二度寝から起きたばかりのような頭が整理されていない状態で書く二度寝感想。

二度寝を聴いた。
まとまらないので思いつくことをばーっと書く。
徐々に書き足していく。

Creepy Nutsの歌詞と言えば、Rさん自身の投影だった。
でもアルバム「アンサンブルプレイ」からフィクションの歌詞も増えた。
フィクションもかなりいい。

そんなCreepy Nutsの新曲が「二度寝」だ。
これはもうフィクションじゃなくRさん自身の歌だろう、と思ったらまさかのフィクション、というか自分ではなく時代への情景描写多めの歌だった。(昭和をモチーフにしたドラマのテーマソングだから)最近だとロスタイム以来かもしれない。

「二度寝」という抽象的なものに変換しやすいタイトルなのに、過去の自分の暗い部分を掘り起こして、明日を生きる自分へのエールを歌うじゃない。いい意味での裏切り。

「待ちぼうけ」と「My beautiful day」で韻を踏んでいる。
多数のメディア出演、怒涛のリリースラッシュ時ですら、My beautiful dayなんて歌詞はなかった。その後、音楽に専念して、家庭を持って、やっこの歌詞が生まれたのかと思うと、Creepy Nutsの変化を見守れたような嬉しい気持ちになる。

2024/1/29 追記
更に「待ちぼうけ」の前のフレーズは「君」である。
「きっと待ちぼうけ」にも聞こえるけど、公式インスタであげてくれていた歌詞を見ると「君」だった。
何がすごいって、私が知る限りCreepy Nutsの登場人物は、自分(ビリケンの「お父ちゃん」含む)、松永さん、曲を聴いている人、ライバル、ヘイター、世間、
しかいないのに、急にサビに出てきたことがすごい。(フィクションと公言している友人Aやラップのメタファーである阿婆擦れは除外)
この「君」は松永さん説を提唱してもいいけど、松永さんのことを「君」扱いしないし
そもそもこの文脈でRさんは眠れない夜を松永さんと過ごしたいと歌詞に書かないと思う。

もちろんドラマのタイアップ曲だし、私はドラマを見ていないのでドラマの中で待ちぼうけを食らう「君」がいるのかもしれない。」
でもサビに特定の「君」が出てくるということは、Creepy Nutsが新しいフェーズに突入したんだと思う。

ラッパーとしてのR-指定の歌詞も見たいけど、父として夫としてのR-指定の歌詞もすごく楽しみである。
(結婚前に書き溜めてたラブソングがあったら発表してほしいくらい)

あと曲調が明るい。
Creepy Nutsは、どれもRさんにしか歌えない、Rさんが歌うから説得力が増す。これまでの曲はRさんの引き出しの中にありそうな音が多かった。

なのに、二度寝よ。
Rさんが音に合わせにいっている。
「朝から流せる爽やかな、老若男女が聞ける品行方正、清廉潔白、どこにだしても恥ずかしくない曲」だ。

Creepy Nutsの歌の中では他の人もカバーしやすい歌だと思う。

CDのジャケットもいい。朝とも夜とも考えると、よく見ると左側に松永さん、松永さんの少し上にRさんが見える。オシャレすぎる。

今回もインスト付き。
インストだけを聴くと、
アラーム音→朝起きる→無音(寝落ちっぽい感じ)→音の数が少なくなる(寝ちゃう)→また明るくなる(二度寝から起きる)
音で!二度寝を表現している!天才。

2024/1/29 追記

私は気分で音楽を聴く。
かなり落ち込んでいるときはオトナ、Dr.フランケンシュタイン
すさんでいるときは紙様、
テンションを上げたいときはのびしろ、2way nice guy、
頑張らないといけないときはかつて天才だった俺たちへ、
かましにいくときは生業。

どの気分にもあてはまらなくて、
落ち込んではないけど、頑張ろうという意志もない、上や前を向けないとき、
現状維持でいい、そんなときに聴けるCreepy Nutsの曲がないなあと思ってた時期があったけど、
ついに二度寝に出会ってしまった。

そこまで力強くもないし、歌い出しが「Escapeしてみたい」で、
いきなりネガティブだから入り込みやすい。

尖っている歌詞を軽い感じで歌っているし、サビにしていないから、朝からでも軽く聴ける。
Creepy Nutsの歌詞、特にサビは常日頃から思っていること、あるいは現状を客観視したものが多かったのに

「眠れそうもないこんな夜は」と、特定の場面をサビにしている。かなり珍しい。

タイムスリップ、おとぎ話などの自分とは関係ない誰もが知っているテーマだったのに、
サビで急に自分の話に結びつけたのもすごい。

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