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猿でも出来る作曲Life Act.6

このような自宅での楽曲制作スタイルは
総称して「デスクトップミュージック」

そう、この言葉の略から「DTM」と呼ばれ

パソコンと周辺機器が数点あれば
自宅で誰でも気軽に
楽曲制作を行うことが出来る。

DTMでの楽曲制作を計画してから
私はすぐに馴染みの楽器店を訪れて
機材購入に当たっての
予備知識をレクチャーしてもらった。

DTMを始めるに当たっての必要機器は
まずは音楽編集用のDAWソフト

DAWとは
デジタル・オーディオ・ワークステーションの略で
音声の録音や楽曲の編集が自宅で出来るソフト。

こちらをパソコンにインストールし
USBで接続したMIDIと言う鍵盤で音を出す。

このDAWソフトにはギター、ベース、
ピアノはもちろんシンセストリングス
更にはドラムなどの打楽器も搭載されていて

リズムも鍵盤で打ち込みを行う。

更に必要なのはマイクやヘッドホンと言った
レコーディングに必要な機材

ざっくりとした説明だが
これらを揃えれば正に自宅で

楽曲制作から歌入れまですべてこなせる。

それではここからDTMを始めるに当たって
必要最低限な機材についての説明をしたい。

【必要機材】
DTMを始めるに当たってこれさえあれば…
と言う最低限の設備↓

まずはパソコン

出来ればスペックは多いに越したことはないHDDは1TBくらいが理想
出来ればSSDも搭載されていれば尚良い。

なぜならソフトのダウンロード含め
1曲に要する容量がそこそこ大きいため。

それが何曲にも増えるとパソコンの動作が
重くなる可能性も懸念される。

CPUもクオリティが高いに越したことはない。

続いてはDAWソフトと呼ばれる
作曲や編集に必要なソフト

こちらは購入してインストールすれば
利用可能となり

制作した音にエフェクトをつける
プラグインと言う機能については

バンドルで入っているものもあるが
音の好みによって別売しているので
音楽スキルの向上に合わせて購入をお薦めする

ちなみに私はWindowsユーザーだが
DAWに関しては

Macを利用されている方には対応ソフトが
あるのでそちらを利用してもらいたい。

そして次にインターフェース

steinberg UR22mk2

インターフェースとは…
マイクなどの外部入力機器や
ヘッドホンとパソコンを繋ぐ橋渡し的な機械。

こちらもパソコンにUSBケーブルで接続。

私はSteinberg社のUK22mk2を使っている
安価で高性能!

インターフェースを購入すると
無料でそのメーカーの最も初期型の
DAWソフトがインストール出来ることがある

私は5年間その無料ソフト
「CUBASE AI8 ELEMENTS」を使用していた。

制作技術の向上に合わせて
ソフトをグレードアップさせていくのが
ベストな選択肢と言えるだろう。

インターフェースのみならず
初音ミクのようなAIアンドロイド

いわゆるボーカロイドを購入したら
同様にインストール出来るソフトがある

が…私はボカロPではなく歌を本人で入れるのでボーカロイドは購入していない。

続いてMIDIキーボード

いわゆる鍵盤
こちらもパソコンにUSBケーブルで接続
DAWソフトから音源を入力の際に使用する。

ソフトに搭載されている全ての楽器は
ギター、ベース、のみならず

打楽器のドラムや効果音なども含め
こちらの鍵盤から入力することになる。

私はKORG社のキーボードを使用している。

続いてモニターヘッドホンとマイク

インターフェースを使用すると基本
ヘッドホンを使っての作業となります。
(モニタースピーカー利用の場合を除く)

ヘッドホンはモニターヘッドホンと呼ばれる
専用機器をお薦めする。

ちなみに私が使ってるのは
「THE FIRST TAKE」でも使用されている
SONY社のヘッドホン
(見覚えある方もいらっしゃるかと)

音楽はヘッドホンで聴かれる方も多いですが
やはり聴く機会が多いのは生音

なので私はモニターヘッドホン
通常のヘッドホン、イヤホン、そして生音、と

それぞれ作った音源を聴き比べて
しっくりきたテイクを採用している。

そしてマイクに関しては
普段皆さんがカラオケなどで使われるマイク…

あちらはダイレクトマイクと言うタイプで

あまりレコーディング向きではないと言える。

実際レコーディングスタジオで使っているのは
コンデンサマイクと言う
周波数の集音力が強いマイク。

コンデンサマイクは性能が良く
雑音を拾う可能性が大きいため

ポップガードと言う器具を使用するが

レコーディング時はエアコンをオフにしたり
なるべく歌以外の音を出さないことが鉄則。

と、ここまで揃えると
ようやく自宅で楽曲制作を出来る環境が整い
レコーディングまでが可能になります。

更には制作した楽曲でミュージックビデオを
制作して動画サイトで公開するならば

動画編集ソフトも必用となる。

とりあえず楽曲制作のみなら
諸経費はパソコンを除くと
高価な物を選ばなければ

インターフェース、マイク、ヘッドホンで
トータル4~5万円

DAWに関してはしばらくはフリーソフトで
慣れてきたら有償ソフトに切り替え、
がベストかと思われます。

【DTMに必要な最低限の機材】
パソコン
DAWソフト(パソコンへインストール)
インターフェース
MIDIキーボード
モニターヘッドホン
コンデンサマイク
コンデンサマイク用ケーブル
ポップガード(マイクの前にある網々)

【出来ればあると尚良い機材】
モニタースピーカー(生音が聴ける)
高性能な有料DAWソフト(性能がUPする)
ミキシングボード(更に音質を調整するなら)
もう1台パソコン(作業効率を上げるため)
動画編集ソフト

ギターやベースを演奏で入力したい際は
インターフェースに繋いで演奏することで
録音が可能になる。


しかし実は本当に大切なのここから・・・

楽曲というものはただ単に音を作って
歌を録音すればよい、と言う訳ではない。

作った音たち、録った歌声を
より聴きやすくするために必要な作業…
これをMIXと呼ぶ。

更には幾重にも重ねて組み込まれた音たちを

バランスよく、且つひとつひとつの音が
明確に明瞭に聴けるようにする調整

それがマスタリングと言う作業。

実はここで楽曲のクオリティが決まる
と言っても過言ではない。

当然ながら打ち込み制作初心者の私に
当時そのようなスキルがあるはずもない。

そしてあの頃は知らなかったが
無償の初期型のソフトでは
そこまでの高度な作業をすることが

搭載機能の関係でほぼ不可能であること。
(だからこその無料ソフトと言える)

それは楽曲制作の奥の深さを知れば知るほどに明るみになっていったが

まだ当時の私たちにはそんなことは
知るよしもなかった。

機材を購入したところでゼロから
いやマイナスからのスタートになるなどとは…

それでもあの頃は私も息子もそれ以上に
楽曲を作りたいと言う気持ちが
勝っていたのだろう。

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