試行錯誤

『事実とは全く異なる声明が企業から出されており、
 更にさも自分が悪いことをしたように発表されている』
という状況は生まれて初めてであり、困惑せずにはいられなかった。
ただ、このままインターネット上で正しい情報を発信し続けても
現状を覆すことは難しいと判断し別の手段を講じることにした。
メディアの活用だ。

今までそういった媒体に情報提供を行う経験はなく、
一体どこにどのような情報提供を行えばよいか悩んだが、
各テレビ局、雑誌、新聞社、ネットニュース会社に向けて私が置かれている状況を伝え報道を依頼した。

しかしながらテレビ局、雑誌については一切の連絡はなかった。
すぐに連絡を頂けたのはあるネットニュースの会社であった。
取材を快諾し事実をありのままに伝えることが出来た。

そんな中更に店舗運営企業から追加の発表があった。
「事実とは異なる情報を発信する個⼈・企業に対して法的手段を検討する」という脅しのような内容であった。
むしろ「こちらが法的手段を検討する側だろ」と思いながらも、
引き続き正しい情報発信を行っていこうと決意した。

またこの報道を受けてか、ある別の記者からも取材の連絡を頂いた。
こちらの記者も先日の追加の声明はおかしいと感じていたようで、
私が店舗に直接訪問し事実確認を行う付き添いの依頼を快諾して頂けた。

後日記者と共に店舗を直接訪問し
「声明は事実と全く異なるがどういう意図なのか?」と話を聞きに行くも
「他の客の迷惑になるから来ないでくれ(15時頃で他に客はおらず)
そもそもなんで勝手に来たんだ?話をしにくるだけなら記者は不要なはず          なのにどうして一緒に来た?どうせまた勝手に面白おかしく記事を作らせるために来たんだろ」と全く会話にならない状態であったので、
先日の事実とは異なる声明の意図を確認することは出来なかった。

いよいよこれは会話をする事が出来る状態ではないと判断し、
クラウドファンディング運営会社6社程に対して
『本件について事実とは異なる声明を発表され非常に迷惑しているので、手助けをしてもらうクラウドファンディングを行いたい』と企画を申請するも全て却下される事となった。理由については全て非公開であった。

そのような試行錯誤の日々を続けていたが、
ある日Twitterについたリプライで事態は変化を迎えた。

「テレビ局の者です。本件について取材をお願いできますか?」

私はもちろん快諾した。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?