です。
そんな感じで時差があるので、実は「全世界同時生中継」というのは
そんなに気軽なものではありません。
ワールドカップやWBCなどでは試合開始時間と放送開始時間がずらされたりもします。
そもそも、日本国内でだって「全国同時生中継」なんてのは稀です。
ほにゃらら感謝祭とかなんじゅうなん時間テレビとかくらいじゃないですか?シランケド
ちょこっと考えたら気付けそうな気がしますが、真に受けてしまいました。
全国模試1位の秀才が時差について知らないわけはありませんが、教科書を読んだだけの知識であり生きた知識になっていませんでした。
一方のLは月が最初に殺した新宿の通り魔に目を付け、彼だけ罪が目立って軽いことと日本でしか報道されていない事件であったことに注目し、
キラが日本に居るであろうという推測を立て、
時間差で日本の各地区に流せばどこの地区に居るかまで特定できるだろうと考え実行しました。結果は大成功。キラが日本の関東地区に居ることをつきとめました。
また、本当に全世界同時生中継だったとして、全世界が注目している中で殺しを行うことで「キラの裁きは意志を持った個人による犯行」であることが露呈してしまいますが、そちらはITとは関係ないのでここでは触れません。
今回の教訓は以下とします。
\尤もらしい美辞麗句に騙されない(?)/
\短気は損気/
\いかなる時も慎重に/
ちなみに、日本・ロンドン・サンフランシスコのような時差のある都市いくつかに、現地時間の昼だけ稼働するコールセンターを作り、内部的には複数地域にまたがって現地時間の日勤でまかなっているのを対外的には24時間体制のコールセンターが1つあるだけのように見せることを、フォロー・ザ・サンと言います。詳しくは↓の説明がわかりやすいです。
https://wa3.i-3-i.info/word16573.html
相当長い文章になってしまいました。
最後まで読んでくれる方がいらっしゃるか分かりませんが。
お読みいただきありがとうございました。
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