見出し画像

僕がメキシコにアメフト留学することになった経緯と理由

 今回はメキシコ留学を決めた経緯やメキシコ留学について書いていこうと思います。


〜留学に至るまでの経緯〜

 僕は高校と大学でアメリカンフットボール(以下;アメフト)をプレーしていました。通っていた高校は部員が12人で毎年大会で二回戦敗退という成績の弱小チームでした。部員が少なかったので、入部したその年からスタメンというチームでした。試合に出られることによってたくさんの失敗をしました。それと同時に「もっとアメフトが上手くなりたい」そう思うようになりました。
 体が小さかった僕は高校3年生の頃に大きな挫折を経験します。それは大学のスポーツ推薦です。同い年の体が大きい友人達がどんどん大学からの推薦オファーをもらう中、僕には一つもありませんでした。アメフトを始めた時、スポーツ推薦をもらって1部リーグの高いレベルでプレーすることが僕の目標でしたがそれは達成することができませんでした。結局多くの大学を一般入試で受けましたがそこには1部リーグに所属する大学は入っていませんでした。「一般入学の自分が1部で活躍できるわけがない」と挑戦もせずにあきらめてしまったのです。何校か合格を貰っていましたが、その中で大阪で2部リーグに所属する大学に進学しました。
 大学に入ってからの4年間凄く楽しかったですし、多くのことを学ばせてもらいました。しかし脳裏に過るのは、高校3年生の時に高いレベルに挑戦せず勝手に限界を決めていた自分でした。
 
大学3年生の夏、自身も留学を経験し海外のスポーツ事情について詳しい方と知り合うことができ、以前から海外のスポーツマーケティングなどに興味があった僕は、すぐにその人に連絡して話を聞く機会をいただきました。当日色々な話題の話を聞き有意義な時間でした。話を聞き終えたその日の晩、僕の頭の中には「海外ってすごい。海外でプレーしたらどうなるんだろう」というとても20歳とは思えない漠然とした想いと同時に海外への強い憧れを感じました。

 大学4年生の春、この気持ち本格的に行動に移すべくいくつかのチームやコーチに連絡をし始めました。しかしQBというポジションで日本語以外流暢に話すことができない僕に返事はありませんでした。「やっぱりダメか」そう思いながら僕は日本の社会人リーグでプレーしようと卒業後の為に就職活動を始めました。
 「海外でプレーしてみたかったな」そんな僕の様子見た母は「やりたいこと、叶えたい夢があるなら自分の手で掴んで来んさい。兄弟が多いから金銭的な援助はできないけれど、応援してる。」広島出身の母が方言交じりで僕にそう言いました。


 ”一度自分の気持ちに嘘をついたから、もう自分に嘘はつきたくない”

そう留学を決心して僕は就職活動を辞め、もう一度自分自身のハイライト動画を外国のコーチに自分を売り込むため作り始めました。

〜なぜメキシコを選んだのか?〜

 まずアメリカンフットボールという名前の競技なので、アメリカに行くことを考えましたが、日本の大学での登録年数(4年)がアメリカの大学でもリーグ規定で適用されるため現実的に不可能でした。
 メキシコといえばサッカーのイメージですが、アメフトも人気があり、シーズンの試合でスタジアムにたくさんの観客が試合を見に来ます。アメフトのレベルも高く、そのレベルは近年開催されている大学世界選手権では発祥地であるアメリカを下し優勝するほどです。リーグの登録規定は”25歳以下で大学に在学していること”とアメリカに比べると比較的に緩く、日本の大学を卒業した後でも留学が可能です。

 また留学に関して一番ネックになってくるのが留学費です。皆さんもご存知の通りアメリカの留学は費用がとてもかかります。
僕の場合、親が日本の大学の学費を払ってくれていたので、留学費は日本の大学在学中に自分でアルバイトをして貯めようと決めました。僕の留学しているメキシコは物価がアメリカやカナダに比べて安く、学生時代の貯金でも1シーズンは生活することができます。

 そしてメキシコの大学の学費は大学によって様々。日本の大学と同じくらいかかる大学もあればその半分以下の学費の大学もあります。
 僕はメキシコの大学のアメフト代表チームにいるので学費は一切かからないフルスカラーシップで大学に通っています。その他にも、食事手当や家賃の補助、怪我をした時の医療費、プロテインやサプリメントの支給、アメフトに必要な防具の支給、バスや飛行機の遠征費などがあります。この様な手当はチームや選手の経済的な理由によって様々ありますが、日本の大学の様に部費を払う必要もありません。ただ必要なのは”大学の授業で良い成績をキープしてアメフトで良い選手であること”です。文武両道ですね。
 フルスカラーシップの制度はアメフトのみならず、サッカーやバスケットボール、バレーボールやテコンドーなど様々なスポーツでもこの制度を利用して留学することが可能です。

〜最後に〜

 海外に行ってスポーツで一花咲かせたい方、経済的にあまり余裕がないけれど留学して外国語を勉強してみたいという方に僕はメキシコ留学をオススメします。危険なイメージがあるメキシコですが、愛情深いメキシコ人と触れ合い、自然豊かで広大な土地で生活する日々、きっと皆さんも気に入るはずです。

 長々と書いてしまいましたが、今回はここら辺で終わりにしようと思います。ではまた次の投稿で!アスタルエゴ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?