終結

弁護士から「相手方の弁護士より認諾の連絡があった。」と言われても、
私は全く意味が分からなかった。
今でこそ大分周知された言葉であるが当時は漢字すらわからなかった。

「申し訳ないのですが認諾ってなんですか?」私は尋ねた。
「認諾っていうのは相手がこちらの言い分を全面的に認めるという事で、
 言うなれば裁判の勝ち確定みたいなものだよ。」

なるほど。ようやく私は現状を理解する事が出来た。
「どうやら裁判は終わりを迎える事になるのか」などと考えていると
弁護士から声を掛けられた。
「さて、現状としては相手からの認諾の連絡が来ました。
 こちら側の選択肢は2つあります。」
「2つ…?」すっかり全て終わった気持ちであったがそうではないらしい。

「1つ目の選択肢はそのまま認諾を受け入れて裁判を終わらせる事。
   もう1つの選択肢は請求内容を変更して相手に対してより多くの事を
 請求する方法もある。請求内容はこちらで自由に変更できる代わりに
 相手がそれを素直に受け入れるとは限らないし、
 更に時間がかかる可能性があります。」
認諾という言葉も初めて聞いたがその様な選択肢がある事も初めて知った。「認諾をそのまま受け入れて裁判を終了して下さい。」

私が認諾をすぐに受け入れた理由は2つある。
1つ目の理由は今回の訴訟提起は金銭目的ではない為、
金銭や条件面を吊り上げる事に対してメリットを感じなかったから。
2つ目の理由は『正直裁判に疲れたし早く終わらせて報告したかった』からだ。
弁護士が全ての事を行ってくれるので、自分自身が何か動いたりする必要は無いのだが『いつまで裁判が続くのか?また裁判を長引かせることで先日の嫌がらせが更にエスカレートするのでは無いか?』と言う精神的な負担もあり、自分の状況と気持ちに一区切り付けたいと考えていた。

その返答に対してこちらの弁護士も特に異論は無く、
素直に認諾の連絡を受け入れる方向で話を進める事となった。
そして2021年2月22日、約4ヶ月間の裁判は終焉を迎えた。

結局初回を除いて裁判には全く参加をしていなかった為、
裁判終了の実感はあまり湧かなかったのだが、
裁判所からの弁論準備手続調書(認諾)の書類が手元に届いた時に
「あぁようやく終わったんだな」と感慨深いものがあった。
こうして私の人生初の裁判は終わった。

裁判が終わったらTwitterで報告をするというのは2020年の7月時点で
決めていたが、いざ実際にその時になると本当に緊張した。
「今更反応があるのだろうか?」「叩かれないだろうか?」
「また嫌がらせされるのではないだろうか?」
様々な不安が思考を巡ったが3月10日にTwitterで報告を行った。
投稿後はあまり反応を見ないようにしていたが、
午前中のうちからかなり反響があったのは記憶に新しい。

そうしてTwitterでの報告も終わり、
いよいよyoutuberのヒロシさんの生放送での報告会である。
当日は想像以上にトラブルが続いたが、
最後まで大変楽しく放送に参加する事が出来た。
生放送にて報告会を開くことを一つの目標としていたので、
それをやりきる事が出来て本当に良かったと思う。

後日被告から反論文書のようなものが出されたが、
何が正しくて何が正しくないかは私のnoteやTwitterを参考にしながら
皆さん自身で判断をして頂きたい。
私が今回noteに投稿をした内容は全て事実であり、
もしそうでは無いという指摘がされたならば、
その時は表に出していない証拠を突き付けるつもりだ。

今回の裁判を経て感じたことは、
「多くの人の応援があったからこそ出来た事」という事だ。
昨年夏の時点であれだけ多くの人から応援の言葉や支援が無ければ、
私は裁判に臨もうとは考えなかったし最後までやりきれなかったと思う。
また、裁判終了後に支援を頂く事が出来なければ、
私個人としては大損で終わっただろう。

裁判期間中でも個別にメールやDMを送ってきて応援してくれたり、
体調を気遣う連絡を頂けたことがどれほど嬉しかっただろうか。
私はこの約1年間多くの人に数えきれないほど応援して頂けたので、
次回はその感謝の言葉を書いてこのnoteを終わりにしようと思う。

あらためてありがとうございます。

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