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私のデザイン観

これはmediba Advent Calendar 2018、22日目の記事です。

mediba1年目、創造部デザインGの佐藤光勇(みつお)です。
今回は0からデザインを始め、今ではデザインが好きになった私のデザイン観について、少しだけ書こうと思います。
この記事を読み、デザイナーという職に就いていない方もデザインに興味を持つ糸口となれば幸いです。


職業としてのデザイナー

みなさんはデザイナーってどんなものだと思いますか?
パッと思いつくのは大きな広告や色鮮やかな衣装、複雑な造形物だったり...
人の目を魅了してやまないものを独創的な感性で世の中に排出する職業、そんなイメージではないでしょうか。
少なくとも私や、私の専門学校時代のクラスメイトはそうでした 笑
今では彼らがどう思っているのかはわかりませんが、私はそんな高尚なものではないと思っています。

私が今叩いているキーボードや本の装丁、座っているソファ、洗濯ばさみやティッシュだって立派なデザインの産物です。
みんながあって当たり前だと思うものや無意識な「あったら良いな」を頭を抱え何度も失敗しながら生み出す職業。それがデザイナーだと思っています。


デザインとアート

学生の頃、デザインとアートは違うという話を先生によくされました。
先ほど書いた通り、デザイナーは世の中の「便利」や「理想」を届ける職業であり、アーティストは自己表現をするものだからです。
確かにその通りだとは思いますが、だからと言ってデザイナーが人の役に立つものでアーティストは違うというわけではありません。
ただ性質が違うだけです。


生活の中にあるデザイン

近年はデザイン展や美術展がしょっちゅう開催され、より身近にデザインを感じられる機会が増えてきたと思います。
ただ、そういった場所に行かなくても常にデザインは隣にあります。
日用品もデザインの産物だと先ほど書きましたが、モノだけではなく皆さん自身もデザイナーとして毎日を送っていると私は考えています。

職業として分類されている為に、勉強をして資格をとって就職しなければデザイナーではないと思われがちですが、出勤する際や出かけるときに選ぶ服や髪型、メイクも自身を立派にデザインしているという事にはならないでしょうか?
「今日は何を食べよう?」「明日は○○と遊びに行こう!」そんな些細な事も自分の生活を豊かにしている、自身の体験をデザインしているのだと私は思います。

自己表現という意味でみるとアーティストでは?と言われてしまうかもしれませんが、正直な所デザイナーもアーティストも、どちらも求められたものを様々な形でユーザやファンに提供するという意味ではそこまで変わりはないと私は思っています。
そこに明確な線引きは必要ではない、と。


最後に

最後まで目を通してくださり、ありがとうございました。
最初はデザインについて私の持つ知識程度でもなるべく深い話を書こうと考えていましたが、まだまだ駆け出しの、どちらかというとユーザよりの私だからこそ皆さんに興味を持ってもらえる為にはと考えた結果この内容となりました。

どんなものにでもたくさんのデザイナーのストーリーが秘められており、私はそれを想像する事が大好きですし、それによって気が付く事もたくさんあります。
自分に無関係なものなんて存在しないと、今では思っています。

上でも書きましたが、デザインは常に皆さんの周りにあり、皆さん自身も自分というユーザをデザインするデザイナーです。
あまり職業や肩書きにとらわれず、そこで線引きをせず、デザインの溢れる世界をユーザとして、デザイナーとして皆さんにも楽しんで欲しいと考えています。