母さん2022通院はじめ


今日は2022年かあさん通院同行はじめであった。
コロナの数を見たら、車に同乗している場合ではないと思い、現地集合。
さて出なくてはというときに、次々とかかってくる仕事の電話。
しかも穏やかならぬものばかり。

母さん現地に到着して待ってる、どこにいるのと電話が来る。

そんな始まり。

きょうのかあさん

急変してお亡くなりになりそうな依頼者さんがおるのよ。
想定外のデータミスで、オンライン申請できない依頼者さんがおるのよ。
今日締切のデータ作るのにあたしゃ寝てないのよ。
などと、ぼやいても、母さんの世界からしたらどこ吹く風である。

あわてたってしゃあない。
母さんの車いすを押している間は、「お任せしていく」しかない。
わたし一人で完全に支配、コントロールできる世界なんて、
ほんとはないんだな。

母さんと会ったのは1カ月ぶりなので、もう立て板に水状態で、
コロナだから声小さくしとこと言っても、そんなものは耳に入らず
おしゃべりが続く。
老人ホームもなかなか大変らしい。

部屋に入ってくるじいさん。
朝4時から怒鳴っているじいさん。
夜中に男が来て冷蔵庫のご飯を食べていくと嘆くばあさん。
夜中に男が来て私の身体を触っていくと悩むばあさん。
弁護士とか教授とかの肩書が好きでそういう人とばかり付き合うばあさん。

などなどのエピソード。

どう考えても認知症の被害妄想等であろうにかかわらず、母さんはまじめに悩みを聞き、そのときはナースコールをと助言したりしてるらしい。

さらに、どなたもみなさん、おうちに帰ると大合唱してるそうなのだが、
おうちに帰るなら在宅介護の環境を整える必要があるよと、新聞の切り抜きを渡したりしてるそうだ。

母さんの新聞にはアンダーラインがいくつもあり、都度漢字の書き取りを調べてるそうだ。ボケ防止に。

購入希望は仏教を学ぶ季刊誌。

いかに人生をしまうか。
それは大変な課題であり、母さんは一心にそれに取り組んでいるのだなと感じるのである。

また帰ったら仕事なのと不満げ?心配してくれてる?母さんと、現地解散。

戻って、依頼者さんの万が一の時のための準備を整えている。
がんばれ、依頼者さん。
まだ死ぬつもりなんて、ぜんぜんなかったじゃん。
また、楽しい話をしましょう。

祈る。

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