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【水戸の梅まつり】なぜ水戸に梅が植えられたのか?

今年も「偕楽園」「弘道館」などを会場として
  水戸の梅まつり
が開催されます。

 なぜ、水戸にたくさんの梅が植えられたのか?

どうやら第9代水戸藩主斉昭公が植えさせたようだ。
では、なぜ斉昭公は梅を植えさせたのだろうか?

その理由は、弘道館公園内にある        
  「種梅記(しゅばいき)」
という石碑に書かれている。

種梅記碑

「種梅記碑」は、弘道館公園内の一角にひっそりと建てられている。
 どれどれ、どんなことが書いてあるのかな?
 石碑を見てみると…

種梅記碑

 うわぁ〜文字が見えない⁉︎
「目で見るのではなく、心で見ろ!」ということか?
 秘密の呪文を唱えると見える?
 何となく文字らしきものを見ることはできるが…

 謎を解く鍵は、弘道館の中にあるらしい…
行ってみよう!

「種梅記」の拓本

「種梅記」の拓本があった。
なんと斉昭公の自筆が刻まれている。
文字もくっきり鮮明!
しかし、すべて漢文で解読不能⁇⁇

ということで、ここに何と書かれているか調べてみると

斉昭公は若い時から梅を愛していた。藩主になって水戸にやって来たとき、領内に梅が少なかったので、江戸から梅の種を水戸に送って植えさせた。
梅は雪にもめげず、春に先駆けて咲き、詩歌の友になる。
梅の実はノドの渇きをとめる効果があり、戦の時や旅の時に大いに役立つ。


というのが斉昭公が水戸に梅を植えさせた理由のようだ。

先見の明のあった斉昭公のことなので
「美しく咲き誇るたくさんの梅の花を見るために、多くの人が水戸を訪れて、水戸の観光の目玉になる!」
というところまで考えていたのかもしれない。

斉昭公の思いが込められた"水戸の梅"が約180年の時を超え今年も人々を楽しませてくれます。「水戸の梅まつり」ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか!

弘道館公園内の「種梅記碑」も行ってみてください!

【第128回 水戸の梅まつり】
 2024年2月10日(土)〜3月17日(日)



【参考文献】
「歴史随想 史跡と回想」瀬谷義彦
平成19年11月11日発行 エッジ・カンパニー

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