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通訳案内士のお仕事ってこんなこともするの?(通訳)

通訳ガイドとして外国語言語を話すとき、(1)事前に用意した知識を自分の言葉でお伝えする場合と、(2)地元のその道の専門家だったり、道ゆく地元の方の言葉をお客様にお伝えする場合の2つがあります。いずれの場合も忠実にお伝えする必要があるものの、そのままの日本語を英語にしても伝わらないこともありますよね。

今日はその(2)通訳をするシチュエーションでのお話。それもビジネスシーンとは違う、ガイドとしての通訳、という状況で私が感じていることを少しお話しさせてくださいませ。

通訳ガイドという仕事で行う通訳では、それぞれの参加者(例:日本語で伝えたいことがある地元の伝統技術を持つ方 VS  日本の文化についてとても知りたい海外からのお客様)がどちらも今すぐ情報を共有したい、コミュニケーションを取りたいと思っていて「話したいムード飽和状態」です。こういった状況で行う通訳では瞬発力が勝負かなと私は思っています。その場の話し手の気持ちをできるだけ早くお相手に伝えてあげて、会話のキャッチボールを言葉の隔たりを(できるだけ)感じずに会話ができたら、話者がとても喜んでくださいます。その役割を担うのが通訳者。

本来通訳は言葉を正確に伝えるのが仕事です。法廷、商談といった場所では正確に内容を伝えなければ、誤訳で両者を混乱させてしまうことがあります。それは通訳者としてはしてはいけないこと。

でもガイドという立場で行う通訳では、どちらかというとその場の相手の意を汲み取って少し言葉を選んでみたり、その場の会話のキャッチボールが急ピッチになったら、それに合わせて少し言葉を端折ってできるだけ早く伝えてあげる、ということの方が重要な場面もあるように思います。時には同時通訳的に言葉を瞬時に投げることも必要になります。この辺りは各通訳者・通訳ガイドさんによってハンドリングの仕方は変わるかもしれませんね。私は「お二人の話者の会話をスムーズにすること、シームレスにすること」に重点を置きたいので、こんなふうに私の判断で「純粋な通訳」から「会話の配達屋さん」になることがあります。

最終的な目的は、そこにいる方々が喜んでくださること。私の存在を忘れてコミュニケーションができた、と感じてくださること。それがうまく行った時には両者の方がお互いの目を見てお話ししてくださいます。通訳者の私じゃ、なくてね。嬉しい瞬間です。

その昔、私は通訳の勉強をアメリカの大学院でしていました。その当時の恩師が私のこのブログを読まれたら、お叱りを受けるかもしれません。先生ごめんなさい!

(写真:ニュージーランド、クイーンズタウンの有名なジェットボート。)