雪の日に現れた高貴な人とのカウンセリング記録
(ある物語りをもとにした架空のケースです。やりとりを書いたあとに、どのようにカウンセラーは考えて話を聴いていたのかを解説しています)
私は申込用紙を渡して必要事項を記入してもらった。名前だけ(ELと書いた)を記入し、住所は空欄だった。家族を記入する欄に妹の名前(3歳下)だけが書かれた。
ELさんが落ち着くのを待ってから私は「どうされましたか?」と尋ねた。
しばらく何かを考えているような表情をしたあと、
「妹が……」とうつむき加減で話し始めた。
今日はELの成人式を祝う会